石丸くんどうしたの?
ダンガンロンパに出てくる石丸清多夏と不二咲千尋のお話。BLじゃないつもりだけれどそう見える可能性大きいので注意してください
学校
僕は、小さいころから学校というものが好きじゃなかった気がする。
勉強をする場所だという考えしか僕にはなかった。それなのに、恋愛だの、友人だの…
勉学の邪魔になるようなことばかりをして、しかも恐ろしいことにそれができない者をのけ者にして自分たちの結束を強める…
学校が嫌いというよりも、学校の意味をはき違えそれが多数派であるがばかりに、自分たちの行いは正しいのだと少数派をあざ笑うやつらが嫌いだったのかもしれない。
だから僕は、風紀委員長になったのかもしれない。
僕が一番幼いころの記憶は、幼稚園の年中くらいだろうか。そのころはまだ、勉強なんてしなくて良かったし、毎日毎日砂場で大きな山を作っていればよかった。そして、その山が大きければ大きいほど、すごいと褒められた。
そんな中、ひとりの男の子が転入してきた。名前は…思い出せないが。
その子は男の子とは思えないほどかわいらしい笑顔で、僕なんかとは全然違う子だって思った覚えがある。
女の子のように可愛いその男の子は、とてもか弱かった。幼稚園のころなんて男女にそう体力の差はないけれど、それでも部屋でずっと絵を描いたりして遊んでいたし、よく男の子たちにからかわれていた。その子は笑っていたけれど、今思うと泣いていたのかもしれなかった。
僕はあるとき、“それ”を目撃してしまう。
人がほとんど、いやまったく通らない場所が僕たちの幼稚園にはあって、そこは園児たちの間で「お化けが出るところ」と言われていた。
僕は、優しくてみんなから愛されている女の先生と、その男の子が一緒に「お化けが出るところ」に入っていくのを見た。気になって仕方なくて、僕は半泣きになりながら覗いた。
ちゅーしていた。幼稚園生は意外に大胆で、男の子と女の子がちゅーするのは何回かみたことあった。まさに、それをしていた。
でも、その男の子の表情やしぐさは、明らかに嫌そうだった。目からは涙があふれていた。僕はその場から逃げるように走り去ると、すぐに園長先生やほかの先生に言ってまわった。
誰にも信じてもらえなかった。それどころか、僕が先生たちの興味をひきたい一心でありもしないうそをついているかのような扱いをうけた。こんなにいい先生がそんなことをするはずがない。とみんな口をそろえて言った。
その子はしばらくして、すぐまた引っ越していった。彼が今どうしているのか、どんな子になっているのかも全くわからないまま…
それが僕の記憶。
それから
そこから僕の記憶はとんで、小学3年生になった。このころは第一の反抗期と言われるくらい、子供は生意気になる。
そして、友人関係も…
簡単に言うと、僕はいじめられていた。
いじめられているクラスメイトを僕が助けて、そこから次の標的は…なんて、よくある話だが。
僕の事をいじめている人たちの中に、そのいじめをうけていたクラスメイトがいた。
自分がまた標的になるのを恐れて、僕に助けられたことも忘れたような顔して、みんなと一緒に笑っていた。
今考えると、もともとクラスでは浮いていた存在だったのかもしれない。勉強もできるし、体育でも学年の中で優れた成績を残していた…と思う。
しかしそれは、苦手なところは何度も繰り返し覚え、逆上がりだって二十跳びだってできるようになるまで何度も何度も練習したからだ。
そんな僕を気に食わないヤツが、リーダーになって積極的に僕にあたってきた。その人はクラスでリーダー的な存在だったし、誰も逆らおうなんてしなかった。
でも、僕には天才を見返すために努力をしなければならないという役目があった。
嫌でも、苦しくても、ひとりぼっちでも毎日学校へ通い続けた。
こうして、僕はまた、「多数派」に殺された。僕の意思も、勇気も、努力も。
人はたくさん集まると多数派と少数派にわかれるのは当たり前だ。しかし、その少数派を多数派が握りつぶそうとする。
僕がクラスメイトを助けたからって、そんな奇異な行動に出た少数派な「僕」を、いじめる側の「多数派」が攻撃していいなんて、そんなバカな話があるわけがない。
今の僕をつくったもの
中学校は、そこでもまた努力のかいがあって有名な進学校高校の付属に奨学金で入ることができた。
僕をいじめていた人たちは他校へ行ったし、晴れて自由の身となったわけだ。
それを機に、心に一つ決めたことがある。すべての出来事を公平に、平等に行えるようにみんなの上にたつことだ。
僕がみんなを動かせるような人になればいいんだ。
そのためには、まず、学校の雰囲気から変えなくては。そう思った僕は、風紀委員会に入った。
生徒の誰よりも早く登校して、教室の点検や学校の清掃。もちろん、あいさつ運動みたいのも率先してやる。
学業も努力を怠ることなく、スポーツもずばぬけてはいなかったが優秀な成績を修め、次第に周りから信頼されるようになってゆく。
それはクラスメイトからだけではなく、教師からもであった。
こうして僕は、学校内で誰もが知る「風紀委員」になる。
僕の知名度は、高校に行っても変わることはなかった。付属からあがってきた人たちがほとんどのこの高校では、僕は有名人だった。
僕自身、風紀委員の仕事はとても楽しくやりがいも感じていたし、僕にしかできないことだという実感もある。
一年の時点で風紀委員長に選ばれたあたりは、学校全体が僕のことを認め、信頼してくれた証だと身に染みた。
そう、毎日が楽しかった。初めて、「学校は楽しいところだ」と思えた。
それでも、何かが足りないんだ。
何かって、なんだろう?
それを考え出すと僕の思考はストップした。知っていたからだ。
その答えを見つけてしまうことは、僕の弱さを見つけてしまうことだと。
やっと会えたね
こうして、月日は流れて、僕は希望ヶ峰学園へとやってきた。
そして。初めて、クラスメイトと顔を合わせたときだった。
出会ってしまったのだ。あの時の「男の子」に。
名前を聞いて、僕は思い出す。不二咲千尋だった。名前も見た目も間違いはないのに、彼は、「彼女」になっていた。
身長も声も高校生とはとても思えない体つきになっていたし、服装も完璧に女の子だった。
「ふ、不二咲… ク ン?」 恐る恐る声をかけてみる。
「は、初めまして…不二咲千尋と言いますぅ……そ、そんなに見つめられると私…っごめんなさい…っ」
ああ、そうか。僕のことは覚えていないのか…そうだよな、幼いころにほんの少しの間一緒にいただけだものな。。。
それに、無理に思い出させるのは彼…女にもよくないだろう。僕はだまっていることにした。
それからは、毎日普通の学園生活を送っていた。
不二咲君とは、特に会話することもなく、クラスメイトとしてしか接してこなかった。
どうしても、きけなかった。「あの時を覚えているか?」などと。
気づけば、僕は不二咲君のことばかり見ていたと思う。もちろん、こんなのは恋でもなんでもなくて。
いろいろと言いたいことも聞きたいこともあったし、つまりは、彼女の過去が知りたくて仕方がなかった。
しかし、そんなこんなで毎日観察をしていると、多少の変化にも気づくようになる。
最近、彼女は元気がない気がした。
誰も信じられない…そんな顔をしていた。
その原因を、僕は目の当たりにすることになる。
あのね。
放課後の出来事だった。部活の始まる時間になると、下駄箱は閑散とする。そこで不二咲君を見かけたのだ。
自分の下駄箱を開けたまま、立ち尽くしている不二咲君。いや、よく見ると、泣いていた。
誰にも泣いていると悟られないように、声を押し殺し、肩の震えを抑え、必死に立っていた。
「不二咲…君?」
「あ…!石丸くん…!」 不二咲君はとても驚いているようだった。自分の瞳にたまった涙をぬぐう暇がないくらいに。
「…どうした?何があった??」 僕の顔はこわばっていた。嫌な予感がした。
「いや、あのね、なんでもないよ…!ごめんね…」 不二咲君は、すばやく下駄箱の扉を閉めた。
だが、一瞬、ほんの一瞬だけ。下駄箱の中が見えた。そこには不二咲君が履いてきたはずの、靴がなかった。
「まさか…ないのか?」
「え…?なんの話…」
「靴の事だ…!靴がないのか?!なあ!不二咲君ッッ!!!!」 自分でも驚くほど、語気が上がっていた。
この学園にもそんな幼稚なことをする奴らがいるのか????!!!
僕の気迫に緊張した不二咲君は目に涙をためながら言う。
「で、でも、いつものことだから…ッ!きっと学園内のどこかにあるから…ッ!だから、誰にも言わないで…ッ」
あたまが真っ白になった。不二咲君はいじめられていたのか。そんなことをするヤツらが本当にいるのか…!!!
「…わかった。それでは、僕も探すのを手伝おう。」 怒りに震える拳をぐっとにぎりしめて、怒りをしずめる。
30分。1時間。学園中を探したけれど、見つからなかった。そして2時間が過ぎようとしたときだった。
「あ、あった…!あったぞ不二咲君!!!!!」
「えっ!本当に…?ありがとう、石丸くん…!」
ふにゃっと笑うその顔に、安堵と不安が入り混じっていた。
「あった場所は…男子トイレだったが…不二咲君が入れないのを知ってやったのかもしれないな。」
「そうだね…でも、本当にありがとう!いつもより早く帰っ…あっ」 しまった。と顔が表しているが、僕にはもう遅かった。
「…何?キミ、いつももっと遅く帰っているのか?!まさか、靴を探すからか?!…許せないぞ…!」 また怒りが込み上げてくる。
それを必死に抑えようとしたのか、不二咲君は無理に笑顔をつくった。
「ありがとう…でも、もういいよ…ねえ、石丸くん。あなたがもしよかったら、一緒に帰らない…?」
ありがとう
すっかり暗くなった通学路。夏が近いというのに日が落ちるのは早い。
並んで歩く僕と不二咲君。いくら男性と知っているとはいえ、少しは意識をしてしまうものだ…
「石丸くん。今日は本当にありがとう。助かっちゃった!」 不二咲君は、明るい笑顔だった。
「ところで、不二咲君にひどいことをしているのは誰なんだ?」 僕は真顔でたずねる。
「それがね…わからないんだあ…私がいじめられている原因もわからないし、先輩か同学年かもわからなくて…」
なんだそれは…一方的ではないか…!!
「最初はね、私も気づかないような小さな出来事だったんだけど…エスカレートしてるみたいで」
不二咲君は、ひきつった笑いをした。この人は、そうやっていつも乗り切って来たのか?
「はあ、私ってどうしてこんなに弱いんだろう…」 それでもまだ、顔から笑みは消えていない。
「キミは、どうして笑っていられる?一番つらいのはキミだろう?悲しいのはキミだろう?本当は泣きたいのではないのか?」
不二咲君は、ゆっくりとうつむいた。
「あはは…石丸くんの言うとおりだよ…本当はつらいし、泣きたいよ…私は弱いから、感情を表に出すってことからも逃げてるのかも…だからね。」
不二咲君は少し大きめの深呼吸をした。
「さっき泣いていたところを石丸くんに見られて、ちょっとだけホッとしたの。きっと私は、誰かに自分の心を見せたかったんだと思う…」
不二咲君は、自分が弱いと思っていることと、女性の恰好をしていることに何か関係があるのかもしれない。
僕は、不二咲君にこれ以上何か言うのをやめた。まずは、不二咲君をいじめている犯人をつきとめることにしたからだ。
ここで、僕が不二咲君の秘密について聞いてしまっては、ますます不二咲君が心をとざしてしまうと思った。
「あ、私はこっちだから…石丸くん、本当に今日はありがとう…また明日ね!」
弱いの?
僕はあれから、毎日不二咲君の下駄箱付近を監視することにした。
と、決めたのにもかかわらず、犯人はすぐに判明する。相手も僕たちと同じ時間帯に動くのだから、すぐに見つかるのは当たり前のことだが。
「おい。キミ。そこは不二咲君の場所だが?」 僕が声をかけると、相手は一気に体を固めた。女子だった。
「ぁ…えっと。ま、間違えちゃったのかなあ?」 言い逃れをしようとする姿勢に、頭に血が上ってゆくのを感じる。
「…その右手に持っているものは不二咲君の靴だろう?不二咲君に嫌がらせをしているというのはキミだな???」
僕の怒りを抑えた低い声に、相手は逃げ出そうとする。僕は相手の腕をしっかりつかんだ。
「させるか!キミは隣のクラスの人だな?顔は覚えた。次もしようものなら学園に報告するぞ?」
「や、やめて…!わかった、もうしないわ…」
「なぜ、こんなことをした?理由を聞かせてもらおうか。」 腕を握る手の力が予想以上に入っていたことに気づき、すぐに手をはなす。
相手に逃げる気はないようだった。
「…私ね、好きな人がいたの。それで、思い切って告白したわけ。そうしたら、『不二咲が好きなんだ』だって!!不二咲ってなんか女とはロクに話さないくせに男とはよく話すじゃない?前々から気に入らなかったの。その上そんなこと言われたら…」
そうか、周りは不二咲君が男の子だって知らないからか。
「しかし、不二咲君は何も悪くないだろう?キミがもっといい女になって見返してやればいいじゃないか。」 僕らしくない言葉が出たな…
「…そう、ね。ばかばかしいよね。もうやめる。…ありがとう、石丸。」 相手はそう言って、去って行った。
これで、不二咲君がいじめられることもない、はずだ。それを不二咲君に報告すると、泣きながら笑っていた。
「よかったあ…」
「不二咲君をいじめていた理由なんだがな、その…好きな男にキミが理由でフラれたらしい。」
不二咲君は驚くかと思いきや、そんなそぶりをみせずにこういった。
「あのね、石丸くん…二人で話したいことがあるから、来てくれるかな…」
強いの?
ひと気のない、校舎の裏側にやってくると、不二咲君は口を開いた。
「あのね…実は私…男の子なんだ。」 腹の底から絞り出すような声。不二咲君なりに覚悟を決めて告白してくれたことが伝わってくる。
「…ボクがね、この恰好をするようになったのは、幼稚園の時に嫌なことがあったからなんだ。。。ボクはね、そこで毎日イヤなことをされてた。」
あの、先生のことと男子たちにからかわれていたことか…
「どうしてこんなことをするの?やめて。って何度も言うけど、『あなたが女の子のように可愛くて弱いからいけないのよ』って言われて、いつのまにかボクは自分が弱くて弱くてどうしようもないんだって思うようになってた。」
辛くて苦しい過去を話しているはずなのに、不二咲君の顔は、とても安らかだった。まるで、心の中に背負う罪を神の前で懺悔している時のような…
「小学校にいってもそれは同じだったんだ。ボクはクラスの男の子にいじめられて、それから自然と学年全体のいじめになってた。
ボクは小学校でも身長がほとんど伸びなくて、女子より小さかった。からだもひょろひょろで…だから、どんなに強くなろうとしても相手を見ると無意味だってあきらめてた。」
「それで、女性の恰好をしようと?」
不二咲君はうん。とうなずいた。
「そうだよ。ボクは、弱さを変えることができなくて、自分の弱さを隠せなくて、男の子よりも弱くたっていい女の子になろうとしたんだ。
それからは、ボクは女の子として生きることにした。そうすれば弱くても女の子だから仕方ないって目で見られて、ボクは安心してた。」
今まで少しうつむきながら話していた不二咲君だったが、急に顔をあげて、僕に微笑みかけた。
「でも、だめだったね。やっぱりウソをついてる自分がイヤになってきちゃってた。もっと弱くなってたんだって思ったの。」
にこやかに話す彼のその瞳の奥にあるものを、僕は「強さだ」と思った。自分の弱さを認める強さだと思った。
「不二咲君は、十分強いのではないか?僕は、力やたくましさだけが強さとは思わない。不二咲君のように『弱さを認める強さ』も強さの一つだと思うぞ。」
また、僕らしくない言葉が出てきたな…でもこれはココロの底から、自然に出てきた言葉だった。
どっちだろ
弱さを認める強さ、か。自分にも深く突き刺さった気がした。
「そっかあ…弱さを認めることも、強さの一つか…そんなこと、言われたの初めてだよ…!ありがとう、石丸クン…!」
頬を赤らめて言うその姿に少し、ときめいたことは内緒にしておこう。
「石丸クンはさ、強いよね…みんなのために上にたって引っ張ろうとしているし、わた…ボクみたいな地味なコも助けようとしてくれるし…」
僕は、その言葉を聞いて疑問に思ってしまった。僕は、強いのか????
「ボク、嬉しかった。独りじゃないんだって。いっつも女の子の恰好してるから、男の子には距離おかれちゃうし女の子とはうまく話せなくて、ボクっていつもひとりぼっちだったんだ。寂しかったなあ。」
寂しかった。その言葉は、僕の感情につながった。
そうか、僕も寂しかったんだ。
「僕も、ずっとひとりぼっちだったんだ。」 自然と声が出ていた。
「え…?」
「僕が風紀委員になりたかったのは、学校を変えることから始めようと思ったんだ。そこからみんなをひっぱっていけたら、僕はひとりぼっちじゃなくなるのかもしれないって思っていたんだろうな。その時は気づかなかったが。」
そうだ。僕は、いつも多数派を恨んでいた。少ない意見をつぶして自分たちを正当化しようとする集団にしか見えなかったから。
でも、その人たちには仲間がいた。どんなつながりであっても、お互いに信頼してなくても、仲間がいた。
僕はそれがとてもうらやましかったんだ。
だから、みんなから信頼されるようになれば、自然と仲間ができていくと期待していたんだ。
自分が大嫌いだった「多数派」になるために。
だけど変わるのが嫌だった。変わることを恐れていた。それが僕の弱さだったのだと思う。
弱さ
「ボクを助けてくれたヒーローがね、二人いるんだ。」
不二咲君は、突然その話を始めた。
「一人はもちろん、石丸クンだよ。もう一人はね、ボクが幼稚園のころの話なんだ。」
それは…?
「さっき話した、嫌なことをされたって話ね、誰にも言えなくてずっと我慢していたんだけど、ある日、ボクの親にそれが伝わったの。ボクもどうしてだか分らなかったんだけど、後からきくと同じクラスにいた男の子が教えてくれたんだって。その子のおかげでボクは幼稚園を移れたんだよ。」
「そ、それは…」
不二咲君は、微笑んだ。
「知ってたよ。石丸クンだったんだよね?もしかしたら違うかもしれないし忘れてたら嫌だったから言えなかったけど…
小さいころの石丸クンと今の石丸クンと二人に助けられたんだよ。本当に感謝してるんだ。」
不二咲君は空を見上げた。
「だからね。石丸クンはひとりぼっちじゃないんだよきっと。今までのままの真面目な石丸クンでいいんだと思う。それが強さなんだと思うから。」
僕もつられて空を見た。夏になろうとしている。おおきな入道雲がどこまでも伸びてゆく。
石丸くんどうしたの?
なんかよくわからない終わり方してしまいましたけど察していただけると幸いです。石丸と不二咲と大和田は孤独トリオだと思っています。