深夜の報告
ずっと殻に閉じこもっているというわけでもない。
姿を晒してみんなに変な気など使わせたくないからだ。
どんな生活してるかって。それは、より良く生きるとか幸福だとか、そういった観点から見てみると普通の生活ではないね。
みんなが寝静まった、深夜から陽が昇る頃合まで、這いつくばって徘徊してるだけだからね。
雨上がりのジトジトした夜なんて最高だね。
殻に閉じこもろうが耳は聞こえるのでね。
こっぴどく言われるだろうとは思う。その覚悟はできている。
みっともなくて『辛気臭い自分』という自覚もあるので、どうかお手柔らかに。
後は…厄介な事と言えばアイツだけだ。
どうにかして欲しいものだ。
有無を言わさず根こそぎ持っていくアイツだよ。
マイマイカブリのヤツだけはどうか勘弁願いたい。
最低限のマナーだけは守ってもらいたいものだ。
報告は以上。
深夜の報告