博霊神社の朝の出来事
本作品はzunさん原作の、東方project の二次創作となっています
東方projectに出てくるキャラを知らないと全然面白くないと思うので、興味の無い方は読まない方がいいかもしれません
登場人物
◎博霊霊夢 (はくれい れいむ)
・幻想郷にある博霊神社の巫女
◎霧雨魔理沙 (きりさめ まりさ)
・幻想郷の魔法の森に住む普通の魔法使い
博麗霊夢の一日は、いつも一杯の緑茶から始まる
朝目覚め、布団を片付けた後、縁側に座り朝日を眺めながら湯飲みをすするのである
「あぁ~…幸せねぇ」
そんなことを考えながらのんびり過ごしていれば、神社にはいつもの顔ぶれが現れる
「よう霊夢、今日もいい天気だな!」
その顔ぶれとは、魔法の森に住んでいる魔法使い、霧雨魔理沙である
「天気か…にとってはどうでもいいんだけどねぇ」
霊夢は空を流れる雲を見ながら言った
「そうか? でも晴れてる方が気持ちがいいぜ!」
「晴れが続いても困るのよ、毎日境内の掃除をしなきゃならないじゃない、めんどくさいのよアレ」
お茶を一口飲みながら霊夢は不満気に答えた
「あはは、霊夢はめんどくさがり過ぎだぜ、そんなの適当にやっちゃえばいじゃないか」
「じゃあ今日は魔理沙がお願い」
「それは却下だぜミ☆」
魔理沙は即答でビシッと霊夢を指差しながら言った
「むー…どうしてよ、適当にやればいいんでしょ? なら魔理沙がやってよ」
「霊夢は動かなすぎだぜ、そんなんだといつか牛みたいな体型になるぞ?ほーれ」
魔理沙は霊夢に近づくと、巫女服の上から霊夢のお腹の辺りを摘まむ
「あ、こら! やめなさいよもう、魔理沙だって、普段は働いてないくせに…」
「私は毎日忙しいんだぜ、今日だってこの後紅魔館に行って本を借りにい行くんだミ☆」
「あんたのそれは好きでやってるんでしょ?私の方は違うの! 嫌でもやらなきゃいけないんだから」
もう一口お茶をすすりながら霊夢は言った
「まぁ霊夢も大変だよな、こんなに大きな神社を一人で管理してるんだから」
「そうね~、最近は参拝客も全然来ないし…まったくどうなってるのよ」
「まぁ、休憩も程ほどにな? おっと、もうこんな時間か、そろそろ行かないと…」
腕時計を見て、時間を確認すると、魔理沙はホウキに股がった
「あら、もう巳の刻? 早いわねぇ」
霊夢は、居間に掛けてある時計を見ると、お茶を一気に飲み干した
「じゃあな霊夢、また、夕方頃に寄るぜ」
「うん、じゃまた後で」
霊夢がそう答えると、魔理沙はホウキを瞬く間に上昇させ、紅魔館の方角へと飛んでいった
「…さてと、そろそろ掃除でも始めようかな」
その様子を見ながら霊夢は立ち上がると、下駄を履いて境内の掃除に向かうのであった
博霊神社の朝の出来事
はじめましてtarabaと申します
今回初めてお話を書かせていただきました
東方シリーズに出てくる霊夢と魔理沙の何気ない午前中を書きたかったのですが、力不足で短いものとなってしまいました
次回もどうぞよろしくお願いいたします