陽だまり家族~ひだまり荘の住人たち~

読書ブームだった時に読んでいた本を見たら、温かいようなお話を書きたくなり、書き始めました。

苦手分野ですが頑張りたいと思います。

登場人物

本城 智陽子<ほんじょう ちよこ> 女 本作の主人公 28歳 彼氏いない歴=年齢
                         一応普通のOL
                         顔は美人でもなければ不細工でもないつまり普通

岩野 梅子<いわや うめこ>    女 101号室に住む陽だまり荘の管理人兼家主
                         78歳で独身
                         定年までその人生を仕事に費やした過去を持つ。
                         住人たちからは梅さんと呼ばれている。
宅地建物取引主任者資格を所持し、定年まで働いていたところの人脈も健在。

佐山 玄之助<さやま げんのすけ>男 77歳の温厚そうな老人
                         バスの運転手だった。
                         ちょっと訳あり。

プロローグ

平成も二十五年に入り、ますます就職活動が難航していく中、正社員として今の職場で働いている本城 智陽子は悩んでいた。
高校卒業後、すぐに就職活動を始めた智陽子。
他の学生たちと同じく何件も何十件も試験を受けてようやく合格したのが今の会社だった。
社員寮がある為、実家が遠くても住居には困らず、ずっと親元を離れたかった智陽子にはぴったしだった。
今年で十年程今の会社で働いているが、職場関係は意外と良い。
ただ、この寮は二十八歳になると出ていかなければいけないという決まりがあり、智陽子は先月二十八歳になってしまったのだ。
引っ越さなければなと思いつつ、先延ばしにしていた為、全然目安も立っていない状態だった。
今まで勤勉に働いてきたおかげか、二週間の猶予はもらうことができたのだが、さて、どうしたものか……。
そんな智陽子が偶然通りかかった不動産屋で見かけたのは奇妙なチラシだった。

第1陽 入居者募集

ふと目にしただけなのに、智陽子はとてもその物件が気になった。

【入居者募集(((o(*゚▽゚*)o)))
 築三十年の古いアパートですが、トイレやお風呂は各部屋完備。古くても安全面はばっちり!!
 住居者はみんな家族のような気さくな間柄です^^
 家賃や敷金・礼金は要相談で(^_-)-☆】

住居者を募集しているには顔文字などを使っていて、パッと見はふざけている。
だが、それでいて楽しそうに書いたんだなと智陽子は感じた。
それに、家賃が要相談なんて変わっているなと智陽子は思った。
今度話だけでも聞きに行ってみようか? 智陽子はそう考えた。
しかし、明日も仕事があるし……。今聞きに行くには微妙な時間帯だ。
かと言って、チラシの連絡先に電話をかけるのは躊躇われた。
明日も朝早く起きなければいけない、智陽子はいつもそうだった。
自分のことはたいてい後回しにしてしまう。
小学生の頃、友達の宿題を手伝い自分の宿題が遅れて先生に叱られたとしても、決して他人の所為にはしないのだ。
よく言えば人が良すぎる、悪く言えば自分のことに無関心。
そんな智陽子を見かけて、一人の老女が声をかけてきた。
「失礼、アナタ入居希望の方?」
「え?」
「突然ごめんなさいね、私、その陽だまり荘の管理人をしている岩野 梅子と申します。」
「管理人さん?」
智陽子は怪訝な顔をして、相手を見た。
正直、チラシに写っている古いアパートを管理しているというよりはもっと、新築のマンションとかに住んでいそうな風貌だ。
「大家と言えばいいかしら?」
大家と兼任しているのだろうか? まぁ、どちらにしても話を聞きに行こうと思っていたところだ。
「大家さんでしたか、ちょうど良かった――――――」
智陽子は、話を聞くだけならそこまで時間はかからないだろうと思い、陽だまり荘についての話を聞きたい旨を伝えた。
梅子は快く承諾してくれた。
「そうですか、 では立ち話も難ですから……」
梅子の提案で二人は近くの喫茶店へと入っていった。

第2陽 陽だまり荘の管理人

梅子の提案で近くにある喫茶店に入った二人。
喫茶店のベルを鳴らしながら二人は席へとついた。
「いらっしゃいませ~」
店員のマニュアル通りの声を聴きながら、梅子は本題に入った。
「それで、何から話したらいいかしら?」
「え……っとじゃあ、単刀直入に言わせていただきますと、家賃の件が要相談というのはどういうことなのでしょうか?」
いきなり聞くのもどうかと思ったが、チラシを見た感じ建物は確かに古かったが、この際ワガママは言っていられないし、他に気になる点はあまりなかった。
いや、気にしない性質なのだ。
駅から遠ければ、早く起きればいいだけのことだし、最悪朝食は取らなくてもいいかと考えていた。
近ければ、それに越したことはないし、多少不便でも日照条件が悪くても特に気にはしない。
智陽子は体が丈夫な方なので、風邪なども滅多に掛からなかった。
「そうですね……そのままの意味なのですが、簡単に言うと家賃なしも可能ということですかね?」
ちょっと困ったように梅子は応えた。
「家賃なし?」
「はい」
家賃なしの賃貸など聞いたことがない。
実家にいても生活費なり、自分の出費の支払い分なりは入れなくてはいけないのだから、少なからず出費はあるはずなのだが、自分で建てた家だとしても、ローン返済という費用がついて回るものだし
智陽子が不思議そうに考えていると梅子が続けて言葉を放った。
「私は別にお金に困って入居者を募集しているわけではないんです。」
「お金に困っていないのに、入居者を募集する意味が分からないのですが?」
「私は人間以外の”モノ”にも心があると思っています。それにいくら古いアパートとはいえ部屋が空いているのは可哀想だと思ってしまって……おかしいですよね。」
確かに普通に考えれば頭の変なおばあさんだと思ってしまうかもしれない。しかし、智陽子も長年大切に扱ったものには意思が宿るのではないかと考えていた時期があった。
だから彼女の言っていることがなんとなくわかる気がした。
「いえ、なんとなくわかる気がします……」
それが智陽子の率直な感想だった。
「とは言っても、二部屋しか空いてないんですけどね」
と申し訳なさそうに付け足した。
つまり、意外と満室らしい。
「それではなぜ?」
「強いて言えばなんとなくです。」
「なんとなくですか」
適当だなと思いつつ、自分もか。と智陽子は苦笑した。
「どこの部屋が空いているんですか?」
「二階の202号室と一階隅の105号室です。」
「うーん、住むとしてもどっちでもいいかな?」
「そうですか? じゃあ202号室でいいかしら?」
「構いませんけど何故ですか?」
「105号室の前は他の住居者の方の車とかバイクが置いてあるんです。今まで入る人がいなかったから」
と梅子は苦笑いで応えた。
「なるほど」
駐車場代わりになっているのかと智陽子は納得した。
確かに、自分が出退勤をする度に退いてもらうの気が引ける。
二階の部屋の方が良さそうだ。

第3陽 契約成立?

「それじゃあ、お願いしようかな?」
「本当ですか? みんな喜ぶわ」
梅子の顔に笑顔が浮かぶ
みんな?と智陽子は思ったが、彼女があまりにも嬉しそうなので突っ込まずにいた。
「契約とかはあそこの不動産屋でいいんですか?」
「あ、ウチは直接契約なの。あそこの社長さんが知り合いなので、チラシの貼り場所を貸してもらってるだけで」
「直接契約?」
「私がアナタに住居を提供しますっていう契約書をお役所に出すの。アナタは同意のサインをして、転居手続きと引越しだけしてくれればいいわ」
「え? そんな簡単でいいんですか?」
「ちゃんと国の方にも許可を取ってあるから大丈夫よ」
岩野さんっていったい何者なのだろうかと智陽子は思ったが、この際触れないでおこうと思った。
「契約書は今日は持ってきていないので後日でいいかしら?」
「はい、構いません」
「待ち合わせ場所を決めときましょう」
「明日は大事な仕事があるので、今週の土曜日でもいいですか?」
ちょっとワガママを言ってしまった気もするが、明日は大事なプレゼンを控えている。
「私はいつでも構いませんよ、じゃあ土曜日の午前10時くらいでいいかしら?」
「はい、構いません」
「場所はあの不動産屋の前でいいかしら?」
「問題ないです。」
「一応何か予定が入ったら困るし、連絡先教えておきますね」
そう言って梅子は年季の入った手帳から、紙を破き、自分の名前と連絡先を書いて寄越した。
【陽だまり荘 管理人
         岩野 梅子
 連絡先 090-XXXX-XXXX】
と書かれていた。
「じゃあ、私も」
智陽子は自分の名刺を渡した。
【華宵商事(かしょうしょうじ) 
    本城 智陽子
連絡先 090-XXXX-XXXX】
肩書は書いていなかった。
これは入社時に作ってからずっと使っている。
名前と連絡先と社名さえわかればいいと、最初の上司に言われたからだ。
実に適当だが、それで成り立つのが華宵商事だ。
「まあ、本城さんとおっしゃるのね」
梅子は懐かしそうにかつ嬉しそうに彼女の名前読み上げる。
「知っているんですか?」
「知り合いと同じ苗字だったのでつい」
ふふと彼女はまだ嬉しそうだった。、
「では、土曜日に」
二人は喫茶店を出た。
店のドアのチャイムがまた鳴った。

第4陽 引っ越し準備

土曜日になり、智陽子は約束通り不動産屋の前にいた。
「お待たせしました。早めに行動する方なんですね」
梅子は約束の時間5分前に例の不動産屋の前に着いた。
お待たせしちゃったかしら? と少しだけ申し訳なさそうに首をかしげた。
「いいえ、ただの癖ですから」
智陽子は30分前には着いていたのだが、別にそこまで時間にうるさい訳ではない。
「じゃあ、早速ですが契約を交わさせてもらおうかしら」
「そうですね」
「喫茶店で構わない?」
「問題ありません」
何とも事務的な口調で返事をしているなと智陽子は内心で苦笑した。
梅子はとても気さくに話しかけてくれる。
人見知りが激しいはずの智陽子もすんなり彼女とは話すことが出来ているのがその証拠だ。
二人は再び木曜日に入った喫茶店の入り口を通った。
相変わらず、混んでいるんだかいないんだか判らない。
「あ、その前に一つ確認いいかしら?」
「なんですか?」
なんだろう、木曜日の時に話した家賃の話だろうか?
それなら、ナシで話がついたはずだと智陽子は考えていた。
「陽だまり荘では強制ではないのだけれど、朝昼夕のご飯は私の部屋で皆さんと一緒に摂るようにしているんです。」
「それで、本城さんはどうされますか?」
どうされますかとは一緒に食べませんか? という意味だろうか。
自炊が苦手な智陽子からすればありがたい話ではあるが、お昼も、ということはお弁当まで作ってくれるのだろうか?
「お願いできるのであればお願いしたいですし、ありがたいお話ですが……家賃までなしにしていただくのにいいんですか?」
「構いません、私はずっと独り身でさびしい人生を送る身ですから、寧ろ皆さんと楽しい食卓を囲むことができればうれしい限りですよ」
「そうですか、じゃあ、お願いします。」
嬉しそうに話す梅子を見ていれば、自然とじゃあ、お願いしようかなという気持ちになった。
「あ、でもお昼はお弁当ですけどね」
梅子がお茶目そうにそう付け加えた。
そして、ハンドバックの中から契約書らしき書類を一式差し出した。
「じゃあ、サインお願いしますね」
智陽子は書類に目を通し、自分の名前を書き込んでいく。
一通り記入が終わると印鑑を押していただけますか?
と梅子から指示があった。
「今日はありがとうございました。 明日からよろしくお願いしますね」
契約書など書き終わったのが11時、役所などで転居手続きなどが終わる頃には午後1時を過ぎていた。
忙しかったから、気にしていなかったが、まだ会社に住所が決まったことを報告していなかったし、喫茶店では梅子におごってもらった(正確には押し切られたのだが)た為、若干の気持ち悪さがあった。
しかし、おごってもらった件に関しては、押し切られたとはいえ、梅子自身が言ったことなので気にしないことにしよう思った。
さて、もう一仕事といわんばかりに、智陽子は会社へと電話を入れた。
明日、明後日は引っ越しの為休暇をもらっている。
荷物はすでに段ボールに入れてあるので、あとは向こうに行くだけである。
智陽子は年甲斐もなくドキドキしていた。

第5陽 陽だまり荘

翌日――――――――――
新しく我が家となる”陽だまり荘”に着いた智陽子は愕然とした。
「いらっしゃい、本城さん。 随分と到着が早かったんですね」
チラシの写真以上に古びた新しい我が家を見て、愕然としている智陽子に声をかけたのは大家の梅子だった。
「あ、岩野さん……」
「驚かせてしまったかしら?」
決して騙そうとしたわけではないのよと誠心誠意謝罪する気持ちが汲みとれたので、智陽子は怒ってはいなかったのだが、実際に来てみるべきだったと若干の後悔はあった。
さすがに横着し過ぎたかと、木曜日の自分に苦笑する。
チラシで見た写真よりかなり古びていた。
陽だまり荘と書いている看板は傾いていたし、看板に書かれている花、恐らく向日葵だろうか?は色が剥げている。
「い、いえ」
「無理しなくても大丈夫よ、ここに来た人はみんな最初は同じ反応をするの。たいてい同じ反応よ」
どうやらこの反応は標準のモノらしい。
梅子が苦笑いで話してくれた。
「そうだったわ、あなたの部屋へ案内するわね」
二人が陽だまり荘の入り口からアパートの方へと向かう。
陽だまり荘の入り口は意外と広い。
駐車スペースにでもなっているのか、やたら家の前が空いているのだ。
しかし、肝心の車や自転車などが停めてあるのは、例の105号室の前らへんのスペースだけだった。
二人が歩きだすと、階段下の部屋から白髪の男性が出てきた。
年齢は七十歳くらいだろうか? 温厚そうな目元が印象的だった。
「おや、梅さんその子が新しく引っ越してきた子かい?」
「あら玄さん」
梅子を梅さんと呼んだ男性、どうやらここの住人のようだ。
「ええそうよ、紹介しますね。こちらは佐山 玄之助さん。私の左隣に住んでいらっしゃいます。そして、玄さん。こちら今日から202号室に引っ越してきた本城智陽子さんです。」
梅子の紹介をきっかけに双方があいさつをする。
「はじめまして佐山です。」
玄之助が丁寧にお辞儀をする。
智陽子も慌てて
「本城です。よろしくお願いします。」
と頭を下げた。
どうやらここの住人は基本的に礼儀正しいらしいと智陽子は思い始めていた。
「じゃあ、挨拶もそこそこにして、部屋に案内しましょう。」
梅子の声で我に返った智陽子。
二人は玄之助に軽く会釈すると、再び歩き出した。

第6陽 新しい我が家

梅子が左側の階段、玄之助の部屋のちょうど前にあたる階段を登っていく。
左隣が佐山さんと言っていたところからすると、岩野さんは1階中央の真ん中の部屋ということになる。
そして、階段を上がると少しだけ右にずれ
「ここが本城さんのお部屋になります。」
笑顔でカギを手渡した。
カギを受け取り玄関の扉を開けた智陽子はここに来た時とは別の意味で驚いた。
外観とは裏腹に、部屋の中はとてもきれいだったのだ。
部屋の隅々まで掃除が行き届いており、清潔感が漂っている。
「いつ入居希望の人が来てもいいように、掃除だけはしていましたから」
驚いている智陽子に梅子が説明した。
「凄いですね」
ホントに感動するくらいだった。
普通に部屋を借りてもここまできれいにはなっていない、まさに埃ひとつないという表現がしっくりくる。
「さて、荷物を運んじゃいましょうか、整理しなくちゃいけないでしょうし」
そうだった、陽だまり荘の入り口に引越し屋のトラックを待たせてあったんだった。
智陽子は慌てて、外へ出た。
外では知らない人たちが智陽子の荷物を運んでいるところだった。
誰?! 智陽子はすぐにその人たちの元へと駆けつけ自分でやりますから! と強引に荷物を奪う。
「重たいでしょう? その子達に持たせて大丈夫ですよ?」
梅子が段ボールを奪った智陽子に言う。
「え?」
危うく段ボールを落としそうになった。
どうやら、梅子の知り合いらしい彼らは、智陽子に段ボールを取られてぽかんとしている。
「この子たちはこの陽だまり荘に住んでいる住人たちなんです。新しく引っ越してくる人がいるって言ったら、手伝ってくれるって」
そういうことだったのか、それで見ず知らずの自分の荷物を運ぼうとしてくれていたのかと焦った自分を智陽子は恥じた。
引っ越し業者の人も、先ほどのやり取りでぽかんとしているし、穴があったら入りたいくらい恥ずかしいと智陽子は感じた。
「みんなも驚かせてしまったわね、ごめんなさい」
梅子が住人たちの方を見て謝る。
私がちゃんと説明していれば……と気づいたらしい。
「梅さんは悪くないよ、私たちが勝手にやったことだ。」
玄之助が梅さんを慰めるように肩を叩いた。
「本城さん」
「はい」
「勝手に荷物に触ってしまって悪かったね」
「い、いえ」
せっかくの厚意を無下にしてしまったのに、佐山さんは怒らないでいてくれるのかと智陽子は自分の情けなさをつくづく後悔した。
「じゃあ、改めまして引越しのお手伝いをさせてもらってもいいかな?」
「っ……お願いします……」
玄之助が笑顔で尋ねると、智陽子は今度はお願いしますと頭を下げた。
周囲のみんなも微笑んで協力するよと言った。

第7陽 歓迎会

それから、梅子や玄之助を含めた住人たちに協力してもらい荷物を部屋へと運び込んだ。
みんなの協力で思いのほか早く終わった。
「それじゃあ、私たちはこれで」
「はい、ありがとうございました。」
一同にお礼を言ってドアを閉めると智陽子は部屋の整理へと行動を移した。

陽だまり家族~ひだまり荘の住人たち~

陽だまり家族~ひだまり荘の住人たち~

陽だまりシリーズ(予定)→今作が一作目 二作目 本屋の恋~陽だまり町 本屋物語~ このシリーズは陽だまり町或いはひだまり荘を舞台とした物語である。 人ではないものや不思議なことが人知れず存在する不思議な街 陽だまり町 このシリーズはそんな町やそこに昔から建っている”ひだまり荘”を舞台とした不思議で暖かい物語(の予定)

  • 小説
  • 短編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2013-03-20

CC BY-NC
原著作者の表示・非営利の条件で、作品の利用を許可します。

CC BY-NC
  1. 登場人物
  2. プロローグ
  3. 第1陽 入居者募集
  4. 第2陽 陽だまり荘の管理人
  5. 第3陽 契約成立?
  6. 第4陽 引っ越し準備
  7. 第5陽 陽だまり荘
  8. 第6陽 新しい我が家
  9. 第7陽 歓迎会