密室のおやつ

「お腹が減ったわ。」

おんなのこの声が暗い密室に響く。

「もう朝かしら。それとも夜かしら。」

答える者は誰もない。

「ずいふん長い間おやつを食べて
いないんだもの。とてもお腹が減って
死んでしまいそうよ。」

おんなのこの声は切なく響く。


『あなたは馬鹿なのね。』

突然の音におんなのこは飛び上がった。

ひとりぼっちのこの部屋に、
自分によく似た声が響く。

『死にたくないなら食べればいいのよ。』
「だって何もないんだもの。」
『ほんとに何もないかしら。』

おんなのこは見渡した。

「ないわ。暗くて何も見えないの。」
『それなら触れるものを食べればいいわ。』

おんなのこの手が、温もりを感じとる。


『あなたには立派なカラダがあるでしょう?』

密室のおやつ

これが300字小説処女作でした。
厨二全開。

自分で自分食えよって話です。
ワン●ースのパクりとか言わないでください。

密室のおやつ

お題「密室・おやつ・女の子」 the intrviews 「300字小説」より。 素敵なお題ありがとうございました。

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更新日
登録日
2013-03-20

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