密室のおやつ
「お腹が減ったわ。」
おんなのこの声が暗い密室に響く。
「もう朝かしら。それとも夜かしら。」
答える者は誰もない。
「ずいふん長い間おやつを食べて
いないんだもの。とてもお腹が減って
死んでしまいそうよ。」
おんなのこの声は切なく響く。
『あなたは馬鹿なのね。』
突然の音におんなのこは飛び上がった。
ひとりぼっちのこの部屋に、
自分によく似た声が響く。
『死にたくないなら食べればいいのよ。』
「だって何もないんだもの。」
『ほんとに何もないかしら。』
おんなのこは見渡した。
「ないわ。暗くて何も見えないの。」
『それなら触れるものを食べればいいわ。』
おんなのこの手が、温もりを感じとる。
『あなたには立派なカラダがあるでしょう?』
密室のおやつ
これが300字小説処女作でした。
厨二全開。
自分で自分食えよって話です。
ワン●ースのパクりとか言わないでください。