サイコパスの種 第一章 「処刑ピエロ」その9

ついに第一章も終盤に差し掛かっております。
もちろん次の章もどんな話にしようかすでに考えております。
どちらかというと次の章のほうが怖い気がします。w

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罪名

部屋で拘束した零一を肩に担いで、事務所につれていくのは本当に至難の業だった。
他の住人や通行人にばれないように慎重に動こうとしているのに、肩の上で零一は暴れるし、可憐は近くに売ってあったクレープが食べたとか言いだすしで本当に大変だった。
やっとのこと車まで運んで、何の問題もなく事務所につくことができた。
事務所について零一の手足についていた縄をほどいてやり、口についていたガムテープを外し解放してやった零一が最初に放ったセリフは
「なんだよ、サイコパスの種についてやった結果がこれかよ」
であった。すでに少し涙目である。
そんな零一に対し俺は冷静に
「最近ちまたで流行っている処刑ピエロっていうキチガイ知ってるか?」
と聞いた。
「もちろん知っているよ。ただ、あまりキチガイとか言わないほうがいいかもよ。
ネットなんかでたまに神様だとか言って崇める人もいるから」
犯罪者を殺して神様と呼ばれるなんて、どっかのアニメじゃあるまいし・・・・
ホント世の中物騒になっちまったなぁなんて思った。
「そんな話はともかく、単刀直入に言うが処刑ピエロは俺が話を聞いたやつを狙っているんじゃないかって思っているんだ。」
「それはないよ、だって処刑ピエロは前に罪を犯した人間だけを狙うんだもの。
たとえば、昨日殺された斉戸とかいう男は、昔暴行事件を起こして相手に重傷を負わせたことがあるらしいし。」
言われてみれば確かにそうだ。・・いや、堂華は違う。あいつの罪名は「裏切り」だったはず。
・・・裏切り?裏切りってことはあいつは処刑ピエロの仲間だったってことになるよな。
「変な話だが、お前処刑ピエロの正体知ってるか?」
「知るわけないじゃん、だってあんなにむごいことやっているのに目撃証言がまったくないんだよ。そんな人間にあったことがあるわけないじゃん。」
・・・・てことは、こいつをここに連れてきても意味がなかったということになる。
申し訳ないが、まぁこのままこいつを返すわけにはいかないので一応いつも処刑ピエロが生放送している時間までいてもらうことにした。
4時44分、必ずこの時間帯に放送をする。ベタだがきっちりしてんだなぁと思っている。
そして、「ア~ヒャヒャヒャヒャ、ア~ヒャヒャヒャヒャヒャ」といういかにも気分が悪くなるようなセリフが流れてきた。
でも、いつもとは少し感じが違う気がした、いつもよりも恐ろしい恐怖を感じた。
・・・・この声、生声?いや、パソコンからだろと思い画面を見ると、絶句した。
パソコンの画面が黒い。つまり俺らは電源を付けてすらいなかった。
そして・・・・可憐がいない。さっきまで一緒にいて一緒に帰ってきたはずなのに
どこにもいない。
と思った瞬間下から
「きゃーーーーーーーーーーー」という声が聞こえた。
まぎれもない、可憐の声だ。やばい、絶対にヤバい。とにかく急がないといけない。
「零一、俺のケータイに琢磨の電話番号が入っている。急いで電話をかけておとなしくしていてくれ。」
「わ、わかった。気を付けていってくれ。」
零一の声も聞こえないくらいのスピードで事務所を駆けていった。
事務所の下は誰にも使われていなく、普通の部屋よりは少し大きいくらいの空間がある。
畜生、まにあえよくそが。
 急いでかけていくと、可憐が大きなチェーンソーを振り回してピエロのお面をかぶったやつに襲われそうになっていた。
「まてよ、キチガイ。どうせ俺を狙ってんだろうが。」
と挑発をすると。機械音のような声で
「ひっひっひ。待ってたよ、さぁ僕とサーカスを楽しもうよ。」
と処刑ピエロが言っているすきに可憐が俺の前に逃げてきた。
「サーカスを始める前に、いくつか俺の質問に答えてほしいんだが、いいか?」
「別にいいぜ、どうせお前の運命は決まっている」
「まずは、加賀見一家を殺したのはお前か?それとも、堂華か?」
「なんだいなんだい、ここで推理でもするつもりかい。ア~ヒャヒャヒャヒャかまわないぜ。つきあってやるよ。お前はどっちだと思っている。」
俺は、考えた結果を答えた。
「堂華、が殺したんじゃないのかと思っているよ。」
「50点だな、半分。正解は~?堂華に体が動かなくなるぐらいの傷を負わせて
俺が死にかけていた家族をバラバラにしてやったのさ。堂華もかなり義一とかいう人間を恨んでたからな。」
「堂華とは手を組んでたのか?」
「そうだぜ。あいつは自分の罪滅ぼしの為かしらないが、公園とかで一人で遊んでいる子供なんかを見つけると遊び相手なんかになってたらしく、そうやって仲良くなった子供を義一に殺されたみたいでさ。あいつをとても恨んでたんだ。そして、そのことを知っていた俺はあいつに声かけてやったのに。あのくそ野郎、俺様を裏切りやがって。
お前のところに相談しに行きやがったんだよ。くそが、ぶっ殺してやる」
かなり頭にきているようだ。
「それからだよ、俺様の計画がぶち壊れていったのは。すべてがあいつのせいだよ。あいつがあいつがあいつがあいつがあいつがあいつがあいつが、すべて悪いんだよ。殺す殺す殺す殺す殺す、お前さえいなければすべてが終わる。また他の人間を殺すことができんだよ。ヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ」
狂い出しやがった。
「最後の質問だ。お前はだれだ。」
「俺か?てめーが知って何になるよ。冥土の土産には少し高すぎるぜ。てめーは俺に殺される、殺されるんだよ、怖いね、怖いよ、怖いでしょ、痛いよ、痛いよ、痛いんだよ~。
ヒャヒャヒャヒャヒャヒャ。もがき苦しめよ。」
そういうと処刑ピエロはチェーンソーを振り回しながら俺の方に走ってきた。
「お前の罪は俺を知りすぎたことだ。お前を殺した後その女も同罪で拷問だぜ」
すると、俺の後ろで銃声が鳴った。
「お前の罪は、俺が守らなければいけいないやつを殺そうとしたことだ。待ったか?慎太。」
そう、声の主は琢磨だった。

サイコパスの種 第一章 「処刑ピエロ」その9

ついに処刑ピエロとの直接対決。
さて、次はどんな話になってしまうのでしょうか。
今回は、琢磨がとてもかっこよかったです。

サイコパスの種 第一章 「処刑ピエロ」その9

あなたは何が怖いですか?幽霊?殺人鬼? この作品はあなたに新たな恐怖を与えるために作っております。 ※この作品にはグロテスクな表現が含まれていますので注意してください※

  • 小説
  • 掌編
  • サスペンス
  • ミステリー
  • ホラー
  • 青年向け
更新日
登録日
2013-03-20

CC BY-NC-ND
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