サイコパスの種 その8

今回は新キャラが登場します。。
この新キャラまさに残念なやつですww
こんな友達いたなぁなんて思いながら書きました。。
イラストが一番楽しみなキャラですねww
そんなわけで、イラスト募集しております。キャラクターのイメージ画や表紙になりそうなイラストなどなど
イメージは必ず変わっていくものです。皆さんがこのキャラクターをどう思っているかなんてことも知りたいので
ぜひ書いていただきたいです。。
投稿はツイッターのほうにお願いします。。
ツイッター>>>https://twitter.com/313Evils

新キャラww

サイコパスの種について調べると高らかに宣言したものの調べる方法が思い浮かばなかった。
インターネットで調べるとしても信憑性に欠ける。必ず深くまで調べていくうちにどこかで矛盾が生じるのではないかと思った。
といってもねぇ、それが原因で事件が起こったわけでもないし人に聞くわけにも・・・・
いや、こんな時にうってつけのやつがいたなぁ。
とか考えながらにやけている俺に対して可憐はすごく不思議そうな顔で
「なんかいい方法が浮かんだんですか?」
といってきた。こんな純粋な女の子に合わせる相手ではないが多分あいつなら役に立ってくれるだろうと確信した。
だが俺は、前の二つの事件のせいで人と話すのが少し怖くなっていた。
今度はそいつが殺されるんじゃないかって。俺はそいつを助けることができるのか。
俺は守ることができるのか・・・・・守る?
いいことを思い浮かんだ。そうか、そうすればよかったんだ。楽勝じゃないか
そんなことを考えながら再びにやけた俺に可憐は少し戸惑っていた。

朝のゆっくりとしたティータイムを済ませ俺たちは琢磨から住所を聞いてある人物の住んでいるアパートに来ていた。
かなりぼろいアパートである。まぁあいつにはお似合いかな。
明らかに防犯設備が整っていないであろう木でできたドアのなるのかどうかも危ういインターホンを押すとやつは出てきた。
「どなた様ですか?」と細々とした声のそいつは俺を見た途端、逃げるかのように部屋の奥に走った。
「くっ草古!!おまえ、何しに来たんだよ。昔みたいに俺を馬鹿にしにでも来たのかよ」
そう、このいかにもダメな感じの男は俺の同級生のうちの一人、桐生 零一(きりゅう れいいち)君である。すごくひ弱で、何でも信じてしまう性格。顔はまあまあかっこいいにもかかわらず、内気な性格のせいで好きな人に告白すらできなかった。その好きな人と関係がうまくいくようにと恋のまじないや占いのようなものを調べるようになり、いつの間にかオカルトにまで食いついてしまったなんともかわいそうな感じのやつである。
正直、同級生の中で一番生きているかどうか心配だった人間である。
「零一、久しぶりだな。今は女に騙されたりとかしてないか?」
「うるさいよ、昔のことを掘り返さないでよ」
「先生、ホントにこの人に聞いて正解なんですか?」
なんて会話をしていると、心が和らいだのか部屋に入れてくれた。

部屋はというと、想像より全然きれいだった。てっきり俺はオカルト系のオブジェだとか
変な文字の書いている聖書みたいのがその辺に散らばっているのかと思ったが、床には埃ひとつもなく、机には大学か専門学校の参考書のようなものがていねいにおいてあった。
「飲み物は、お茶ぐらいしか出せないけどいいかな?」
何が出てるのか想像すると怖くなったのか、少し青ざめた顔で可憐が
「だ・・・大丈夫ですよ。おいてある場所を教えていただいたら私が入れますから。そんなことより先生とお話でもしていてくださいよ」
と苦笑いで言った。
もちろんひ弱な零一は断ることもせずにとぼとぼと俺の前に座った。座ったところで俺は零一に話を持ち出した。
「昔うわさになっていたサイコパスの種について、お前の知っていることすべて教えてほしいんだがいいか?」
といたってマジなトーンで言った。
すると、俺がその話を振ったのが意外だったのか可憐が作って持ってきてくれたアツアツのお茶をがぶ飲みして顔を真っ赤にさせていた。
「まさか慎太からそんな話をしてくるとは思わなかったよ。昔は僕が言った噂話に爆笑したりだとか、僕が見つけた呪いの人形って噂されていた足が一本しかないキューピー人形を焼却炉にぶち込もうとしてたりしてたのに」
俺は、こいつにかなりのことをしてきたんだなと実感した。
「まぁいいや、最近また流行りだしたし、流行に乗るのは悪くないと思うよ」
「まぁ先生は、あなたみたいにホイホイとなんでも信じ込んでしまうダメ人間じゃないですけどね」と可憐が零一の言葉を切り捨てた。
少しテンションが下がった零一は、さっきよりも結構低い声でいろいろと説明してくれた。
「サイコパスの種は、持っている人間に長い年月をかけて苦しみを与える種なんだ。
どんな苦しみかというと、人間が持っている感情を一つだけ消されてしまうんだそうだ。
たとえば、一生笑うことがなかったり、悲しむことがなかったり、ねたんだりすることがなくなってしまうそうだ。ただし、必ずあることをすると一定の時間だけどその感情が戻ってくるんだ。」
「それってもしかして。」
「そう、殺人を中心とした犯罪。犯罪は重ければ重いほど快楽を覚える。その快楽が忘れられなくなりまた犯罪を繰り返す。いわば覚せい剤と一緒だよ。だけどこれは覚せい剤よりも恐ろしいものだね。だんだん犯罪を犯していくうちに、自分で何をしているのかわからなくなる。自我を忘れ、だれでもいいから殺したくなる。あたかも自分が中心に世界が回っているなんて思いだす。サイコパスの種っていわれているのは、こんなことになるからだといわれている。」
かなり手の込んだ話だなと思った。
こんなうわさだったんだと心から思った
「もちろん、自分で持っておくようなもの好きはいないと思うよ。誰かに対する復讐だとかに使われるんじゃないのかな。まぁ僕ですら使ったことどころか見たことすらないから」
「なんでだよ、こんなに知っているお前が見たことないわけないだろ」
「そんな人、少なくないと思うよ。理由は、入手方法が独特だからさ。この世界に何百もあるであろうオカルト系のサイトにいるSAIKOって名前のやつに名前と住所を言ったらタダでもらえるみたいだけど、オカルト系のサイトだしSAIKOなんて名前馬鹿みたいにいるよ。もちろんこの噂を知っていてわざとそんな名前にするやつとかもいるしね。
まぁ、それこそオカルトマニアの中でもただの都市伝説だと思われてるくらいの話だよ。」
とても、参考になった。想像以上だった。知らないことをたくさん教えてくれた。
そんな零一にちょっとしたお礼をしてあげることにした。
「零一君、いろんな話を教えてくれてありがとうね。俺と可憐からのちょっとした俺をしたいから少し後ろを見ていてくれないかな。」
というと、昔のようにやっぱり素直な性格の零一君は後ろを見た。
そんな零一君に、目隠しをして縄で縛った。
「ちょっと、何の真似だよ。僕は別にこんなことが好きなわけじゃないよ~~」
「安心しろ、お前をちょっと別の場所に連れて行ってあげるからよ」
「ちょっと~~、どこにつれてくんだよ~~~いや~~」
そう、俺が思い浮かんだ一番いい方法はこれである。

サイコパスの種 その8

零一かわいそうですねwww
今まで謎にされていたサイコパスの種が少しわかった気がしませんか?
こいつのおかげなのに、なんか扱いひどいわww

サイコパスの種 その8

あなたは何が怖いですか?幽霊?殺人鬼? この作品はあなたに新たな恐怖を植えつけるために作られているものです。。 ※グロテスクな表現にご注意※

  • 小説
  • 掌編
  • サスペンス
  • ミステリー
  • ホラー
  • 青年向け
更新日
登録日
2013-03-18

CC BY-NC-ND
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