男から女へ

男から女へ

残された時間は余りない。

鏡の中の男に、私はそっと語りかける。

男から女へ・・・・・。

まずはベースメークで下地を塗る。

次は女性らしく肌を綺麗に見せるために欠かせないファンデーション。

そしてチークで立体感を出していく。

仕上げにアイメイクとリップメイク。

準備していた服を着、完全に女になった姿を

鏡で見てわたしは束の間の満足感に浸る。

その時、私を呼ぶ声がした。



「さあ、次は真打ち、宴会部長の登場だ! 曲はAKB48、フライングゲット!」

(了)

男から女へ

男から女へ

クスッと笑える【超短編小説】 男から女へ変わる瞬間……。

  • 小説
  • 掌編
  • コメディ
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2013-03-17

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