卒業の日。(4)

卒業の日。(4)

思い。

手紙を見てすぐに返事を書いた。
でも相談することはなかった。

そして次の5分休に手紙を
渡しに行った。


。。。放課後
今日は4時間だった。
「今日あそぼー」
「ごめん今日は無理。」
だろうな。この前3組の子と
遊ぶ約束してたし、その子も私のことを
嫌っている。たぶん。
「あー。。そうだよね」
無理やり笑う。あゆは走っていった。
その後ろ姿を見届け、
一人で帰った。
帰り道はいつもひとり、行くときも一人。
寂しいと思うが、一緒に行ったり帰ったりしよう。
って言ってくれる友達もいない。

さびしいが、我慢するしかない。
そんな時、勇気をくれたのは、
ある男の子(同級の子)だった。

帰りはあまり一緒ではないが、
行きは時々会う。
でもそれもこの頃なくなった。

「昔はよかったな。、、、」
そう。昔はよかった。
一緒に行く子もいたし、
帰るときだって一緒だった。
でも6年のクラス替えがきっかけで、
大ゲンカし、今は一人。
なんて、自分が悪いのに、
結局最後はその子に謝らせた。

最後の日はみんなで行きたかった。
帰りたかった。
そんな約束をできずに今日の一日が終わった。

卒業の日。(4)

卒業の日。(4)

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2013-03-16

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