脱1

かおきょ。
陰毛脱色ネタ。

誰しも、人には言えない性癖って、あると思うんや。
性的倒錯から、フェチまで、程度は違えどあるはず。
俺にも、ちょっと言えない性癖がある。
パイパンが大好きなんや。
男でも女でも、つるつるがええ。
まあ、毛が生えてるから勃たんってことは無いけど。
無いに越したことはない。
そんな俺には、京くんという可愛え可愛え恋人がおる。
お互い三十路越えたおっさんなんやけど、京くんはいつまで経っても可愛え。
俺らはもうすぐ付き合って3年、同棲して1年になる。
そろそろカミングアウトしてもええ頃や。
今まで身体を重ねてきて分かったんやけど、京くんて意外と変態さんやから、
俺の性癖を受け入れてパイパンにしてくれるような気がすんねん。
でも、京くん怒ると怖いからな…慎重にいかなアカン…。


「薫く〜ん、風呂まだ〜?」
「はいはい、今沸くから待っとってな〜」

今日の目標:一緒に風呂に入って交渉する!

そう、いつもは京くん嫌がって一緒に入らしてくれへんねん…
お風呂プレイとかしてみたいんに…!
でも、今日の俺は一味違うで!
何が何でも一緒に入るんや!!

ピピッ ピピッ

おっ、風呂沸いたわ。
ここからが勝負や。

「京くん、風呂沸いたで〜。」
「ん、ありがと。早速入らしてもらうわ。」
「あ、お、俺も、一緒に入ってええ?」

一瞬固まる京くん。
ちょっと顔を赤らめて俯きながら。

「…え、別に、ええけど…。何やねんいきなり…。」

可愛え。

「ええんならとりあえず入ろうや。ちょっと、話あんねん。」
「…うん、」

第一関門突破や。
この調子でいけば京くんのつるつるお股が拝める…!
でも、京くんの地雷って分からんから、やっぱし慎重にいかな…


とりあえず二人とも服を脱いで、湯船に浸かる。
狭いけど、向かい合ってお湯に浸かる。
京くんは恥ずかしいんか、身体を小さくしている。
可愛え。アカン、俺末期や。

「何でそんな縮こまっとんねん(笑」
「や、やって、一緒に風呂なんて、初めてやから…」
「恥ずかしいん?」
「、うん…」
「ふふっ、可愛えな。」

たまらず俺は京くんの頭をくしゃくしゃーってする。

「も、何やねん!やめろや!」

顔を真っ赤にして怒るけど、ちっとも怖くない。
頭を弄っていた手を頬に滑らせて、京くんと目を合わせる。

「なあ京くん、俺の話聞いてくれるか?」
「ん、そのために一緒に風呂入っとるんやもん。話って何?」
「…実はな、俺…」
「うん、薫くんが…?」
「…俺、パイパンが大好きなんや…!!!」
「…うん………で?」
「そんで、京くんに、パイパンにして欲しいんや!!」
「…え、薫くんのを僕が剃るん?」
「ちゃうちゃう!!京くんのを剃らせて欲しいん!!」
「はあ⁉絶対嫌やそんなん!!」
「お願いや京くん!!俺いっつも京くんの我儘聞いたったるやん!!」
「それとこれとは話がちゃう!!僕失うものデカすぎるやろ!!」
「そんなことあらへんて!!一回だけ!!お願いや!!!!」
「嫌ったら嫌や!!」

思ったより頑固や。どうしたらええのか。
これは、妥協するしかないか…。

「…分かった。じゃあせめて、下の毛脱色させてや。」
「は?ちょ、意味分からんけど…」
「剃るんが駄目やったら陰毛脱色させて言うとんの。」
「いや、意味分からんし!」
「なあ、お願いや。たまには俺の我儘も聞いてや、京くん…」

難しい顔をして俯いてもうた。
ぐるぐる考えてるみたいやけど…
答えはどっちや…!

「………っもうええわ!脱色だけやで!!今回だけやで!!」



陰毛の女神様は俺に微笑んだ。

脱1

後半へ続く。

脱1

  • 小説
  • 掌編
  • 成人向け
更新日
登録日
2013-03-16

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