すぷりんぐ ・はず・かむ
すぷりんぐ・はず・かむ
すぷりんぐ・はず・かむ
暦が三月になり、朝夕の空気に春めいたものも感じる今日この頃である。
春一番の強風や、花粉、黄砂、今年はPM2.5やらも次々とこんにちはしているようだ。
空気が暖かくなり、春らしくなることを素直に喜べなくなった。
花粉症だからではない。黄砂の被害に悩むからでもない。
2011年、3月11日のあの日を思い出さざるを得ないからだ。
当地は被害がそれほどひどくなかったのだが、あの揺れを思い出したり、あの当時を思い出すだけで胸が痛い。
自分の受けた被害以上の被害を受けた方々がいらっしゃり、いまだに不自由な生活をなさっていらっしゃる方々もものすごく沢山いらっしゃる。
自分のできることはやってきたつもりだが、それが果たしてどれだけ傷ついた方々のお役に立てたのかわからない。
自分の話に戻ってしまうが、あの日以来、金曜日の午後に恐怖感を覚えるようになった。
それは今でも変わらない。
春とは、本来喜びと悲しみをもたらす季節ではあったが、さらにそれが強くなった。
喜ばしいことも溢れているのだが、悲しみは癒えない。
すぷりんぐ・はず・かむ。
春がやってくることは、人間の感情をより深く呼び起こしてくれるのかもしれない。
およそ1万9000の、魂に黙祷…
すぷりんぐ ・はず・かむ