義母Ⅵ

義母Ⅵ

一話~十話

義母Ⅵ


【一話】



 身長165センチに白いタートルネックの半袖に黒い短めのスカートを履き、同じ色のパンティーストッキングで素足を包む義母の梓はヘアースタイルをロマンティックミディアムで整えていた。

 色白でナイスボディーの超美人の梓を海外出張の多い父親がどうやって射止めたのかは解からないが、艶かしいツヤのあるエロチックな義母(おんな)であることは間違いなかった。

 そんな梓に中二から現在の高校二年生まで生活を共にする純が居た。

 梓は常に容姿には気を使っていて同級生の母親達のように何処かへ行くから綺麗にするという感じではなかった。

 純はそんな梓に好感を持ちながらも義母(ははおや)でありながら艶かしい熟した女性(おんな)の部分を嫌いだった。

 例えば梓が家に来る前からしていたマスターベーションは芸能人や同級生の女の子がオカズだったはずなのに、気付けば知らず知らずのうちに義母(あずさ)に摩り替わっていることも頻繁だったからだ。

 梓は頭も良く利口で以前は何処かの大企業で重役秘書をしていたらしく、五ヶ国語を話し有名大学を卒業していたから、純の家庭教師役も当然のことながら進んでやってくれていた。

 学習机に向かう純の背後から計算する純に顔を並べて吐息する梓は、甘く切ない香りを純に嗅がせ背中に弾力のある胸を押し付けた。

 優しくて頭がよくて美人でナイスボディーの梓は、時として純の中に眠る獣の部分を刺激し、純にカウパー支線液を放出させた。

 そんな梓は洗濯物でさえも純や父親と夫々を別々に洗う面倒くささをも進んでやり、自分の使用済みの下着をみんなのと纏めて洗濯場に放置するような女性ではなかった。

 だから洗濯場には名前の書かれた洗濯物入れが三つ並べておいてあって混ざり合うことは絶対になかった。

 風呂に入る時は必ず内鍵を使い純に自分の裸体を見せることはなく、純にすればそれはそれでありがたいことでもあった。

 美し過ぎる女性とは言え、父親の妻であり自分の義母(ははおや)である彼女に親子以上の気持ちを持たない安全装置の役目のように思っていた。

 だから純は義母(はは)である梓の下着姿や使用済みの下着すらも目にしたことはなく洗濯物を干す部屋には常に鍵がかけられていて純は入ることすら出来なかった。

 純してみれば美し過ぎる義母(はは)に対して女性(おんな)は感じていてもそれ以上に発展する危険は無かったということだろうか。

 そして当の本人である純は身長170センチの痩せ型の体育会系ではない文学系の容姿であって、スホーツ音痴で趣味は読書とパソコンと音楽といった何処にでもいる普通の男子だった。

 梓の夫であり純の父親である中尾修一は身長165センチと小柄ながら有名大学を卒業して外務省に勤める役職者であって、将来を有望されたエリートであった。

 中尾家は首都圏の中にある都市の郊外に立てられた戸建てで、外装を焦げ茶色のレンガで覆うヨーロッパ風の7LDKで建坪は100坪、敷地面積は300坪を越えるいわゆる豪邸だった。

 元々が旧家であって大面積の地主であった中尾はその財の全てを受け継いだ継承者であったため、外務省のエリートでも持てないような家に住んでいた。

 中尾は世界中を政府の仕事で飛び回る多忙さから自宅に帰るのは一年に数回という少なさから梓を妻として純の傍に置いたようだった。

 梓がこの家に来た頃は純の世話面倒を見る家政婦が何人も住み込みしていたが、梓の要望で今は家政婦を断ったという経緯があって今は梓が一人で豪邸を管理していた。

 ただ、豪邸を女の細腕で管理するのは容易ではなく使っていない部屋は一月に一回ペースで掃除し、修一もそれを快く承知していたから梓の負担も軽く丁度いい運動にはなっていた。

 そして天気のいいこの日、三十六歳には到底見えない美しい梓は家をグルリと取り囲む高さ二メートルの塀の内側で、大きな花壇に水遣りをして水しぶきに出来た小さな虹を眺めながら純の帰宅を待っていた。

 そんな中、定時帰宅した純は黒いストッキングに包まれた梓のフクラハギを横目に玄関へカバンを置くと腕まくりして梓の元へ足を運んだ。

 
純:ただいま♪ もう全部終ったの? 梓さん♪
 後から近付いて梓の左斜め後ろから声を掛けた純は風に飛ばされた水しぶきに瞬きを数回した。

梓:あら~♪ ごめん♪ 気付かなかったわぁ~♪ ここで最後よ♪ 
 ホースの先を左から右側に向けて純の方へ首を向けてニッコリと微笑む梓。


 純は水を止めるために蛇口まで小走りすると梓が撒き終わるのを待ってから蛇口を閉じ、ホースを捲こうとドラムの取っ手を握って構えた。

 梓は構える純の方をチラっと見ると手を振って純にドラムを回させながら、敷き詰められた庭石の上をゆっくりと純の方へ向かい、純は梓の足取りをみながら巻き速度をあわせた。


梓:純ちゃんありがとうね~♪
 ドラムを捲く純を見る梓と下から梓を見る純の視線が重なった。

 
 何処の家庭にもあるごく普通の親子の微笑ましい光景のようだったが、それも二人が玄関へ入ると光景は一変した。


純:俺に言われた通りにしてたんだろうね。
 
梓:えぇ……
 

 梓を先頭に玄関ドアの内側に入った純は後から梓の耳元で囁くと梓の前側に立ち、そのまま斜屈んだ。

 
梓:純ちゃん! ちょっと待って… こんなとこで……

純:ここでも何処でも変わらないよ。


 純は立ち尽くす梓のスカートを捲り上げると両手で梓の尻を抱きかかえ黒いパンティーストッキングに包まれた股間に顔を埋めて匂いを嗅ぎ始めた。

 スゥーハァーと鼻で深呼吸するように黒いパンティーストッキングに滲み込んだ梓の太ももの香りにウットリしながら、太ももに頬擦りし梓に両脚を少し開かせた。

 そして数分間、匂いを嗅ぎ続けると梓の身体をクルリと逆転させた純は今度は尻と裏モモの匂いにウットリし続けた。

 梓は目を閉じて無言で立ち尽くし両手でズリ落ちそうなスカートを押えていた。

 
純:よし… 今度はこっちを向け。
 

 梓の身体を回して前を向かせた純は梓の下半身を包む黒いパンティーストッキング両手でスルスルと膝まで脱がすと、そのまま梓の恥かしい部分を覆う白いパンティーを急いて降ろした。

 順にパンティーを降ろされた梓は唇を内側に噛んで顔を真っ赤にして恥じらい肩を小さく震わせた。


純:凄げぇ♪ お前みたいな美人でもこんなに汚れるのかあー♪ 
 

 純は脱がした梓の白いパンティーの内側を食い入るように見入ると歓喜してその匂いを嗅ぐべく鼻先を中へと近づけた。

 梓は閉じた瞼の中に涙を溜めて純の恥辱に耐え時折咽び泣くように喉の奥に悲しみを溜めた。

 純は生々しい女の汚れを鼻で吸い込みながら凄まじい臭気に頭をクラクラさせつつ、その匂いの元である汚れに舌を滑らせ味わい始めた。

 ジュルジュルと生々しい音を立てる純の口は、両手で引っ張り出した梓のパンティーの布生地にムシャブリついて汚れを飲み込んだ。

 トイレに行ってもウォシュレットを使うな。 汗をかいてもシャワーを使うなと言われた梓はこうなることを承知で純に従うしかなかった。

 そして梓が耐え切れずに首を回して涙を床にポタポタと落とすころ、純は梓の両脚をグイッと大きく広げさせ両手で割目を広げて鼻先を近付けた。

 梓の割目は開かれた瞬間「ニチャッ」と、音を純に聞かせ純はその音にニヤリと笑みを浮かべて舌先をクリトリスの上に滑らせた。

 
梓:ビクンッ!


 全身を大きくビクつかせた梓は開かされた両脚を瞬間、内側に戻したが直ぐに純に広げ直された。

 純は両脚を振るわせる梓の柔らかい内モモを楽しみながら塩気の強いクリトリスの匂いと味を楽しみ続けた。


純:後は中に入ってからだ。


 純は梓の勃起したクリトリスをそのままにスタスタと家中に入っていってまい、残された梓は純にムシャブリつかれた唾液塗れのパンティーとパンテイーストッキングをその場で脱ぐとスカートを降ろして中へ持って行った。

 リビングに入った梓は熱くなった下半身に辛そうな表情を浮かべてソファーに深く腰を降ろす純の傍へ近付いた。


純:スカートを脱げ。


 梓の目を見て命令口調を伝えた純に梓は、躊躇(ちゅうちょ)しながらも無言でスカートを脱いで純の目の前に近付いた。

 純は目の前の陰毛に鼻先を押し付けると「スゥーハァー スゥーハァー」と、匂いを嗅ぎながら梓の尻を両手で触手し、梓を自分の隣りに座らせソファーに抱き倒した。

 そして両脚を左右に広げられた梓は首を回して瞼を閉じ、声を喉に詰まらせながら汚れている割目の内側を純に辱められた。

 
純:臭せぇ臭せぇ~♪


 純は大陰唇を覆う陰毛の上から両手で左右に開いて、梓の内肉に付いた粕を舌で舐めながら鼻で凄まじい女の匂いを吸い込んだ。

 梓は純からの辱めと言葉に耐え切れずに涙を頬に伝え首を振るわせると、純は両手で梓の両脚をグイッと持ち上げ尻を左右に開いて肛門を凝視した。


純:肛門にウンチが付いてるじゃねえかぁ♪ あっは~♪


 プルプルした柔らかい梓の尻を大きくひらいた純は大喜びして肛門に舌を押し付けようとした瞬間、梓は大声を出して尻を閉じようと力んだ。


梓:いやあああぁぁーーーー!!


 後転姿勢にされた梓は真上から嫌らしい目付きで肛門を舐めようとした純の頭を両手で下から押し上げようとしたが間に合わなかった。

 純の舌は梓の肛門を複雑に滑り梓はその刺激に全身から力が抜け天井を見詰めて涙を溢れさせた。

 ピチャピチャニチャニチャと、純の舌は梓の肛門に生々しい音を頻繁させ辱めに涙する梓をチラチラ見てはニヤニヤする鬼のような純だった。

 



【二話】



 つい此間までは普通の家庭と同じだったはずの中尾家は既に家庭ではなくなっていた。

 それは数週間前のこと。 学校から戻った純は帰宅すると同時に自室に篭りパソコンを開いていた。

 友達に教えられた縄奥というネット作家の作品を見ようと検索し、下手糞な小説だと思いながらも読み続けている内に数作品を読んでいることに気付いた。

 義母シリーズと題された作品はまるで自分の家のことを重ねることが出きるほうどよく似ていた。

 そして純はいつしか机の下、ズボンの上からペニスをモミモミしながら作品に釘付けになり、気付けばマスターベーションを余儀なくされていた。

 頭の中は義母の梓で埋め尽くされ、黒いパンティーストッキングに包まれた梓の太ももと豊満な胸が純を何度も射精へと導いた。

 
純:はぁはぁはぁはぁはぁ……


 純は梓のパンストに包まれた太ももを想像して硬くなった肉棒を扱き、射精しても終えることのない強欲にとりつかれていた。

 そんな最中、純は一線を越えてしまったのが平和な家庭崩壊の始まりだった。

 それから数日経った平日、純は定時に帰宅し宿題を終えるといつものようにパソコンを立ち上げ、下手糞な縄奥小説を読みふけっていた。

 梓はよもや純が自分を想像してマスターベーションしているなどとはとは夢にも思わず、いつも通りの服装で買物を終え家事をこなしていた。

 そして台所に立ちシンクに向いていると背後に気配を感じて振り向けば、そこに純の姿があった。

 梓は特別何を感じることもなく淡々と夕飯のしたくをしていたが、純の視線は黒いパンティーストッキングに包まれた梓の膝裏にあった。

 
純:どんな匂いがするんだろう……


 純は大と頃に立つ梓をそんな目で見てはスカートの裾から見えるギリギリを頭の中に蓄積していった。

 梓が動く度にスカートの裾が上下に変化を見せ、それに釣られるように純の視線も上下した。


梓:純ちゃーん。 先にお風呂入ってきてえー♪
 

 柔らかい声で後にいる純に声かける梓はシンクの下の扉を開こうと腰を屈めた瞬間、スカートの中に尻から繋がる梓の裏モモと黒いスリップのレースの裾が純の目を充血させた。

 純は入浴の声をかけられた事すら忘れて梓のスカートの中に釘付けになった。

 
梓:純ちゃんどうしたの~ 早くしないと~♪

 
 梓はシンク下の扉を占めて立ち上がるとクリルと腰を回して後ろを振り返り、純は慌てて身体の向きをリビング側に向けた。

 純は冷や汗をかいてそのまま返事をすると逃げるように風呂へ足を移動すると、脱衣所にある空っぽの梓の使用済み下着入れを直視しフタを開くことはなかった。

 そして風呂から出ると夕飯が出来ているいつもの光景に、自分は何をしているんだと自己嫌悪になりながら冷蔵庫の中から冷えた麦茶を出して喉を潤わせた。

 そこへ口紅を落とした梓が来て二人だけの静かな夕食に始まるとワインを飲む梓を見て、純は梓の唇に触れて見たいと思いながらビーフシチューを口に運んだ。

 高校二年生の純は同級生にはない空気に漂う熟した大人の魅力を察知するべく触覚を育みつつあった。

 その触覚は梓から放たれる熟した女の匂いと味を純の脳へと伝達した。

 
 夕飯が終り自室に戻った純は時計を気にしていた。

 後片付けを終えた梓が寝室へ戻り着替えを手に風呂へ行く時間が近付くにつれ胸の奥をモンモンとさせた。

 そして純の頭の中は脱衣所でスカートとブラウスを脱ぎ下半身を一日中包んだ黒いパンティーストッキングを肌から剥ぎ取る梓の様子が想像の中で増大した。

 その瞬間、純は手にロープを握り締め顔を真っ赤に全身を武者震いさせ正常な意識を喪失させ一階に降り立っていた。

 
梓:イヤアアアァァーーーーー!! 何するのおぉ!! 止めなさい! 純ちゃん!! やめてえぇー!!


 梓の寝室へ押し掛けた純は着替えを持って部屋から出ようとした梓に抱きつくと梓を部屋に引きずり込んでベッドに押し倒した。

 突然の純の行動に何が起きているのか解からないほどショックを受けながらも、梓はベッドの上で手足をバタ付かせ必死に抵抗し、引き裂かれるブラウスの痛みと音に震撼した。

 ベッドに梓を押し付ける純は普段とは全く違う凶暴な獣のように、悲鳴を上げて抵抗する梓をうつ伏せに両手を後にロープで縛ると再び仰向けにした。

 そして両手を後手に縛られた梓は自分に身体を重ね、黒いスリップとブラジャーの肩紐を両肩から荒々しく外す純の顔に尋常ではない恐怖を感じた。

 梓の豊満な乳房は純の目の前に晒され、その柔らかさを空気に伝えると同時に甘い熟した女の香りが純の顔を包み込んだ。

 梓は必死に首と全身を振って純を正常に戻そうと声を頼りに叫び続けたが、梓は乳首に吸いつかれ黒いストッキングに包まれた太ももを慌しく触手された。

 ムニュムニュと鷲掴みする乳房の感触も解からぬほど純は獣に変化し舌を絡めて乳首に吸いついた。

 梓は乳首を吸われながらも抵抗をし続けたが純を跳ね除けること叶わず、太ももに這わせられた純の手は徐々に梓の恥かしい部分へと近付いていった。

 そして左手で乳房を揉み回しながら右手で下半身を触手する純の口は乳首を左に右にと移し変え甘い味に酔いしれた。

 すると抵抗しつづけていた梓の乳首は次第に硬く勃起し始め抵抗する力と叫ぶ声を弱まらせていき、梓のスカートをグイッと捲り上げた純の右手がピタリと止まった。

 純は一瞬、乳首から顔を離してギロリと下半身を見ると、捲くりあげたスカートの下に梓の生の太ももが見え違和感に血走った目を一瞬大きく見開いた。

 それもそのはず梓が下半身を包んでいたのはパンティーストッキングではなく、黒いガーター紐で吊るしたガーターストッキングだったことに純は意表を突かれた。

 梓のシットリとした太ももを黒いストッキングの黒模様のレースが包み、それを中から伸びた黒い紐が吊り上げたエロチックな構造に純は口を半開きに顔が変形するほど歓喜した。

 夢にまで見た梓の脚を包む黒いストッキングと太ももに縦に伸びたガーター紐がいやらしく、白いムッチリした肌に這わせられた色調は純の髪の毛を逆立てるほど感動させた。

 そして再び両手で梓の乳房を鷲掴みした純の口はボッキしてコリコリした乳首に吸いつくと、チュウチュウと音を立てた。

 梓はグッタリして瞼を閉じると首を仰け反らせてヨガリ声を喉の奥に溜め込んで口から放つまいと必死に顔を顰め、純は梓の乳首から離れると夢にまで見た梓のストッキングの匂いを嗅ぐべく身体の位置を下半身へと移し変えた。

 荒い吐息を立てながら顔を黒いストッキング越しに膝辺りから頬擦りして、両手の指を両脚に滑らせるとストッキング越しに伝わる未熟な純の指の動きに梓は思わず唇から喘ぎ声を漏らした。

 生まれて初めて聴く生々しい梓の声に、純は全身に溶け込む女の色気を察知して自らも喘ぎ声を放ちながら、ストッキングに唇と指を滑らせ続けた。

 梓のストッキングから放たれる経験したことのない甘い香りに純は酔いしれ、口いっぱいに香りを吸い込んでは狭めた唇を滑らせ太ももへと堪能の場を変えた。

 すると純は梓の太ももの濃厚すぎる女の甘い香りに一瞬、気絶しそうになりながらも虚ろな目をしてフラフラして唇の動きを再開させると伸ばした両手でスカートを梓から奪い去った。

 そして黒いスリップの裾を両手に纏めると、鼻の穴を大きくひらいてスリップに顔を埋めると滲み込んでいた香りに顔を充満させた。

 



【三話】


 

梓:ねえ! お願い! 純ちゃん! 自分が何してるか解かる?! 純ちゃん! 正気に戻ってぇ! 純ちゃん!!

 
 梓は捲り寄せた黒いスリップに顔を埋めて匂いを嗅ぐ純を正気にさせようと声を絞って囁いたが、純はウットリしているだけで梓に視線を合わせようとはしなかった。

 それどころかスリップの下に見える黒いガーターベルトと水色のパンティーを嬉しそうにニヤニヤして見詰めると時折、顔を近づけて匂いを嗅ぐと顔を蕩けさせた。

 梓は縛られた両手を解こうと身体の下でモガいたがきつく縛ったロープは微動だにすることはなかった。

 すると純は突然、首を持ち上げた梓の方を見ると虚ろな目をしてニンマリと嬉しそうに見詰めた。

 その瞬間、純は再び乳房を両手で揉み回しながら激しく乳首に吸い付いた。

 梓は泣きそうな顔して首を左右に振って純に問い掛け続けたがも純は一向に正気に戻る気配はなかった。

 そして次の瞬間、純はストッキングを吊っているガーター紐をゆっくりした動きで外すと、スルスルと梓の両脚からストッキングを剥ぎ取った。

 純は剥ぎ取った黒いストッキングを二足纏めて丸めると鼻と口を覆いながらその視線を泣きそうな梓に向けた。

 
純:スウゥゥー! ハアアァァー! スウゥゥー! ハアアァァー!


 使用済みの黒いストッキングの匂いを鼻を使った深呼吸で吸い取る純は、薬物でも使用しているかのような虚ろな目付きで梓をジッと見詰めた。

 僅か高校二年生の純には強すぎるほど強い熟した女の香りは、ベッドに立ち上がってズボンを脱いだ純のトランクスを幾度もの射精でベチョベチョにした。

 タラリと糸引くようにトランクスの内側からシーツに落ちる白い液体の量は並大抵ではなく、それを横目に見た梓はその量に震え上がった。

 それでも尚、トランクスを脱いだ純のペニスは縮むことなく肉棒化して、痛々しいほどのピンク色の亀頭を剥き出しにしていた。

 そしてストッキングの匂いを嗅ぎ終えた純はそのストッキングを今度は口の中に入れクチャクチャと噛み始めた。

 梓はその姿を見て背筋を凍らせ無意識に脚を踏ん張り身体を上に移動させた。

 するとそれを見た純は口の中をクチャクチャさせながらニヤリと笑むと両手で梓の足首を掴んで再び手前に引き寄せた。

 梓の全身がプルプルと揺れた。

 純は口の中に入れたストッキングの味が無くなると「ペッ!」と、床にグチャグチャななった黒いストッキングを吐き出し中腰で梓からパンティーを剥ぎ取った。

 梓は恐怖で身を縮ませ抵抗出来ないままパンティーを剥ぎ取られ、剥ぎ取ったパンティーの内側に顔を埋めた純は激しい臭気に咽て咳き込みながらも顔に押し付けたまま外すことはなかった。

 そして両脚を通す箇所から両目を出すと「ジィーッ」と、梓を見ながらパンティーの匂いを勢い良く嗅ぎ舌を当て布に滑らせた。

 梓は再びそのオゾマシイ光景に背筋を凍らせ顔を引き攣らせた。

 
梓:この子にとって私は匂いと味のする肉の塊!!


 唇を軽く噛んで自分を見詰める純の視線から目を背けた梓は首を倒して何かを後悔するように表情を浮かべ数分が経過した頃、純は再び味のしなくなったパンティーを床に捨てると充血した目を梓の恥かしい部分に向けられた。

 殺気を感じた梓は両脚を内側に狭めた瞬間、純は肉を貪る獣のように梓の左脚を持ち上げ内モモにムシャブリついた。

 痛い程に内モモにムシャブリつく純に梓は耐え切れずに悲鳴を上げて抵抗したが、モガイてもモガイても純の怪力から逃れることは出来ず梓は遂にその痛みに泣き出してしまった。

 すると泣き出した梓をチラリと見た純は「ニンマリ」と、薄気味悪い笑みを浮かべながらも梓の肉を味わい続けた。

 左脚の内モモと外モモ、そして持ち上げて裏モモわ味わい終える頃には梓の脚は全体に赤く鬱血(うっけつ)していた。

 そして右脚に移った純は黙々、淡々と梓の脚の肉を舐めて吸うのを繰り返し痛みに咽び泣くする梓をチラリとも見ることはなかった。

 ブリブリした柔らかい内モモと裏モモを鷲掴みして、指を肉に張り付かせワニが獲物を貪り食うように純は無表情のまま過ごした。
 
 やがて右脚を味わいつくすと今度は梓をうつ伏せにし両脚を開かせプリンのように揺れる尻の肉に両手を食い込ませてムシャブリついた。

 梓はシーツを涙で濡らしやがて貪られるであろう恥かしい部分に神経を集中させた。

 純は執拗に尻肉と尻から繋がる裏モモに執着し顔を押し付け擦りながら舌を滑らせ両手を柔らかい脇腹に這わせた。

 尻肉はアッと言う間に鬱血(うっけつ)して赤味を広め、尻肉を左右に開いて見える肛門をゴクリと喉を鳴らして見詰めると、鼻先を近づけて匂いを嗅ぎはじめた。

 一度に味わっては勿体無いとばかりに肛門から発する匂いを目を閉じて嗅ぎ続けること数分、今度は右足首を掴んで爪先を口の中に入れると酸味を帯びた指の間に舌を擦りつけた。

 梓の爪先は純の口の中に酸味と苦辛い塩風味を一杯に漂わせ、純は咽ながらも爪先を味わった。

 そして更に二十分後、再び仰向けに戻した梓の両脚の内モモを閉じられないように両手で押さえると、陰毛に覆われた大陰唇と太ももの付け根の匂いを思い切り鼻で吸い込んだ。

 酸味を帯びた太ももの付け根の匂いは一気に純の脳を直撃し、大陰唇から沸き立つ仄かに甘い匂いが酸味をまろやかに薄めた。

 梓は吸い込まれる度に奪われる体温の変化に純の鼻の位置を肌で察知し、やがて恥かしい部分を開かれるものと覚悟を決めた。

 そして陰毛に覆われた大陰唇を親指で開いた純は肛門側からクリトリス側へと匂いを吸い込んだ。


純:ゲホッ! ゴホゴホゴホゴホゴホッ! ウゲエェー!!


 生まれて初めて吸い込んだ汚れた女性(おんな)の割目の刺激臭に、純は首を回して苦しそうに咳き込んだがそれでも純は直ぐに顔を割目に向け直すと親指で開いた内側の匂いを再び嗅ぎ始めた。

 梓は恥かしい部分とその汚れを義理の息子に見られ匂いを嗅がれたことで耐え切れない恥辱に耐え、しの部分に純の舌が押し付けられた瞬間、腰と首を仰け反らせて身悶えを連発させた。

 
梓:あひっ! あひいぃぃぃぃーーー!! あん! あん! ああああん!!


 仰向けの梓は割目の内側を滑る純の舌先に両脚の筋肉を硬直させ髪を振り乱して首を左右に振って叫び、純の舌先はスコップのように内肉に貼り付いた汚れを削ぎ取って舐め飲んだ。

 熟すほどに熟しきった女の内肉に貼り付いた汚れは瞬く間にその殆どを純の舌に削ぎ落とされて消滅した。

 梓は陰部から発せられた凄まじい快感に悶絶の縁を彷徨い、全身を痺れさせ身体の肉をプルプルと震えさせた。

 そして純は梓の肉ビタの間の穴壷に舌先を入れ執拗に蜜を掻き出してそれを喉に流し込んだ。

 梓は息もおぼつかず時折のどの奥にヨガリ声を詰まらせ呼吸を違え続け酸欠を起こしたようにグッタリして全身から全ての力を消失した。

 両脚を開いたまま死体のようにグッタリする梓の穴壷から溢れる透明な液体を舌先で掻き出す純は、何かに取り憑かれたように連続してそれを口の中に運び喉を潤すとグッタリする梓の頬を手の甲で摩った。

 
 ズブリュウゥゥゥゥーーーーー!!

 
 梓の両脚を持ち上げて肉棒を割目の中、小陰唇の間に押し付けた純は一気に腰を前に進め生まれて初めての女の体温を肌で直に感じた。

 柔らかくジュウシィーな梓の中で純の亀頭はピンク色から直ぐに紫色に変色し、純は肉に包まれ肉棒の安堵感に尾てい骨から背骨を熱くさせ腰を前後させ擦る度に首を仰け反らせこの世の春にドップリと浸った。

 梓は声を上げることも悶えることもままならないほど、逞しい肉棒の摩擦を無言で受け入れ、擦れる梓の肉と純の肉の間からピチャピチャと愛液が飛び散り、梓の豊満な乳房がユラユラと空気を揺らした。

 純の両手にピタリとフィットする梓の太ももの蕩けるような柔らかさが二人の体温を一つにして揺れた。

 梓の熟した身体は若い蜂鳥のギコチ無い求めを完全に受け入れいつしか同化して揺れた。

 そして数分後、純は梓の中に身体中のはち切れんばかりのパワーを放出して果てると疲れきった純を梓の豊満な乳房は下から支えた。

 
梓:お願い…… ロープを…… 解いて………


 我が身に身体を重ねる純に苦しそうに梓が弱々しい声で囁くと、その声に純は深い眠りから覚めたように唸り声を出して重たい瞼を開き始めた。

 頭をユラユラと揺らし、唸り声を出しながらベッドに付いた両手で身体を押し上げる純は酷く眠そうな表情をして目の前の乳房を見た瞬間、これは「何だろう…」と、手を伸ばして「ムニュゥー」と、掴んだ瞬間「ハッ!」としてガバッと梓から離れてベッドに膝立ちした。

 その瞬間、純は髪の毛が逆立つ思いに背筋を凍らせた。

 目の前には自分に視線を重ねる梓が横たわっていて縛られたロープを見せるように上半身を捻って見せた。

 純は両目を大きく見開き両手で頭を抱え「ウオオォォォォーー!!」と、突然大声を上げ「嘘だ! 嘘だろ! 嘘だろおお!!」と、自らの行いを否定するかのように上半身を振った。



梓:フザケないでえ!! はやく解いて頂戴!! 


 梓の厳しい一声で純は目をギョロギョロさせ慌ててベッドから降りると梓のロープを解いてそのまま床に跪いて全身をブルブルと震えさせた。

 その瞬間、うろたえて震える純はグイッと後に押され「バッシイィィーーーン!!」と、力任せの平手打ちに純は吹き飛んだ。

 左頬を打たれた純は右側わ崩れるようにフキ飛んでそのまま床の上で号泣すると、梓は縛られていた手首を両手てせマッサージして物凄い目で純を睨み付け、そこへ飛んでもない人物が現れた。



「おおーーい! 誰か居ないのかー!! 緊急の会議があってな、突然だが一泊させてもらぞ~♪ !?! お!? お前らここで! 何いー!? おっお前らここで…… な、に、お……」

 

 梓は裸でベッドに座り純は床で裸になって号泣している構図を見た夫であり父親の中尾修一は、両目を見開き持っていたカバンをドサッと床に落とした。

 そしてベッドに居て自分から視線を外した梓を物凄い目で睨み付けた修一は両足をガクガク震わせクルリと身体の向きをドア側へ回すと怒声を発した。

 
夫:純! お前にこのメス豚はくれてやる! 煮るなと焼くなと好きにするがいい!! どうせ入籍はしていない金で雇っただけの女だからな!! 契約もあて3年残っているんだ。 これからは召使だと思えばいい!!  
 梓は封印されていた秘密を純に暴露され口元を押えて涙を流して修一を顔を震えさせて見詰めた。

純:?……………
 父親である修一の言葉に床から顔を上げて床に正座した純。

 
梓:ぅぅうううう…
 首を捻って口元を手で隠し涙ぐむ梓は部屋を出て行こうとする修一に声を震わせた。


夫:俺の部屋は客間にでも移動しておけ! ここはお前と純で使えばいい!! 俺の荷物はお前ら二人で移しておけ!! 今夜はホテルに泊まる。
 梓の声に反応して立ち止まった修一。


梓:お願い!! 話しを聞いて! お願い!!
 梓は何かを告白しようと思い詰めた表情を夫である修一に見せたが、修一は再び梓の方を向くと物凄い目で梓を睨み付けた。


夫:純もいつのまにか大人になったと言うことだろうな。 まあ、他人が一つ屋根の下に居ればこうなることも予想できたはずなのに全く俺は…… 
 修一は冷静に現実を受け入れ淡々と話すとそのまま携帯で車を呼び戻し屋敷を出て行った。


 父親である修一は静かに帰宅したことを後悔しつつ、暗い夜道をカバンを持って車が来る方向へ歩いた。
 
 



【四話】

 
 

 
純:父さんに雇われていたってどういうことなの………
 ベッドの上で泣いている梓に声を細めて立ち上がった純は泣き腫らした顔で梓の傍に千鳥足で近付いた。


梓:ぅぅぅぅぅぅぅ……
 梓に純の声は届かず泣き続けた。


純:どういうことなの? 一体…… 雇われてたって……… 泣いてちゃ解かんないよ! 梓さん!!
 純は頭を傾けてベッドの上で泣き続ける梓の傍に来ると床に膝立ちして梓を横から見た。


梓:アンタの所為で! アンタの所為で!! アンタの! アンタの所為で!! ちきしょう!! ちきしょうおーー!!
 両手に拳を握って見たことも無いほどキツイ顔して俯いた顔を左に回し向けた梓の形相を見た純は恐怖のあまり後に上半身を反らした。


梓:あと三年で全てが終ったのに…… あと三年で終ったはずなのに!! アンタの所為で… 畜生ーー!! 出てけ! この変態野朗!! 犯罪者! 出てけえぇー!
 梓は号泣して純の方へ顔を推し進めると純は後に仰け反ってそのまま尻座りし四つん這いになってドアの方へ這って逃げた。


純:だから! だからその三年って何なの…… 梓さん…… 三年って!
 ドアを後に正座する純は自分を凄まじい気合で睨む梓に声を細めた。


梓:心配すんなら何でこんなことしたのさあー! 女が欲しけりゃ買いに行けばいいだろおぉ! この変態犯罪者ー!! アンタの所為でもう全てがブチ壊しだよおぉー! 出てけえ!!
 梓は純に枕を投げつけた。


 ベッドの上にアヒル座りする梓は投げつけた枕を受け止める純を悔しそうに睨み続け、純は自分のしたことが恐ろしくなって裸で部屋を逃げ出し、梓はベッドを叩きながらうつ伏せで再び泣いた。

 翌朝、純はいつもの時間に目を覚ましたものの体力を全て使い切っての睡眠不足にベッドから起き上がれず、携帯で担任に病欠の連絡をしおえていた。

 いつもなら梓が優しく起こしにきてくれる時間だが、梓は二階に来る気配なく純は一人ベッドの中で前夜のことを思い出していた。

 だが何故かわからないが純自身、梓を縛って犯したという記憶がなくあるのは梓の腕からロープを解いた後からだった。

 たが、あの状況では自分が義母である梓を犯したことは間違いのない事実であって、自分の所為で父親の修一と梓の仲違いが始まったことも事実であったが、父親の放った『どうせ入籍はしていない金で雇っただけの女だからな!!』と言う怒声の意味が純には理解できていなかった。

 純は梓に確かめたかったがそれをやれば蒸し返すことになってますます状況は悪化すると考え一先ず静かにしていようと思った。

 すると一階の方から何やら大きな物音が微かに聞こえ、純は「もしや!」と、ベッドから床に転げ落ちるように這出た。

 そしてベッドに掴まって立ち上がるとフラフラとおぼつか無い足取りで自室を出ると階段の手すりに掴まって一歩ずと一階へ降り立った時、廊下の奥からスリッパを履いて急ぎ足する義母の梓が荷物を両手に歩いて来た。


純:梓さん! 梓さん!! お義母(かあ)さん!!
 声かける純を見ることなく返事もせずに梓は純の前を通り過ぎて玄関へ向かった。

 そして再び戻った梓に純が声をかけると梓は鋭い目付きで純を睨むと立ち止まって口を開いた。

梓:出て行くことにしたから! お父さんに言われたでしょ! 私と貴方は赤の他人! 
 階段の降り口に立つ純に真正面を向く梓は表情をキツクして視線を重ねるとそのまま奥の方へ行ってしまった。

 純は黒いストッキングに白いいベルト付きの黒ワンピースを着た梓の後姿に返す言葉を見つけられなかった。

 だが、ジッとしていられない純は強張る足を無理して歩ませて寝室のある奥へと梓を追った。

 そして寝室の開いたドアの前に立って中を覗くと、梓は洋服箪笥から衣類を出して片っ端から旅行カバンに詰め込み純を振り向く気配を見せなかった。


純:梓さ… お義母さん!! 待って! ちょっと待ってよ!! ね! お義母さん!!
 純は足を床に擦らせながら声をかけて近付くと、ピタリと手を止めた梓が首だけ純の方を向いた。


梓:お義母さん!? フザケないでぇ!! 母親を縛って犯しておいてよく母と呼べたわね!! どうだった!? 私の味は!? さぞいい味だった!?
 梓は俯く純に金切り声を出すと再び荷造りを始めた。

 純は目の前の義母を縛って犯したという事実に掛ける声なく、そのまま立っていると梓は純に構うことなく旅行カバンを二つ再び運び出した。

 そして戻って来ると同じサイクルで旅行カバンに荷物を入れ始め、純は何とか思いとどまってもらおうと梓の方へと近付いた。

 その瞬間、梓は近付く純の方を向いて大きな声を発した。


梓:出て行って頂戴!! 荷造りの邪魔だわ!!
 近付いた純の前に立ちはだかった梓に肩が触れた瞬間、純はパランスを崩して足裁き出来ずにそのまま前へつんのめって床に転んだ。

 梓はそんな純に冷たい視線を浴びせると再び洋服箪笥の前に正座して荷造りを始め、純は両手てせ身体を支え左手を化粧台に掛けた瞬間、弾みで乗っていた小瓶を床に落としてしまった。

 床に転がっていく小瓶。 そして純は「しまった!」と、左手を伸ばして小瓶を掴むと何気なくそれに視線を当てた。

 
純:テストステロン、メチルテストステロン、ストリキニーネ、ヨヒンビン…… なんだろうこれ?
 手に持って小瓶を見ていた瞬間、梓は何かに震撼したように近付いた。


梓:返して!! それは私のよ!! 返しなさい!!
 純から奪い取ろうとした小瓶に爪が当った瞬間、梓はバランスを崩して純の真横にアビル座りしてしまった。


純:これ…… 精力剤だよ… ね…… 何でこんなものここに…… 父さんが前回帰ったのは半年前だよね…… それにこれは男性用…… 何でこんなモノが……
 純は首を傾けて左横に居た梓に顔を向けると、梓は何かに酷く動揺し小瓶を取り戻さずに立ち上がろうとしたその右手を純は左手で掴んだ。


梓:……………


純:なんで男性用の精力剤がここにあるの!? 何で今、ここに…… 昨日もここにあったよね!? 間違いない! 俺は記憶しているよ!
 梓の右手を掴んだ純は左側に立つ梓を下から見上げると、顔色を真っ青にした梓が突然震え始めた。


梓:……………


純:答えてよ… 答えて! 答えろよ!! 答えろよぉー梓!! 
 純は立ったまま震える梓の右手をグイッと引っ張り梓はそのまま床に崩れて右肩を純の左肩に当てた。


梓:そ、それは昨日捨てようと…… そう、捨てようと思って出して置いたモノよ……
 梓は純の顔を見ず俯いたまま声を細めた。

 すると純は、梓の異変に気付いて小瓶のフタを開けると中の注意事項書を取り出して開いてみて震撼した。


純:これ… 製造年月日が先月になってるよ…… 父さんが前回、帰って来たのは半年前だよね! 捨てるモノを最近買ったなんておかしいよね! どういうことなの! 答えろよ梓!!
 無言で俯く梓の右肩を揺すった純はここ一週間の自分の身体の異変を回想していた。


梓:……………


純:これ、もしかして俺に何かに混ぜて食わせた? 最近、身体が妙に火照るし性欲が増してさ… 苦労してたんだよ実は…♪ ねえ! これ、俺に飲ませたんだろ!?
 無言で俯く梓を左に見て純は梓に精力剤を飲まされていたことを知った。


梓:いいじゃない♪ それでも貴方の願望は叶ったんだから♪ うふふふふ~♪ 私のこと母親ではなく女として見ていた証拠でしょ♪ だから私を縛って味見した…… 貴方は別人のようになって私の匂いを嗅いだり舐めたり吸ったり、私を恥辱して楽しんでいたわぁ~♪ 完全に獣になって私を辱めたわぁ~♪ 屑篭にトランクスがあるでしょ。 何度射精したかわからないくらいの量だったわ~♪ 若いっていいわね♪ うふふふふふ~♪
 追い詰められた梓は突然、俯いたまま笑みを浮かべて右側にいる純に話しだした。


純:畜生おおー! じゃあ! 俺にこんなもの飲ませたお前が悪いんじゃないかよおおー!! 畜生!! 被害者ぶりやがってええぇー!! 起て!! 父さんの言うとおり今日からお前は俺の召使にしてやる!! 起て!!
 左にいる梓を突き飛ばした純は今朝から不自由だった両足のことを忘れて立ち上がるとセットされた梓の髪の毛をグシャグシャに両手でかき回すと右腕を掴んで立たせると、傍にあるベッドに突き飛ばした。


梓:いやああぁー! 何するのおぉー! やめてえぇ! やめてえぇー!!
 ベッドに突き飛ばされた梓の上に覆い被さった純は梓の着ているワンピースの後ファスナーを強引に引き降ろすと力任せに奪い取った。

 黒いガーター紐付きのスリーインワンを纏っていた梓は凄まじい勢いで抵抗し、純もまた激しい勢いで梓の両手を屑篭にあったロープで頭の上に縛り上げベットの木製ヘッドに縛り付けた。

 肩紐と後にホックが五本あるスリーインワンは梓の豊満な乳房を窮屈に包み、腹部にあるレースのビタが黒いスキャンティーを覆いながら両側の二本のガーター紐で黒いガーターストッキングを吊るしていた。

 悩ましい下着を纏った梓の普段着だったが、高校二年生の純には刺激的すぎるほど刺激的な大人のランジェリーは体内に残って消え無い薬物と、純の若さ故の男性ホルモンをかき立てた。

 
純:そんなに俺が好きならたっぷり味見させて貰う!! 覚悟しろ!! このメス豚!! 
 自分を見て怯える梓を睨みつけた純はハサミで梓の肩紐を切り取ると、両手で乳房を露にしようとした。


梓:やめてえぇ! やめてお願い! 私の欲しいのは貴方じゃない!! 私が欲しいのは貴方の精液なのよぉー!! 話しを! 話しだけでも聞いて! お願い! それからでも味見は出来るでしょおー!
 縛られながら上半身を起こして純の目を見て哀願する梓に純は乳房を露にすることを止めた。


純:はぁはぁはぁはぁ… よし! 聞いてやる!! 話してみろ!! 
 純は梓の膝辺りに馬乗りになると、魅惑的な黒いスリーインワンとストッキングにドキドキしながら梓の目を見た。

 
梓:私はこの美貌を保つために毎月、ヨーロッパからカプセル状のサプリメントを買っていたの… いろいろな物を試した中で副作用もなく私の身体に馴染んだモノがあったの。 ところがその会社が少し前に倒産して入手できずに困っていたら、倒産した会社の人からカプセルの中身を知らされたのよ。 あれはヨーロッパの十三歳から十七歳の男の子の精液だったの…… 女性の…… いえ、私の美貌を保つためには精液が必要だったの! 私は貴方のお父さんに雇われただけの家政婦… でも! 貴方が二十歳になるまでは今の美貌を維持するのが契約の一つだった。 他人も羨む母でいることが契約に入っていたから、私は同じ物がないか世界中に問い合わせたけど何処にもなかった。 だけど知らない人の精液… アソコに口なんか付けたくない! 貴方なら… 一緒に暮らしている貴方ならいいと思ったのよ! だから貴方に少しずつ精力剤を摂取させた… 貴方から精液を搾りとるために…… 
 梓は真剣な表情をして純を見詰めたまま時折涙ぐんで話しを終えた。

 純は訳のわからない父親の見栄を張った契約の内容に唖然として梓を見詰め続けた。


純:親父との契約の内容をを話して見ろ。
 涙を零す梓の目を見て純は声を冷静に保った。


梓:アメリカの大学病院に不治の病で入院したままの父親がいるの… その費用は莫大で私に払えるような額ではないことでお父さんから力添えを貰ったわ。 でも! 信じて! お父さんとはヤマしい関係は一度もなかったわ。 彼はここへ帰って来ても同じベッドで寝たことすら一度もなかったから、奥の方のあるシングルを使っていた。 貴方に私が他人だとバレないように。 契約は貴方が二十歳になるまで。 その代わり父の費用を一生涯あの人が支払ってくれる契約だった。 そして貴方が二十歳になったら黙って日本から消えることにしていた。 でももう終りだわぁ… こんなことになった以上は……
 梓は苦しい心の内を想いを込めて純に話し聞かせた。


純:ここに居ろ! 親父に言われたろ。 お前は俺の召使…… いや、俺のペットだな。 俺が二十歳になるまでここに居れば契約は成立するし、なんなら二十歳を過ぎてもここに居たっていいよ。 どうせ、この家を継ぐのは俺しかいないんだし。 今の美貌を維持してくれるなら取敢えずは二十歳までの契約は親父に契約を守らせるから安心しろ。 だからお前は外では母親、中では俺のペットだ。
 純は家畜でも見るような目で下にいる梓を見ると、黙って梓の乳房を目前に晒し身体を重ねると乳房に貪りついた。


梓:!………
 目を閉じて純の愛撫を受け入れた梓は抵抗することなく喘ぎ声を喉の奥に溜め、純は梓の主として甘い香りと味を楽しんだ。


純:はぁはぁはぁはぁ… さあ、しゃぶれ! お前への御馳走だ! ニュル! カッポ! うっ! はうぅ!
 梓のロープを解きながら口の中に肉棒を入れたフェラチオ初心者の純は、凄まじい肉棒への刺激に首を仰け反らせ両目を見開き立ち膝のまま両足をガクガク震わせた。


梓:ちゅぱちゅぱちゅぼちゅぼ…
 そんな純の下で梓は、肉棒の根元と中間を両手で押えると首を上下させ紫色した若い亀頭に舌を絡ませた。


純:うわあぁ! ああぁぁー! うわん! ああああああーっ! イクッ! イクイクイクゥー!
 両手で頭を抱えて膝をガクガク震わせる純は数回絡められた舌に射精寸前になり、無意識に梓の口の中で腰を前後させた瞬間! ドロドロした黄色がかった精液を口の中に発射した。

 そして射精と同時に尚もムシャブリ付く舌と唇に天地異変でも起こったかのよう純は絶叫して両手で木目のヘッドを掴んで耐えた。

 梓は一滴も残すまいと肉棒の根元を唇で甘噛みして中から搾り出した精液を亀頭に溢れさせ飲み込んだ。

 そしてそれはフェラチオ初心者の純にとっては壮絶な快感という地獄でもあった。

 だが梓は縮み始めた肉棒を放すことなく歯で甘噛みして尚も口中に留め舌を動かし肉棒を奮い立たせた。

 
梓:もっと… もっと飲まなきゃ…… もっと! もっとよ!
 梓は何かに追い詰められたように再び硬くなった肉棒に舌を絡めると、両手で純が逃げられないように尻に抱きついた。

 そして純から付かず離れずの間隔を保ちながら再び首を前後させると、寝室に純の叫び声が轟いた。

 顔を顰めヘッドを握る手に力の入る純はバンパイアに吸血される獲物のように梓から逃れることが出来ないまま二発目をそして数分後には三発目を射精した。


純:もう! もぅやめてくれえぇー!! もうやめてくれえぇー!!
 純は尻に抱きつく梓を振り切ろうとモガイタが、何がなんでも四発目を飲もうとする梓は必死に抱き付いて舌を動かし続けた。

 そして四発目を梓が飲干した頃、純は全身から力が抜けて梓の上に覆いかぶさって果てたが、梓はそんな純を仰向けにすると再びペニスにムシャブリ付いて肉棒化させようと形相を変えた。

 純はペニスをシャブラレて全身を痙攣させヒクヒクしていたが梓は顔を真っ赤にして首を上下させ続け、五発目に入った後、殆ど出なくなったことで梓は諦めてようやくじゃんから離れた。

 
純:梓…… 下着とストッキングはそのままにしとけ。 いいな……
 弱々しい声を出した純は時代劇のように首をガクッと回して気絶し、肩で息をする梓はベッドにアヒル座りのまま純の寝顔を見続けた。

 
 台所から凍り枕を持って来た梓は疲れきって熟睡する純を看病しつつ、パンティーの汚れに気づきつつも替えることなく肩紐を切られたスリーインワンを同色の別物に替えた。

 梓は自分にとってベッドで熟睡している純が新たな主であると認めた上で、いつもと同じように黒いブラウスとタイトスカートを履くと玄関に出した荷物を再び寝室へと運び戻した。

 
梓:この子と居れば契約は達成されたことになる…… この子と一緒に居れば。
 梓は化粧台に向かうと化粧を直して髪を整えた。

 そして純は夕方の七時過ぎまで眠り続け、梓はいつものように夕食の支度し終え風呂の湯船にお湯を張って純の様子を見に行った。

 すると純は既に起きていて椅子に座って両外開きの窓から顔を出して風に当っていた。


梓:純ちゃん。 食事とお風呂の用意が出来たから……
 斜め右に近付いて止まると梓は声を絞った。


 目の前に居る純を主と認めたはずの梓だったが二度の愛欲に気恥ずかしさもあって、普段どおりの声を出せずにその場に立ち尽くした。

 純はチラッと梓を見ると梓の右腰に左手を這わして自分に引き寄せると、そのまま左手をスカートの中に入れ黒いストッキングに包まれた梓の右裏モモを触手した。

 スリスリとストッキングの心地よい触り心地が純の手に伝わり同時に梓の肌にも浸透した。

 
純:お前はもう俺のモノだ… 親父のモノじゃない。 これからは毎日、俺から搾り出して摂取すればいい。 だけど無理強いは止めて欲しいな。 女を知ってまだ二日目の俺にアレは強烈だったよ。 
 スカートの中に入れた左手をスリスリしながらレース部分まで滑り上がらせて、シットリとした裏モモの肉に手の平を押し付けた。

梓:コクッ………
 梓はその手にホンの少しだけビクついて小さく俯くと両手を前に重ねて純に身体を委ねた。


 そして純の手が梓の裏モモから尻へと更に上がると右脚の裾から柔らかい尻肉に手を忍ばせそのまま肛門に中指を滑らせた。

 梓は肛門に指先が触れた瞬間「ビクンッ!」と、して肛門の表面に円を描く純の指に頬を紅く染めて恥らった。

 
純:何ていい香りなんだ…… これが大人の熟した香りなんだな……
 梓の肛門に滑らせた左手の中指を鼻先に近付けウットリとながら嗅ぎ続ける純は目を虚ろにしてそのまま口の中に指を入れてシャブッた。

 それを横目に見ていた梓はその場から逃げ出したくなる程の恥辱に顔から火の出る思いを俯いて耐えた。

 すると今度は身体を梓に向けた純の右手がスカートを捲り上げ、恥かしい部分を覆う黒いスキャンティーをグイッと下げ両脚を開かせられた。

 梓は咄嗟に両手で顔を覆い隠し肩を震わせると、純の右中指が割目に入り小陰唇の下からクリトリスへ真っ直ぐに指の腹をヌルリと滑らせた。

 そして全身を大きくビク付かせた梓の陰部から取り出された中指を鼻先に近づけた純は、鼻の穴を大きく開いて指の腹に付着した恥垢の匂いを嗅ぎ始めた。


純:ステキな匂いだぁ…… こんな匂いが地球にあったなんて…… カポッ! チュゥーチュゥー!
 梓の恥垢の匂いをウットリしながら嗅いだ純は再びその指を口の中に入れ音を立ててシュブリついた。

 顔を両手で覆った梓は余りにも大胆な恥辱に両ヒザを内側に向け、主である純が下着を上げていいと言うのを待ち侘びた。

 すると純は梓に顔から手をどけるよう命じると、ニヤニヤ笑みを浮かべて「今夜は風呂に入ることと下着を替えることは」禁じるからと、言い残して寝室を出て行った。

 梓はその言葉に酷く動揺し洗い流したい汗と汚れを朝まで耐えるしかないと悔しさを滲ませ、自分が起こした浅墓な行為を後悔していた。

 
 そして梓が寝室を後にしてダイニングへ戻ると純は一人で黙々と夕飯を口に運びながら、戻った梓をチラリと見た。


梓:お願い。 お風呂に入らせて! 解かるでしょ! 女性は男性とは身体の構造が違うの。 お願いだから許して……
 純の傍で風呂を許可するように両手を前に重ねて俯く梓。


純:俺が寝る前か明日の朝にでもキレイにしてやるよ。 ああ、トイレのウオシュレットは使えないようにしておいたから。 それからストッキングは俺がいいと言うまで脱いだら駄目だからね。
 梓は純の無慈悲な言葉に愕然として口元を手で押えて台所へ移動した。

 純はそんな梓を残して自分だけは風呂に入り汗を流して湯船の湯を抜いてサッパリした顔で出てくると、梓は一人でワインを飲んでいたが、純は声を掛けることなく二階の自室へ駆け上がった。

 
梓:酷い子…… どこまで私を辱めれば気が済むのよ!
 トイレに行った梓は用足しを終えトイレットペーパーを手洗いの水で浸すと、割目の汚れを擦り取るように入念に拭いた。

 すると二階から降りて来た純はダイニングに入る梓の傍へ来て口を開いた。


純:トイレの水でアソコを服のは特別に許可してあげるよ♪ 俺はお前の小便を味わいたい訳じゃないからね♪
 梓は目の前に出されたノートパソコンの動画を見せられてギョッとした。


梓:酷い! あんまりよぉ!! 隠し撮りするなんてぇー!! 女性を何んだと思ってるのぉー!!
 突然見せられた自分のトイレの様子に梓は唇を噛み締めた。


純:自分のペットの用足しを見たからってペットのお前に文句を言われる筋合いはないよ。 明日の日曜日を終えればあさっては平日だろ。 平日は家事も忙しいだろうし特別何も考えてないからいいんじゃないかな♪
 唇を噛み締めてテーブルに涙を零す梓を見た純は梓の泣き顔を楽しんでいた。

 そして再び二階へ戻った純の足音を耳で見送った梓は就寝までの自由を一人で過ごした。



【五話】



純:何ていい匂いなんだ~ 食べ物にはないなこの甘い匂いは……
 衣服を脱がせた梓をベッドの上に、左脚を膝立てさせて黒いストッキングに滲み込んだ内モモの匂いを嗅ぐ純と汚れを嗅がれる汚らわしさに顔を顰める梓。

 純は優しくストッキングに包まれた梓の左脚を両手で抱えて、自分の顔の匂いを付けぬようにストッキングから一センチほど鼻先を離して滲み込んだ太ももの匂いに官能していた。

 虚ろなな眼差しで時折、瞼を閉じて深い官能に身を浸らせるように鼻の穴を大きく開いて吸い流す。

 そしてその鼻先は内モモから外モモへ流れやがて尻から繋がる裏モモへと移動し、決して割目に近付こうとせずその鼻先を滑らかに移動させ酸味を帯びて納豆臭を放つ爪先へと到着させた。

 美しいナイスボディーの梓と言えど、朝から履き続けた黒ストッキングの爪先は激しい酸味と塩気とヌルヌルが混ざり合って納豆菌のようなモノを繁殖させていた。

 純はこの悩殺にも値する刺激臭を鼻先で舐めるように嗅ぎ回し、貪り付きたい欲求を堪えながらストッキングに滲み込んだ匂いを堪能した。

 そして再び右脚に移動すると同じように内モモ、外モモ、裏モモと移行したがヒザの裏が気になったのか突然、ヒザ裏を物凄い吸引力で嗅ぎ続けると、思い出したように左脚に戻ってヒザ裏に鼻先を近づけた。

 
純:熟した女性の匂いは何て素晴らしいんだ…… 濃厚で深みのあるそれでいてしつこくないまるでフランス料理のような…… トレビアン~♪
 ヒザ裏の匂いを嗅ぎながら無意識に放った言葉に梓は噴出しそうになるのを必死に堪えた。

 
 二本の脚の匂いを一時間かけて嗅ぎつくした純は自らの身体を梓に触れさせぬように覆い被さると、梓の上半身を包むスリーインワンに鼻先を近付け鼻の穴を全開にして匂いにウットリした。

 脚とは一味違った上半身の甘美な匂いに純は、頭をクラクラさせて乳房の上から脇腹へそして腹部へと鼻先を移動させ、梓の左腕を頭の上にさせると鼻先を脇の下に近付けて同じように凄まじい吸引力で匂いを嗅いだ。

 激しい酸味を放つ梓の脇の下は、酸味の中から俄かに高濃度の塩気を出しそれでいて、周囲の肉からクッキーのような甘い匂いがそれを包む。

 そして再び純は「トレービアン~♪」と、ウットリしながら顔を数回左右に振ると、そのまま右に移動して同じように「トレビアン」を放つとそのまま、左耳の中に鼻先を近づけた。

 ウットリという言葉は何処まで使えるのだろうか。 純は梓から放たれた匂いに薬物中毒者かアルコール依存患者のように全身をユラユラと揺らし続けた。

 そして梓は自分を恥辱をし続ける純に苛立ちを覚え始めながらも一向に始まらない「味見」に、鋭い視線を純に放った。

 味見されなければこのまま寝ろと言い出しかねないサディストの純に不安を覚えた。

 ストッキングに包まれて蒸れに蒸れた爪先は痒くて限界に達していて、ガーター紐の止め具が肌に食い込んでストレスにもなっていた。

 だが、梓をうつ伏せにさせた純は匂いばかり嗅ぎ続けていて一向に身体を味見しようとしなかった。

 その純の鼻先は梓のウナジに始まり尻まで移動しスキャンティーの上から尻の匂いを執拗に嗅ぎ回していた。

 そしてストッキングのレースとスキャンティーの間の露出した肌から吸い込まれて奪われる体温を感じた時、梓はジッとしている辛さから身体を少しだけ動かした。


純:いい匂いだった…… 満足した…… もう寝ていいよ……
 ゆっくりと梓から離れてベッドの上に胡坐をした純は天井をむいて梓に囁くと、驚いたように梓はクルリと起き上がってウットリする純に声を慌てさせた。

梓:ちょっとまってよ~ このままじゃ眠れない! せめて足だけでも洗わせて! お願い! 水虫になっちゃう!
 ウットリする純を前に梓は困惑した表情で両手をベッドに斜め座りして訴えた。

 すると突然、純は「うるせえな~! 全く~!」と、哀願する梓をベッドに押し倒して仰向けにすると梓の足元へ移動した。

 
純:だったら俺がキレイにしてやる! ムチャリ… チュパチュパチュゥーチュゥー!
 突然、梓の足を持ち上げた純は梓の黒ストッキングに包まれ蒸れに蒸れた爪先にムシャブリついた。


梓:あんっ!
 純は口いっぱいに広がる高濃度な納豆臭に口音を立てて夢中になってシャブった。

 そしてストッキングに匂いと味がなくなると、いったん口から出した爪先からストッキングを両手で破り爪先を露出させると、再び生の爪先にムシャブリついた。
 
 指と指の間のヌルヌルしたモノに舌をクネクネと滑らせて舐め取る様はまるで蟻喰い(どうぶつ)のようで、梓はヌルヌルが取れて行きながら浮き出る肌に当たる舌の快感に目を閉じて足首をピンと伸ばして応えた。

 梓が足首をピンと伸ばしたことで純は舌を滑らせやすくなって味が無くなるまでムシャブリ尽くし、破いた爪先の穴はカガトまで拡大され純の舌は足の裏と甲を行き来した。

 
純:はぁはぁはぁはぁはぁはぁ……… これでいい。 お前はそのまま寝ろ。 あとは明日にとっておく。
 純は仰向けの梓にそういうとそのままゴロンと横になって背中を向けて寝てしまった。


梓:そんな………
 絶望的なことを言って寝てしまった純を見て梓は、唇を軽く噛んで愛撫で熱くなった身体の火照りを「どうしてくれるのさ」と、心の中で叫んだ。

 梓はカガトまで破られた黒いストッキングを履いたまま純に背中を向けて指をスキャンティーの上に滑らせた瞬間、純が声を発した。


純:オナニーするなのよな! 少しでも乳房やアソコに触れたりしたら罰を与えるからな。 朝になったら味見してやるから我慢して寝ろ。
 言葉にギョッとした梓はビクッとして下へ伸ばした左手を静かに引っ込めた。

 梓は表情を切なそうに灯りを落として火照った身体を治めようと別のことを考えいつの間にか眠ってしまった。

 
 そして翌朝。


梓:痒い痒い痒ーーーい! 痒い痒い痒い!
 梓はストッキングに覆われた脚とスリーインワンの下から来る激しい痒みで目を覚ましたが純は未だ熟睡していて起きる気配は何処にもなかった。

 そしてベッドでジタバタしているとその震動が純に伝わった。


純:うぅ~ん… どしたんだ梓~ まだ早いから寝てろよ…… ムニャムニャムニャ……
 激しく揺れ動くベッドに起き掛けた純は眠そうな声を出した。


梓:もおうだめえぇー!! もう我慢出来ない!! 痒いのよおおおおーーー!!
 ケタタマシイ叫び声を上げた梓は両手の拳骨でベッドをバシバシ叩いて暴れ、驚いた純はガバッとおきて暴れる梓を凝視した。

 梓は眉間にシワを寄せ髪を振り乱して苦しみながらベッドを右に左に回転させ、両足をバタ付かせているのを見た純は口を半開きにしばし見入った。


梓:味わうなら早くしてえぇ! もう駄目! もう駄目よおー! 早く私をキレイにしてえぇー!!
 モガキ苦しむ梓は叫びながらジタバタした。


純:あああぁーーーっはははははははは♪ あっはははははははは♪ 何やってんだよーー♪ あっはっはっはっは♪ 解かった解かった♪ 今、楽にしてやるよ♪
 激しい全身の痒さでモガク梓を指差して大笑いした純は暴れる梓の左脚を抑えると、ガーター紐を外して黒いストッキングを脱がせると右へ移動した。

 そして「痒い」を、連発する梓をうつ伏せにした純は、黒いスリーインワンの肩紐と後のホックを外すと梓から剥ぎ取って裸にすると、梓の両手を頭の上で縛り上げ木目のヘッドに縛り付けた。

 それでも梓は「痒い」を、連発しながら全身をバタ付かせ、その暴れっぷりに仰天した純は迷うことなく梓の内ももへ舌を滑らせムシャブリついた。

 身体を上下に忙しく弾ませる梓を押えつつ舐める内モモの匂いと味は、前夜のストッキングとは比較にならないほどに甘美に匂いを熟成させていた。

 純は「やった! 俺はこれを待っていたんだ!」と、満面の笑みを浮かべると、梓に「何処が痒いんだ!?」と、聞きながら激しい痒みのある場所を先に匂いを嗅ぎ味わった。

 外モモ、腰回り、背中、尻、フクラハギとアチコチへ誘導する梓に従って甘酸っぱい梓の肉の表面を舐めて舐めて舐めまわした。

 そして痒みの治まってきた梓が最後に指定した「アソコ…」と、言う場所へ心弾ませて飛んだ純は梓からスキャンティーを剥ぎ取ると目をギョロリとさせ口を開いて唇からヨダレをタラリと垂らした。

 梓の恥かしい部分から五十センチ以上も離れているというのに、その濃厚すぎるほど濃厚に熟成された女の臭気は純の目を沁みらせ涙目にさせるほどだった。

 
純:臭せええぇぇぇー♪ 凄げええぇー匂いだあぁー♪ あっははははははははは♪
 純の目を臭気で沁みらせ涙目にするほどの猛臭は純の獣としての本能を残すところなく引き出させた。

 すると純は満面の笑みを浮かべてベッドの引出しから小さなスプーンを取り出すと、梓の割目の左手でV字に開きその中身を直視すると、喉をゴクリとならしてスプーンの先を震わせながら大陰唇と小陰唇の間に軽く押し付け肉壁に貼り付いた糸を引くモノを削ぎ取った。

 純は凄まじい猛臭を放つ梓の割目の肉を開いたまま、スプーンに乗った異様な色をしたモノの匂いを嗅ぐと刺激臭から涙を零して笑み浮かべて口の中に入れた。

 その瞬間、純はスプーンを銜え正座したまま後に卒倒して目をパチパチ、首をブルブルと震えさせて口の中に蕩けるモノを飲み込んだ。

 梓の割目から削ぎ取ったモノは口の中で糸を引きながら喉を流れ、純は呼吸するたびに同じ猛臭を鼻から放った。

 そして再び起き上がった純はまるで熊が蜂蜜を貪るように、梓の内肉から削ぎとったモノを口の中に運んでは口中でピチャピチャと味わって飲干した。


梓:ああぁぁぁぁぁーん!! あん! 
 生まれて初めて内肉に感じるスプーンの刺激に梓は身悶えをして首を仰け反らせ、徐々に治まる痒みに安堵の表情を見せた。


 そして純は割目の内肉に貼り付いた「モノ」が無くなるまで丁寧に入念に名残惜しそうに取り除くと、梓から離れて深呼吸をしてから両手の親指で割目を再び開きなおして猛臭漂う肉に舌を押し付けた。

 ビリビリビリと舌を針指す痛みが襲いかかり一瞬、舌を引っ込めそうになったものの純は「ニチュッ!」と、押し付けた舌を大陰唇と小陰唇の間を上下に滑らせ舌先で僅かに残る「モノ」を削ぎ取って飲み込んだ。

 腐ったチーズとも腐った干物とも腐った魚のハラワタとも違う表現し難い「モノ」を、舐め取る純は密林を這う大蛇のように舌をヌルヌルと滑らせた。

 すると無色透明な湧き水が小陰唇の間から俄かに湧き上がり、純は乾いた喉を湧き水で潤すべく舌先を肉ビラの間に押し付けて動かした。

 梓の割目の中は甘美な匂い漂う肌とは真逆の世界を純に教え、そしてキレイなピンク色の肉壁が現れた頃、梓の中から止め処なく清らかな液体が肉ビラに絡みついたが、純は匂いも味もしなくなった割目から更に舌を南下させ「グイッ!」と、押し広げた肛門に鼻先を近づけた。

 純はその濃すぎるほどに「甘く辛く酸っぱい」匂いに、引き付けられ気付いた時には舌を押し付けて味わっていた。

 美し過ぎるほどに美しいナイスボディーの梓が、四十八時間も熟成させた肛門の匂いと味は想像を絶するほど純を打ちのめした。

 そして想像の出来る範囲の割目とは全く違う未知なる境地は冒険家である純の闘志を掻き立て、立ち向かうかのように押し付けた舌を「グニュグニュ」と、無造作に回して唾液で肛門のシワを溶かしては舐め取った。

 古くから伝わる「無我の境地」と言う言葉は、まさに今の純に相応しい言葉だった。

 
 
純:シャワー浴びてこい。 下着とストッキングは置いて行けよ。あと、風呂場には鍵は掛けるなよ。
 梓の口に二度の射精と肉穴に三度目の射精を果たした純は、自分の下にいる梓に風呂を許可を与えると下着とストッキングを横にずらした。

 そして純が身体をかわすと大きな半呼吸をしながらベッドから降りた梓は髪を整え裸体のまま箪笥の前で下着を手に取ると、そのまま寝室を出て行った。

 純は梓が出て行って一分ほど経つと、梓を四十八時間以上も包んでいた二足の黒いガーターストッキングを右手に丸めて鼻に押し付けた。

 そして縮んだペニスをモミモミしながらストッキングを口の中に入れて噛んで味わった後、スリーインワンの内側をスッポリと頭からかぶって深呼吸を何度も繰り返し硬くなった肉棒を「シュッシュッ!」と、扱いた。

 更に匂いを嗅ぎ終えた純はスリーインワンを首に掛けたまま、目の前の黒いスキャンティーの内側を左手で開くと、そのまま顔に押し付けて猛臭の名残を懐かしむように嗅いだ。

 すると純の鼻先に「ヌルリ」と、俄かに冷たさを伝えた「モノ」を、スキャンティーの中に凝視する純は舌を押し付けて滑らせると、その匂いと味に顔をニンマリさせ肉棒を擦る右手を早めた。

 そして梓のスキャンテイーの当て布目掛けて射精し終えた純は下着たちを持って風呂場へと裸で向かった。

 
 風呂場の入口に立った純は鍵の掛かっていないドアを静かに開けて入ると湯船のある方へ聞き耳を立てた。

 俺なんかで満足する訳ないだろうと思っていた純は梓が自慰しているのではとニヤニヤして湯船のドアに近付くと、中は妙に静まり返っていた。

 そしてニンマリと笑みを浮かべた純はドアの横に立って耳をつけると中から重苦しい吐息が俄かに聞こえてきて、純は首を軽く数回縦に振って、引き戸式のドアを一気にスライドさせた瞬間、梓は驚いた顔して慌ててシャワーの湯を出した。


純:ああ、オナニーしてたのか。 ごめんよ。 ああ、続けていいよ。 物足りないんだろ。
 裸で鏡の前に座る梓は恥かしそうに俯いて固まり、純はその横に並んで座ると梓の右肩を抱き寄せた。

 
梓:な、何もしてないわ…… 変なこと言わないで……
 純と目を会わせようとしない梓の顔を下から覗きあげる純は梓の両足を開くと割目の中に左指を入れた。

 梓の小陰唇の間にはヌルヌルした液体が残っていて、純はそれを自分の口に入れて味わうと「ヌチュッ!」と、中へ指を挿入した。

 
梓:あんっ! あひぃ!
 一瞬の出来事に両足を無意識に閉じようとした梓はオナニーがバレていることを悟って頬を紅くした。

 そんな梓を見る純は梓の唇にムシャブリついて割目の奥に挿入した指を動かすと、ビクついて揺れる豊満な乳房の乳首に吸いついた。

 梓は動く指と乳首からくる快感にヨガリ声を風呂場に響かせ純はニヤリと笑みした。

 
純:さあ! どうするんだ… 飲むか? それともココに入れるか?
 梓に聞いたあと再び乳首に吸いついた純に梓はヨガリ声を上げながら「欲しい… ソコに欲しい…」と、両足を開いた。

 すると純は梓から指を抜き取って立たせると湯船に両手を着かせて脚を開かせた。

 そしてバック位にさせた梓の陰部を真後ろから斜屈んで凝視すると、大陰唇から水分を含んで伸びた陰毛を見てゴクリと喉を鳴らした。


純:やめた! この毛が気に入らん! ほら! ここに仰向けになれ! 
 梓をマットの上に仰向けにさせた純は梓に両足を開かせると、梓の恥かしい部分にシェービングクリームを塗りつけシェーバーを手に持った。


梓:な! 何するのお!! 馬鹿な真似しないでえ! いや! やめてえぇ!
 シェーバーを手に大陰唇に近づけたのを見た梓は首を持ち上げた。


純:ほらあ!! ジッとしてないと切れて血だらけになるぞお!! 
 大陰唇にシェーバーを密着させて陰毛を剃り始めた純は満面の笑みを浮かべてペニスを肉棒化させた。

 梓は首を持ち上げて肌に感じるシェーバーの感覚に怯えては顔を歪め、純は梓の顔をチラチラと見ては肉棒をクイックイッと撓らせた。

 そして三十分が経過する頃、純は梓のツルツルになった大陰唇を見て御満悦とばかりにそのまま正常位で梓の中に肉棒を挿入した。

 さらに二十分後、梓の顔に射精したまま純はペニスを洗って風呂場を後にしたが風呂場では顔に白い液体を乗せたまま惨めになって泣く梓の声が響いていた。

 
 純はリビングのソファーの上でツルツルになって梓の陰部を思い出しながら冷えた麦茶で喉を潤し、恥かしそうに出てくる梓を今か今かと待って居た。

 ところが風呂から出て来た梓は恥じる素振りも見せず純に「酷い子」と、泣き腫らした顔で呟くとそのまま寝室へ行ってしまった。

 梓の呟きに純は何故か自分が惨めに思えて落ち込んだ。

 そして一時間が経過した頃、着衣して出て来た梓は真っ直ぐに大と頃へ行き洗い物をするカチャカチャという音と水の音がした。

 会話の無い静まり返った家中に純は居心地悪そうに二階の自室へ駆け上がると思い出したように再び一階へ戻った。


純:梓! これからは常にアソコの無駄毛は処理してキレイにしておけ! これは命令だからな! 
 洗い物をする梓の後から声をかけたが梓はピクリともせずに仕事を続け、純は居た堪れず梓に後から抱きつくと顔を梓の前側に出して梓を斜め下から覗き上げたが梓は表情を変えずに黙々と仕事を続けた。

 
純:相当怒ってるな……
 心の中でそう思った純は今度は梓の後に斜屈んでスカートを捲くりあげて下半身を覗いたが梓は反応しなかった。

 白いミニスリップの下から黒いガーターベルトで吊るした黒いネットストッキングには、梓の匂いは全くなくボディーソープの匂いだけが漂っていて、白いスキャンティーにはクッキリと割目の筋が浮き出ていたが、純はイタズラする気持ちにはなれずにスカートを元に戻した。

 だが、純は剃毛されたことで梓が傷ついたのだと自分のしたことに自己嫌悪に陥りその場から逃げる再び二階の自室に移動した。

 自室に戻った純はベッドにゴロンと横になると腕枕で天井を見詰めると、ガバッと起き上がると再び一階へ移動しウオシュレットを止めたシイレを全て回って動くようにした。

 それは梓に対する純の罪滅ぼしだった。



【六話】



「これ… 私のために?」と、梓。
 デニムのミニスカートとショートパンツを買って来た純は梓に渡すと照れ臭そうに両手を後に組んでモジモジと少し後に下がった。

 ソファーに座って包み紙をヒザの上で開いた梓はピッタリの寸法に驚きながらニッコリして立ち上がると自分に合わせた。

 
「履いて見なよ♪ 似合うと思う♪ ああ、あとコレ♪」と、純。
 純は下半身に当てる梓に声を掛けて白のノースリーブのシャツを渡すと、梓は恥かしそうに首を左右に振ってリビングから寝室へ移動した。

 窓辺に立ってレースのカーテン越しに外を見る純は梓のデニム姿をガラスに想像し、寝室に入った梓はガーターベルトとストッキングを脱いで色を合せるようにライトブラウンのパンティーストッキングに履き替えた。

 
「わお! 凄げえ! カッコイイ♪」と、純。
 リビングに戻った梓を見た純は思わず声を放ち、その声にスウスウする両脚を恥かしそうに白いノースリーブから出た両手で覆い隠そうとする梓はニッコリと微笑んだ。

 
「似合うな~♪ 梓、プロポーションいいからな♪」と、純。
 笑顔で梓に近付く純は梓の前に立ち膝をして下から顔を見上げると、豊満な胸の間に美しい恥かしそうにする梓の顔を捉えた。

 
「そんなにジロジロ見ないでぇ~♪ 恥かしいよぉ~♪」と、梓。
 両手でスカートの裾を押える梓の顔が純には堪らなくエロチックに思えたが、パンティーストッキングの切り替え部分から十センチほどのところにある揺れる裾が気になって仕方のない純だった。


「よし! ドライブに行きたい! 俺は明日から学校だし何処かへ行きたい! そだな~ 海! ああ、いや。 海は遠いな… じゃあ川だ♪ 川なら人混みも無いだろう♪ よし行こう♪」と、純。
 梓は数台ある車の内で普段自分が用足しに使っている軽自動車を大きな車庫から出すと純を乗せて川を目指した。

 使い勝手のいい五ドアの軽自動車は数キロ離れた大き目の川を目指して走行し、車中では運転する梓の胸と太ももをチラチラ見る純がいた。


純:あそこの土手、覚えてるか? あそこ~♪ 梓が初めて家に来た時に弁当持って二人で来たじゃん♪ 俺、あん時は美人の梓を見てさぁ~♪ ずっとドキドキしてたの覚えているよ~~♪
 もう直ぐに川だという頃、純は照れ臭そうに思い出を話し始めた。


純:ああ、うん! あそこあそこー♪ あそこに車停めてさぁ~♪ 確かあの時の梓は白いワンピースか何かだったよな♪
 梓は純の記憶どおりの場所へ車を停めた。

 そして二人は車を降りると懐かしい想い出のある川の土手に繋がる銀色の手すりのある階段を歩き始め、純は横にいる梓の手を握ってハニかんだ。

 
梓:なんかスウスウーするわ♪ こんな短いの外で履いたのは随分と前のことだからね~♪
 梓は足元からスカートの中に入る微風をパンテイー越しに感じた。


純:うんうん! ここ! ここをさー♪ あの階段まで歩いてそして降りて。 うんうん! あの白いベンチに座ったんだよ♪ 
 指をさして記憶を辿る純は肉体関係を持つ前の明るい純に戻っていたことに梓は内心喜んだ。

 だが想い出のある階段を降りる途中で事態は変化した。


梓:キャ!
 車の中で靴から履きなおしたサンダルが階段のコンクリー面に置いてあった小石を端っこで踏んだ瞬間、梓はバランスを崩して左にある手摺側へ前のめりに転倒しそうになった。

 その時、たまたま下の遊歩道を右から歩いていた五十過ぎのオッサンが梓の声でこちらを向いて立ち止まった。

 そしてオッサンの視線は迷うことなくスリ上がった梓のミニスカートの中のスキャンティーに釘付けになり、純とオッサンの目が合うとオッサンは視線をかわしてそのまま左方向へと歩いて行った。


純:今さ。 下にいた何処かのオッサンがお前のスカートの中を見てニヤケた顔してたよ……
 体勢を立て直した梓に純は「ぼそっ」と、呟くと梓は顔を真っ赤にしてスカートの裾を両手で押えて、純には見せたことの無いような恥じらいの表情を見せた。

 純は恥じる梓を見て新たな快感に目覚めた。

 
純:この辺りだったよな♪ 確か。 
 階段の横の斜面を数十メートル横移動すると純が指差した測量用の木杭を見た梓はニッコリ笑って頷いた。

 
純:しかし腹立つ! 俺の梓のスカートの中を覗くなんて許せないよ!
 純は斜面に腰を降ろすと両足を少し開いたが、傍に立つ梓は何故か座ろうとせずに左右をキョロキョロしてから純の真横に腰を下ろし、そして下の遊歩道に人影を見ると再び立ち上がった。

 何故、梓がそんなことをしていたのか純は直ぐに解かったが、顔を下に向けて隠れるように照れ笑いしてそんな行動を数回見逃した。

 そして三回目に梓が立ち上がった。
 

純:梓! 何やってんだよ! 忙しないなー! こんな離れてるんだからスカートの中まで見えないよ。 まして二人で前向いてたら、そうそう覗くヤツもいないだろ♪ 変態じゃあるまいし♪
 純は少し苛立ったフリして梓に言放った。


梓:でもぉ…… 
 梓は下から見上げる純に視線を重ねるとそのももスカートの裾を押えて両脚を揃えて腰を降ろした。

 その瞬間、右側から野球道具を持った小学校高学年の七人がワイワイガヤガヤと下の遊歩道から歩いて来るのが見えて梓は咄嗟に立ち上がろうとした。


純:そのままにしてろ。 俺の命令だ。 パンツが見えたくらいどうってことないだろう! ましてあんなガキんちょに。
 梓は困惑して真正面に近付いてくる子供達を落ち着きなく見入り、そして困惑して恥らう梓を純は横からドキドキしながら見入った。

 少年達は土手に座る二人に気付くことなくそのまま通り過ぎ、梓は口元を両手で隠した。

 
純:以外に気付くようで気付かないもんだよ。 まあ、お前くらいの美人なら誰だってスカートの中は覗いて見たいんだろうけどな♪ 凄げえぇ! エロちっくだぜぇ!
 梓に言い聞かせた純はフザケて体育座りする梓の真正面に顔を向けて腹ばいになった。

 柔らかそうな梓の下半身を包むパンティーストッキングの中に薄っすら見える水色のスキャンティーと、それを覆うパンストの色濃い切り替え部分の真ん中を下から上に伸びるシームが、とてつもなくいやらしく見えた。

 
梓:もうやだ!
 突然立ち上がった梓を下から見上げた純は両手で口元を覆う梓に「俺の命令だぞ…」と、呟くと、梓は深呼吸をして息を整えると再び体育座りにして両ヒザをクロスさせた。


純:あれ!? 見えなくなった!?
 両手でヒザを抱える梓の膝下はクロスされてスキャンティーが殆ど見えなくなって純をガッカリさせた。

 すると純はつまらなそうな顔してもとの場所に座ると今度は左側から大人の男性が二人歩いて来たが、やはり梓に気付かぬまま素通りしたことで梓はホッと胸を撫で下ろした。

 
梓:ところで純ちゃん。 純ちゃんのそのサバイバルジャンパーって何か入ってるの? なんか相当重そうなんだけど。
 右側に座る純に梓から疑問が投げられた。


純:ああ、これか。 こんなモノが入ってんだよ。 一応護身用。
 首を傾ける梓に純はポケットから取り出したエアーガンを見せた。


梓:なあーに~♪ そんな玩具なんか持って歩いてぇ~ あっははははは~♪
 エアーガンを出した純を見た梓は純を子供扱いして笑い、ムッとした純はガンの安全装置をカチッと外すと傍に立っている木杭に銃口を向けトリガーを引いた。


 ズダダダダダダダダダダッ! ズダダダダダダダダダダダッ!


梓:純ちゃんそれ……
 恐怖に怯えた顔して純を見入る梓は両手で口元を隠して仰天した。


純:これは玩具だけど外国製。 今は日本では銃刀法で規制されてる。 火薬を使った銃とほぼ互角の能力を持つ実際の軍用銃だよ。 勿論殺傷能力どころか車の鉄板にも穴が開くよ。 だから護身用。 何かあったら梓を守らないとね。 あとは別の銃と玉とバッテリーとか護身用具一式だよ。 ナイフに携帯に無線機に信号弾とかだよ。
 仰天する梓に淡々と話し聞かせながら粉々になった木杭を直視する純。

 梓はコッパ微塵に吹き飛んだ木杭と純の顔を見往復してその威力の物凄さに小さく身体を奮わせた。

 そして視線を感じた梓が辺りを見回すと、下にニヤニヤする六十歳過ぎの爺さんが梓の下半身を覗いているのに気が付いた。


梓:キャァ!
 梓は純のエアーガンに驚いてクロスさせていた脚を元に戻していたことに気付くと小さな悲鳴を上げて立ち上がり、爺さんは純に敬礼して一礼すると御機嫌で立ち去った。


純:見られたな…… 完全に…… まあ、パンツだしな諦めろ♪
 立ち上がって顔を紅く染める梓をニヤニヤして見上げた純は梓の尻をポンッと叩いて土手を登り始めた。

 梓は見られたショックを隠せないままで純の後を付いて土手を登り始めると梓の携帯にメールが来た。

 梓はその着信音から雇い主の中尾修一だと解かると傾斜を登った辺りで足を止めた。



修一:息子とは仲良くやっているか? 今、フランスに来ていて帰宅は半年後になる。 君が息子とああいう関係になったのは残念だが息子の面倒を全うしてくれれば何ら問題はない。 以上だ。



 梓はメールの中で自分をお前ではなく君と替えられたことに違和感を感じたが、中尾修一の事務的なメールの内容に安堵した。

 残りを全うすれば契約に支障はないのだと梓は先を歩く純を見詰めた。

 そして梓が車に到着すると純は車に寄りかかって空を眺めていた。

 
純:親父だろ。 さっきの。 俺にもメール着てたよ…… 何してもいいが妊娠だけはさせるなってさ♪ あっははははは♪ コンピューター見たいだよな親父は♪ 
 梓を前に寂しげな表情を見せる純を横目に見た梓は車に乗り込んだ。

 
純:コンドーム買ってあるのか? 今度から俺も使うよ。 まあ、俺的には梓なら妊娠してもいいとは思うんだけど親父は大反対するだろうし、取敢えずは俺が当主になれば別だけどな。 でもその頃にはお前は離れているんだよな……
 運転する梓を右に見た純は再び寂しげに未来のことを語った。


純:お前、親父とはしたこと本当に無いのか? 完全に何も無いのか? 
 突然話題を変えた純は足組して梓の方ほ向いた。


梓:一度もないわ… 私は修一(かれ)には素肌さえも見られたこと無いもの…… 
 前をみながら話す梓の太ももをチラリと見た純は黙って右手を梓の左モモに這わせると、梓は驚く様子もなく運転を続けた。


梓:純ちゃんだけよ、私を性の対象にしたのは……
 梓は太ももに手を這わせた純を見ることなく話し終えると、純は黙ったまま太ももから手を引いて窓の外を眺めた。


純:梓は俺のこと嫌いになったんだろ…… そうだよな。 ある意味、レイプして自分のモノにしたんだからな……
 車窓から外を眺める純。


梓:………


純:でも、お前には俺が… いや、俺の存在じゃないけど… 俺の身体が作るものが必要なんだろ。 なんか俺さ、梓の栄養源てか… 牛になった気がするんだよ偶に。 まあ、約束だから一日一本は必ず守るけど。
 チラッと梓の顔を見た純は照れ臭そうに再び視線を車窓の外に移した。


梓:男の子の体内で作られる精液はね物凄い栄養素の集合体なの。 初めは知らないで摂取してたけど摂取しているうちにドンドン変化が見え始めたの。 しかも自分の身体にピッタリだった。 ただそれが生きた人間の男子の精液だと知った時はショックを受けたわ。 まるで吸血鬼にでもなった気がしたわ~。
 前を見たまま語る梓の横で陰部を隠すように足を組み替えた純。


純:俺は梓がいつまでも綺麗でいてくれた方がいいな…… あれ? あれは……
 車窓の外を見ながら語る純は、消防署の横で訓練している隊員達をを見て何かがひらめいた。
 
 
 純は屋敷に到着するなり慌てて屋敷の敷地にある大きな蔵へと向かった。

 吹き抜け二階建て相当の大きな蔵は石造りの大昔からある蔵だったが、ダイヤル式で開閉するドアに改装していたことで純は幼少期から遊び場として使っていた。

 そして中へ入ると大昔からある梱包された品々の奥へと移動した純は、子供の頃に遊び場にしていた広い空間の真ん中に立って辺りを見回した。


純:これがいいな。
 辺りを見回した純は高さ三メートルの高さにある太い張りに備え付けられている二つの滑車を見ると、ぶら下がっているホコリ塗れのロープを脚立を使って新品に取り替えた。

 
純:これなら痛くないはず……
 新品のゴムホースを五十センチほどにカットして二つ並んだ滑車の、一つからブラ下がるロープに通すとニヤリと笑みを浮かべた。

 その頃、屋敷に戻った梓は何も知らずに一人でのんびりと時間を過ごしていると、慌しく玄関から入った純は一階の寝室に駆け込んで再び玄関から出て行ったが、梓は特別気にもしていなかった。

 
純:よし! これで遊び道具は完璧だ♪
 脚立を使って以前から使われている二つの滑車の強度を確認した純は、ニンマリして射精のオカズに妄想を膨らませた。

 その頃、時同じくして何も知らない梓はソファーの上で寝転んで文庫本を手に夕飯のオカズを考えていた。


 純は蔵の玄関ドアを内側からロックすると、屋敷と繋がっている廊下のドアを解除して歩いて渡ると今度は屋敷側のドアを解除して、ワクワクしながら自室へと駆け上がった。

 そして数時間後、ダイニングで焼肉の用意を始めた何も知らない梓の身体を見て「早く味見してみたい…」と、後から梓のパンティーストッキングに包まれた裏モモもを純はニヤニヤして見入った。

 そんな純は焼肉の味など楽しむ余裕はなくひたすらワインを飲みながら焼肉を食べる梓を見ていた。

 
梓:純ちゃんお風呂入ってきて♪ 私は片付け物あるから~♪
 ワインを飲んで機嫌のいい梓はこれから始まろうとしている純からの愛欲を微塵も気付くことはかなかった。

 純は言われた通りに風呂に行くと梓が食事を終えた頃を見計らって風呂から出ると台所に立つ梓の後ろに近付いた。


純:梓…… 早くしたいよ…… 我慢出来ないよ……
 後から抱きついた純はほろ酔い気分で仕事する梓の耳元で囁くとそのまま耳たぶを口に入れて舌を回した。


梓:あんっ! ちょっとまってぇ…… ああんっ!
 耳たぶに吸い付かれた梓は両脚を内側に閉じてヒザを小刻みに揺らした。

 
 純はスカートの中に手を入れたかったが、自分の手の匂いが梓に移ることを恐れて耐え忍んだ。


【七話】



「何処へ連れていくの!? ねぇ!」
 片付けを終えて一息入れている梓の腕を引いてリビングを出た純は廊下を寝室方向に向かったが寝室には行かずに右方向へ向かった。

 梓は寝室とは逆方向へ引かれたことでうろたえ何故、純が屋敷と繋がっている蔵方向へ自分を導くのか不安でならなかった。

 そして蔵へ通じる一つ目のドアを入り二つ目のドアをも開いた時、裸電球の灯る蔵の室内を見てその不安は増大した。

 天井からブラ下がった二本の真新しいロープを凝視した梓は咄嗟に逃げようと純の手を払おうとしたが、純の手を払うことが出来なかった。

 そして純と視線が重なった瞬間、純は梓の着ているノースリーブを脱ぐように命じた。

 
梓:そおう! 私を縛りたいのね…… こんなとこ連れて来て酷い子……
 梓は吐息を震わせながら言葉を吐き捨てるとノースリーブを脱いで傍の箱の上におくと、後を向いてブラジャーを外した。

 純はそれを無言で見た後、滑車からブラ下がったロープをチラッと見ると、梓の両手首にタオルを捲いてその上からロープで縛り始めた。


純:今夜はここで射精させてもらうよ。 お前は飲めさえすればいいんだから何処でも同じだろ。
 純はロープを縛りながら興奮で声を踊らせると、滑車からブラ下がった片方のロープをカシャカシャと引いた。

 ロープは次第に張りを見せ、梓はロープに引かれるようにその位置によろけると両腕を頭の上でピンッと伸ばさせられ乳房を晒された。

 純の前に乳房を晒す梓は、悔しそうに口元を閉じると首を横に回して純と視線を合わせようとはせず吐息を何度も震わせ怒りを見せ付けた。


純:思った通り綺麗だ~♪
 吊るされた梓を正面に見た純は嬉しそうな笑みを浮かべて梓の周りを何度も回っては視線の角度を変えた。

 
梓:何がしたいの! こんなのベッドでも出きるでしょうに!
 首を捻ったまま純の顔を見ずに言葉を吐き捨てた。


純:スウゥーハアァー… いい匂いだ…… 風呂の前に俺がキレイにしてやるよ。
 吊るされた梓の横川に来た純は右手を梓の背中と乳房の下辺りに這わせて、左腕の脇の下に鼻先を近付けて酸味の強い匂いを吸い込んだ。

 梓の脇の下から匂い立つ酸味にウットリする純は舌をペロっと出すとそのまま脇の下に滑らせ、自らの唾液で汚れを溶かすと口を付けてそれを飲み込んだ。

 
梓:あひぃ! あああああぅ!
 脇の下を舐められた梓は首を仰け反らせ両脚を内側に筋肉を硬直させて震え、純の舌の動きに腰を左右にガクガクと振った。

 純は脇の下を舐め続け匂いと味がなくなるまで執拗に何度も舌先を動かし続け、梓の肌に這わせた両手をスリスリと滑らせながら逆側へ移ると再び匂い立つ脇の下にムシャブリついた。

 梓の髪の毛は自らの震動に次第に崩れ開いた唇から生々しい喘ぎ声が蔵の隅々に広がった。

 そしてその脇の下にも風味がなくなると今度は梓からデニムのミニスカートを脱がせ、スカートの中の匂いを思い切り吸い込んだ純は直ぐにスカートを箱の上に置くと、梓に片足立ちをさせた。

 右脚を膝曲げさせられた梓のカガトを床に両膝付いて受け止めた純は、激しい酸味と苦味と辛みの交じったパンティーストッキングに包まれた爪先を顔の前に、鼻の穴を大きく広げて吸い込むと一瞬、咽返りながらも瞼を閉じてウットリした。

 梓は首を仰け反らせたまま瞼を閉じて爪先から奪われる体温を敏感に察知して純の次の行動を待った。

 
「ニュチャッ! チュパチュパシュルシュル! ムッチャムッチャ! チャピチャピ!」


 右脚の爪先に感じる半濁音と純の唾液がヌメル爪先をパンティーストッキング越しに吸い取られて行くのが梓にわかった。

 純の口は風味を逃すまいと爪先を口いっぱいに頬張り、舌を滑らせ自らの唾液で爪先のヌメリを溶かしながら飲み込んだ。

 そして逆の爪先へ移動した純は再び嗅覚を刺激する激臭に歓喜して、ウットリしながら梓の爪先に蕩け、貪られたパンティーストッキングはその部分だけが水分で色濃くなっていた。

 その純の唇が梓の両膝十センチに到達するまで一時間を経過しその間、梓はパンティーストッキングに包まれた水色のスキャンティーを内側から濡らし続けて純が上に来るのを待ち侘びた。

 
純:はぁはぁはぁはぁはぁ……
 梓は左太ももに純の熱い吐息を感じながらストッキング越しに滑る舌と吸い付く唇に官能に身を沈め、上に行けば行くほど匂いと味が変化する梓の肉に純も既に官能域に達していた。

 そして暑さに額に汗する純は味わいながら一枚ずつ脱衣し、下半身を覆うトランクスを脱いだ瞬間、ペニスに事前に着けていたコンドームが裸電球の灯りにボンヤリと光った。

 装着されていたコンドームの先には既に射精したであろう精液と梓を味見することで滴ったであろうカウパー支線液がタプタプと震動に揺れていた。

 梓を玩具にするからには一滴残らず梓に飲んでもらいたいという純なりの思いやりだった。

 そして純の舌がようやくパンティーストッキングの切り替え近くまで来た時、梓のスキャンティーは自ら溢れた愛液に耐えられなくなってパンティーストッキングにまでその汁を滲み込ませた。

 純はパンティーストッキングに滲み込んだ梓の両脚の匂い味に酔いしれ、チラリと見上げた梓の陰部にゴクリと喉を鳴らして逸る気持ちを抑えつつ、太もも制覇にムシャブリついた。

 
梓:あん……………
 パンティーストッキング越しに滑る純の舌と唇に瞼を奮わせる梓は縛られた両手の指を自らを吊るすロープに絡めていた。

 そして陰部を残して両脚と尻を楽しんだ純は内モモを味わっている最中に漂ってきた仄かな甘い匂いを思い出し再び前側に移動すると、開かせた両脚の間に顔を埋め舌を限界まで伸ばすと一気に滑らせた。

 パンティーストッキングにまで滲んだ愛液を舌で絡めとった純はそのヌメリを喉に流し込んで、尚もムシャブリすすった。
 
 梓は微かに陰部に感じる快感に肛門をキュッと閉めて純の唾液で濡れた両足の爪先をギュッと閉じた。

 
梓:純ちゃん! あううう!
 純は梓が思わず口にした自分の名前に「ハッ!」として、両手でパンティーストッキングビリビリに引き裂き始めた。

 梓の下半身を包むパンティーストッキングは無残にも伝線を繰り返し、アチコチに開いた穴から脚の肉が彩りを添えた。

 
純:梓! あああああう! 
 ビリビリに伝線して穴だらけになったパンティーストッキングを見て興奮した純は、梓の右脚に抱きつくと開いた穴から露出した肉にムシヤブリついた。

 梓は焦らされた挙句の果てに肌に直接触れた純の舌に喉の奥から深い溜息を解き放った。

 その重圧な溜息を全身に注がれた純は梓の下半身を覆うパンティーストッキングを奪い取ると眼上にタプタプと揺れる豊満な乳房の真ん中に顔を押し付けた。

 両手で外側から掴む乳房を回しながら左乳首に吸いつくと、舌先をグニュグニュと押し付け勃起した乳首をコリコリと舌で回した。

 梓の甘い吐息を頭上に受ける純はベッドとは違う豊満な乳房の感触を立位ならではの引力を利用して官能しつくし、梓もまたベッドとは違う違和感の無い乳房位置での官能に浸った。

 純の両手と唇は幾度も降り注ぐ梓の甘い吐息を自らの体内に取り込んで、まるで母に甘える乳飲み子のように乳房に顔を埋めた。

 両手を乳房から背中へ移動しツルツルした梓の背中に這わせて滑らせながら乳首を左右に替え、火照った頬を乳房に摺り寄せた。

 美しすぎる梓への純の愛欲は身体全体を使って梓の肌に表現されていった。

 そして純の舌が乳房から腹部に移動するとそのまま真ん中の小さな窪みへ滑り降り舌先をチロチロと動かすと、梓は背筋をピンと伸ばして爪先立ちしてその快感に身を震わせた。

 梓から溢れた愛液はスキャンティーを通して内モモに滑り落ち細いラインを肌に形成するほどに官能に浸った。

 純の舌先が窪みから横に滑り脇腹辺りをフィギアスケートのように華麗に舞うと、梓の柔らかな肌の下に隠れる小さな筋肉がヒクヒクと小刻みに揺れ、再び純の舌がチロチロと回りながら脇腹から下へ滑り降りるとスキャンティーの縁に沿って後ろへと回った。

 両手で腰を抱える純は右頬をスキャンティーに押し付け滲み込んだ梓の肌の匂いにウットリと瞼を閉じて深呼吸を楽しむと、そのままスキャンティーを左右から剥がし始めた。

 梓は剥がされるスキャンティーの下に蓄えた体温が放たれると同時に純の体温を感じて心の何処かに安堵した。

 純の両手は剥がされて晒された肌の上を踊るように回りながら純の舌を梓の尻の間へと下った。

 ビクンッと梓が背筋を伸ばした瞬間、爪先立ちする梓の尻の真ん中のラインに純の舌が上り下りを繰り返した。


梓:あん… あひぃ! あああああぅ!

 
 純の両手は梓の柔らかな尻を回りながら唾液に満ちた舌は徐々に恥かしい後の窪みへと南下した。

 キリキリと連続して震える爪先立ちした梓をそのままに純は自らの位置を後から前へと移動させ、スキャンティーを剥ぎ取りながら舌先を左右に滑らせながらヘアーへと近付くと、純の唇は半開きになってそのヘアーを覆い隠した。

 覆い隠されたヘアーの内側で狂ったように動く純の舌に梓は閉じていた瞼を一瞬開いて虚ろな目を晒して直ぐに閉じた。

 後の肛門(くぼみ)をキュゥッと閉じてヘアーへの快感(しげき)に耐えながら尻に這わせられた純の両手にウットリする梓は、太ももまで剥がされたスキャンティーの当て布にキラキラした透明な液体をヌルリと糸引くように滴らせた。

 そして純の舌はヘアーを味わい終えると両手で惜しむようにスキャンティーを梓から剥がし取り箱の上に優しく置いた。

 梓は全裸を純の前に晒し首を後に反らしたまま残された箇所へのアタックを待つかのごとく息を潜めた。

 そしてカシャカシャカシャと梓を吊るしたロープが緩められると梓の身体は少しずつその位置を床に近づけ、敷いてある毛布の上に縛られたままで仰向けに両脚を自ら開いた。

 その開かれた両脚の中に入って来る純の両頬の体温を内モモで感じた梓は瞼を閉じたまま我が身の行方を純に任せた。

 左と右に広げられた梓の割目の中に純の舌を感じた瞬間、梓は一瞬だけ首を持ち上げ直ぐに床に下ろすと左右に振り始め開いた両脚の爪先を閉じた。

 そして左右に大きく揺れる梓の乳房はビク付く自身の震動に複雑な揺れを見せ柔らか過ぎる肌の全てを震わせた。

 純の舌は割目の中を自由に滑りながら女の艶かしい愛液に塗れた汚れを舌先で削ぎとって自らの口から喉に流し込んだ。

 梓の割目を愛しむように全身で愛するように純の情熱は余すところなく梓に注がれた。

 
梓:あひっ! あひっ! あひっいぃぃぃー!! イクウゥ! イッちゃうぅ!!


 梓は初めてエクスタシーへの突入を聞かせたがその瞬間、クリトリスを愛していた純はピクリと視線を梓に向け、全ての愛欲行動を停止して再び滑車を使って梓を吊るした。

 梓はエクスタシーへの突入を終了させられ切な過ぎる表情を純に見せたが純は無言で淡々と別の作業に取り掛かった。

 ロープで吊るされた梓の両脚を開かせ別の滑車からブラ下がった新品のビニールホースが覆ったロープを梓の股間に通した。

 そして割目にビニールホースの被ったロープをを挟むと天井からブラ下げてあった別のロープを引いた。

 すると割目に食い込んだビニールホースはクイッと更に梓の割目に食い込んだのを見た純は近付いてホースが割目にフィットしているかを確認すると梓の目の前に椅子を置いて座った。

 カシャカシャカシャと純がロープを引いた瞬間、ビニールホースは梓の割目ほ擦りながら前後した。


梓:いひぃ! いひいぃぃぃー!! あんっ! あんっ! あひいぃーー!


 ロープに固定されたビニールホースは純がロープを引くたびに割目を擦って前後を繰り返し、その度に梓から狂気なヨガリ声が蔵の中に響き渡った。

 首と両ヒザをガクガクと大きく揺らす梓はその揺れで全身の柔肌を全て余すことなく純に伝えた。

 純はその様子を見ながら梓から剥ぎ取った汚れの滲み込んだスンキャンティーの匂いを嗅ぎ続けた。

 艶かしい汚れの滲み込んだ梓のスキャンティーは純の視覚と嗅覚と味覚を楽しませ更に揺れる女の柔肌と快感(しげき)からのヨガリ声の聴覚を同時に楽しませた。

 梓は割目の中を擦れるビニールホースにキラキラ光る愛液を塗りつけながら全身で官能を表現し続け、純の舌は汚れたスキャンティーの当て布を滑り汚れを口の中で転がしながら喉に流し込むとそのまま口の中に入れて噛み始めた。

 そして五分、十分と時間が経過する中で梓の乳首は限界まで勃起し火照った身体の体温を表面に桜貝色にして純に見せ付けると、自らも純の目の前で腰を降り始めた。

 純の引いたロープの動きに逆らうように動かされた梓の腰は割目から滑り落ちる愛液を床に飛び散らせた瞬間、梓に二度目のエクスタシーへの突入をさせようとした。


梓:イクううぅぅぅ! イクううぅぅぅー! イッちゃううぅぅぅーーー!!!


 梓の切羽詰まった叫びを聞いた純はロープを引く手を少し緩めて箱の上梓の前に小さな脚立を置いてそこへ登った。

 そして梓の顔の前でペニスに装着されたコンドームの中に貯まっている四発分の精液とカウパー支線液を見下ろした純は、ロープを引く速度を元に戻し右手でコンドームを外すすと梓に声を放った。


純:口を! 口を開けろ! 今から俺の身体から搾り出したモノをお前に与える!


 梓はその声に口を開いて首を後に反らせると、純は持っていたコンドームの開口を梓の口の中に入れ中に貯まっていた精液を流し込んだ。

 その量に驚いて咽た梓は直ぐに口を閉じて必死に堪えながら一滴も零すことなく喉にゴクゴクと流し込んだ。

 そして梓が全てを飲み込んだ直後、純は縮んだペニスを梓の唇に押し付けると梓は精液臭を漂わせて口の中にペニスを吸い込んだ。

 チュパチュパレロレロとペニスに舌を絡める梓に、純はヒザをガクガクさせ脚立にギシギシと金属音を響かせ、口の中で噛んで味わうスキャンティーを噛みしめてロープの速度を速めた。


梓:プハッ! もう駄目ぇ! もう! もう! イクウウゥゥゥゥーーーー!!

 
 純の半立ちのペニスを口から吐き出した梓は、ガクッと首を前に倒して縛られたままの状態で失神しロープは梓の重みでギシギシと音を立てた。

 そしてスキャンティーを口から吐き出した純は脚立から降りると、梓を床に降ろして縛っていたロープを解き割目に食い込んでいたホースの匂いを嗅いでいからホースにムシャブリ付いた。

 ヌルヌルした愛液に塗れたホースは純に依って見る見る間に照度を失いホースから愛液がなくなると純はグッタリす梓の両脚を膝たてさせ、広げた割目の内肉に舌を押し付け舐め取った。

 その音はまるで子猫が水を飲むような錯覚を招くようだったが、梓を味わい尽くした純は数枚重ねの毛布を梓にかけると自らも入って梓を暖めた。

 梓の身体は何処までも柔らかくそして何処までも甘美な香りを放っていた。



【八話】



「ただいま~ あれ? 買物かな……」
 学校から帰宅した純は梓が留守にしていることを知るとそのまま手洗いして二階の自室へと向かった。 普段着に替えた純は窓を開けて空気の入れ替えをするとそのまま帰宅する梓の姿を目で探したが梓の姿はなかった。

 
「それにしても昨日の梓、ムフフフ♪ 可愛かったなぁ~♪」
 純は乱れに乱れた梓を思い出しながらベッドにゴロンと横になると枕を足の間に挟んで真横にヒザを曲げた。 そして目を閉じて切羽詰まった叫び声を聞かせた声を思い出し両手をも足の間に挟んだ。


「もう一度、あのプレイを梓に… ムフフフフ♪」
 純は梓の両脚を広げさせたまま吊る方法をと吊られた梓の姿を想像してニヤニヤと笑みを浮かべた。


「だけど色んな下着持ってそうだな~ ちょっと見て見たいな♪ ウッププププ♪」
 一階の寝室にある梓の箪笥を想像した純はガバッと起き上がるとそのまま行動に出た。


「自分の彼女(ペット)の持ち物を見ても悪いことではない。 多分…」
 二つ並んだ縦型の洋服箪笥の隣り二つ並んだ和ダンスのうちの一つの前に立った純は、梓が帰っても解かるようにと聞き耳を立てながら引き出しを順次あけて見た。 すると目当ての下着類の入った引出しが縦列に三つあって純をワクワクさせた。

 黒系の多い梓の下着類は窓から入る陽の光にキラキラと光沢を放っていて、純が普段見慣れているスリーインワンやスリップやガーターベルトは綺麗に種類ごとに整理されていて、まるで美術館のケースの中を見ているような錯覚に陥った。 そして使用中の下着の奥には包装された新品が重ねられて置かれていた。

 スリーインワンでもフリルのある物からヘソ下でピタリと止まる物があって、そのレース模様の複雑さは目を見張るものがあった。 そしてボディースーツに至ってはこれまた種類が用途単位で整理されていて、どんな時に使うのかと純の脳を悩ませたが、純は想像することが楽しくて仕方がなかった。

 パンティーは伸縮性のあるビキニタイプやハイレグがあってナイロンと綿に分けられていて、どんな時のどんな状況下で着けるのかを純は梓への辱めを回想しながら考えた。

 そして純をワクワクさせるストッキング類はガーター用の黒ストッキングからネットタイプやら丈も柄も夫々に違う用途を純に見せ付けた。

 パンティーストッキングは十二色あって量的には黒が多いがその中で純の目を引いたのがショコラブラウンというチョコレート色だった。 新品の未開封に印刷された写真をそのまま梓のスラリとした脚に重ねる純は無意識にズボンの上からペニスをモミモミしていた。

 マチ付きマチ無し、切り替え付きに切り替え無し、つま先付きに爪先スルーとシームタイプにシーム無しタイプ、ネットタイプに柄タイプとその種類と数に純は圧倒されたが、その殆どがゾッキタイプだった。

 
純:ガーターレスって何だ?
 新品の印刷写真を見た純は直ぐに蒸れを防ぐために股間部分がなくなっているのだなと思った。


純:そーか。 梓が普段履いているパンティーストッキングは切り替えシーム、爪先付きのゾッキかあ~♪ ガーターストッキングは後シーム無しタイプの標準レースタイプ♪
 新品の印刷された文字を読み取る純は梓を辱めた過去の記憶に胸を躍らせた。


純:これは何だ? まるでトランクスじゃん♪
 ストッキング類の引き出しを閉じた純は、再びスリップ類に視線を移動させ梓が普段見せることの無いフレアーパンティーに着目した。

 純は聞き耳を立てることを忘れて夢中でフレアーパンティーの用途を考え、そして答えが何となく見えそうになった瞬間、梓の声にギクリッと顔色を変えた。



梓:ソコで何してるの!! 
 キツイ声を出した梓は開いているドアから中に入ると引き出しの真ん前にいる純を睨んだ。


純:別に、ただどんなのがあるのかな~って… そ! それに! 見たっていいだろお! 自分の彼女の下着とか興味が出て当り前だろお! 何だよいきなり凄んでよ!
 返答に行き詰った純。


梓:彼女~!? フザけないでえ!! 私は貴方の彼女でも恋人でもないわ! 私の身体を玩具にしてるだけじゃないの!
 逆ギレした純に言い返した。


純:そうかよ! 解かったよ! じゃー! 彼女じゃないならお前は以前と同じで俺のペットだ! 主がペットの持ち物を見て何が悪いんだ! この糞ババア!! 折角ペットから彼女に昇格してやったのによ! ちきしょう! 
 梓に怒鳴り散らしてその場から立ち去った。


梓:彼女に昇格か………
 純の放った言葉に俯いて立ち尽くした梓。


 数分後、梓は耳から離れない「彼女」という言葉に引き出しをゆっくり閉めると椅子に腰掛けて目を閉じて首を後に反らした。


梓:さっきはごめんなさい…… 折角彼女にしてもらったのにゴメンね。
 純の部屋のドアの前から中に声をかけた。


純:もういいよ! お前は彼女じゃない! やっぱりメス豚に変更したよ! 
 苛立つ純。 


梓:そう… わかったわ……
 立ち去ろうとする梓。


純:入れよ! 入ってこいよ! 
 命令口調の純に言われた梓はドアを開いて中に来るとベッドの上でうつ伏せになる純の傍に近付いた。


梓:………


純:服とスカートを脱げ!
 うつ伏せのまま命令する純。


梓:そう………
 俯いてブラウスを脱いで近くの机に置いた梓はそのままスカートをも脱いだ。 レースのカーテンから漏れる陽の光に光沢を放つ白いレース付きのガーターストッキングと、同色のガーターベルトがキラキラし、梓の豊満な乳房を支える白いブラジャーごとユサユサと大きく揺れた。

 
純:珍しいな。 白なんて。 ここに来て仰向けに寝ろ。 これから味見させてもらうよ。
 下着姿になった梓を見るように身体を真横にした純は話しながらベッドから降りると、梓の着ていたブラウスに顔を埋めて匂いを嗅いだ。

 梓は諦めたようにガッカリした表情を浮かべると純のベッドに両腕を身体に合わせて仰向けになった。 すると純もベッドに上り四つん這いになると梓の首下辺りから匂いを嗅ぎ始め、梓の左腕を頭方向に移動させると脇の下に鼻先を近付け咽返るような酸っぱい匂いに目を閉じ、梓は左脇の匂いを嗅がれると首を右側に回して瞼を閉じ吐息を奮わせた。

 そして純は舐めることなく鼻先をそのまま下へと匂いを嗅ぎながら移動させるとヘソの真上で止め、鼻先をヘソに近づけ万遍なくヘソを楽しんだ純は、そのまま鼻先でガーター紐に近付け思い切り滲み込んだ匂いを吸い込んだ。

 
純:なんで今日はガーターの上にパンティー履いてんだ?
 ガーター紐の匂いを楽しむ純は目を閉じる梓をチラッと見た。


梓:外に行くときはトイレのことを考えてこうするの…… 外すの一々面倒だから……
 囁く梓は恥かしそうに声を細めた。


純:そうか……
 感心する純は太ももを覆うストッキングのレースに鼻先を付けると太ももの匂いにウットリ目を閉じ、梓は嗅がれることに喜びのようなものを感じていた。

 純の鼻先は太ももを覆うレースに沿うように左から右に円を描き手を触れぬように細心の注意を払って大切に嗅ぎ、嗅がれる梓に純がどれほど我が身の匂いを大切にしているのかが伝わった。

 四つん這いになって手を一切触れぬ純は全身を使って梓に鼻先を一センチまで近付けてそれ以上近付くことも離れることもしなかった。

 そして時間を掛けて丁寧に梓の正面を嗅ぎ終えた純は満足して一息入れると梓の揃えられた両脚の下に跪くと、指先でストッキングに包まれた両脚の裏を「チトョンチョン」と、軽く触ると梓はその両脚をスゥーっと開いて両膝を立てた。

 その瞬間、微かに純の目の前の空気に梓の甘い匂いがフワリと舞った。

 純はその匂いに誘われるように梓の両脚の間に身体を入れると爪先からカガトを経由しフクラハギへと左右対称にストッキングに滲み込んだ匂いを鼻先で吸い込んだ。

 そして内側をヒザ横から中モモを経由し内モモへと鼻先を宙に滑らせると徐々にその甘く切ない匂いは濃度を増していった。

 左右対称に匂いという芸術を求める画伯かソムリエのように純は濃厚で深みのある熟した女の匂いに夢心地に浸っていった。

 触れぬように、押し付けぬようにあるがままの匂いを純粋に我が身の脳に伝えるべく純は細心の注意を払って梓に敬意を見せた。

 そしてレースから外れた生肌(はだ)に到達すると地肌の体温にフワリと舞い上がる内モモの匂いを湿気を帯びた匂いが、パンティーから放たれているのに気付いた。

 内モモの甘い匂いをパンティー側から漂う塩気を含んだ臭みのある甘い匂いが純の鼻先を誘惑する。

 フとすれば誘惑に負けて内モモを忘れて誘惑に負けるかもしれないギリギリの線で純はパンティーを横に内モモの匂いに脇目を振らずにソムリエの意地を見せ付けた。

 そして左右対称に内モモを嗅ぎ終えた純の視線は目の前の湿気を含んだ高濃度塩分を含有する白いレースのパンティーを直視し、まずはふとモモの付け根からだとV字に上へ伸びるラインを嗅ぎ攻めた。

 ツンっと鼻先を刺激する高濃度の酸味を放つVラインはそれまでの甘いだけの匂いとは一線を画し、純をソムリエから戦士へと変えた。

 匂い戦士はVラインの奥の肉と肉の隙間にこそ女の匂いの起源があると信じて疑わず、純の頬の体温を感じた梓は嗅ぎやすいようにと嗅がれている左脚を静かに倒した。

 純はパンティーの端っこに滲み込んだ匂いを追う狩人のように一センチの間隔を厳格に守って匂いを脳に伝えた。

 そして左右のVラインを完全に手中に収めた純は再び戦利品となるべく白いレースのパンティーを両手の指先で細心の注意を払って梓から剥ぎ取ると、微かにパンティーの内側から粘着液の音が純の耳に伝わった。

 梓は濡れていることを知られた瞬間、顔を強張らせたが純はパラティヌス(パラディン)のごとく、騎士としての誇りと名誉を掛けて女に恥をかかせぬ様、笑み一つ浮かべなかった。

 大きく開かれた両脚の真ん中、盛り上がった大陰唇は純の命令通り無毛を維持されていてその美しさを純に見せ付けたが、匂いを嗅がれ続けたことで溢れる愛液を止められなかったのかキラキラ光る透明な液体がその内側の縁に塗れていた。

 梓の身体は辱めが官能であることを裏付けたが純はそのことを梓に伝えようとせず黙って大陰唇を左右に広げた。

 すると、ヌチャリと音が漏れ高濃度塩分が真っ先に純の鼻先に衝撃を与え続けて言葉にならない、苦く辛い酸っぱいそれでいて甘い様々なモノが交じった激臭が襲いかかった。

 純は咄嗟に嗅覚が麻痺することを恐れ一瞬、鼻先を左に向けたが直ぐに戦闘体勢を取って鼻先を小陰唇側からクリトリス側へ触れぬように細心の注意を払って移動させた。

 梓は恥かしい部分の内側から奪われる体温に純の鼻先の動きを察知し恥かしさに頬を桜貝色に染めた。

 純と肉体関係を持つまで辱めが官能に変わるなど想像もしたことの無かった梓は、知らず知らずの内に自分が調教されていることには未だ気付いてはいなかったが、無意識に身体は純の愛欲を手助けしていた。

 その純はと言えば割目の匂いを嗅ぎ終え既に後の窪みへ移っていたが梓はまたしても無意識に両膝を開いて抱え純に匂いを楽しませていた。

 そして純がゴクリと喉を鳴らすと、まるでそれが合図になっているかのように抱えた両膝から手を離した梓の太ももはその弾みで白いガーターストッキングに弾力を伝えた。

 純は再び大陰唇を開いたがそれは大胆且つ無作法に割目を大きく梓が眉間にシワ寄せるほどに、そして限界まで口から出された舌は小陰唇の真ん中、やや下辺りに押し付けられると「ベロオォォー!」っと一気にクリトリスまで大胆に滑った。

 その瞬間、梓は首と身体を限界まで仰け反らせ乳首を硬直させ小陰唇の間からヌニャリと透明な愛液を溢れさせた。

 純の舌は無造作にそして大胆に梓の恥かしい内肉に押し付けられ滑り踊り、内肉についた汚れを舌先で削ぎ取っては口に運んで舌鼓を打ち喉に流し込まれた。

 

「あひっ! あひっ! あひっ! あひっ! あひいいぃぃー!!」



 眉間にシワを寄せ白い首を目一杯反らし伸ばした梓の両手はシーツを掻き毟り、立てた爪が「ギリッ! ギリッ!」と、耳障りな音を立てた。

 純の舌は神出鬼没さながらに小陰唇の間を滑ったと思えばクリトリスへと押し付けられ、さして尿道を掠めたかと思えば突然、大陰唇と小陰唇の間を滑った。

 何処に舌が滑るのか予想の付かない純の愛欲は梓を狂わせ、両手の指は硬直した乳首をコリコリと指に抓んで左に右にと反転を繰り返せば梓の首も右に左にと髪を振り乱して反転を繰り返した。

 高校生とは思えない純のテクニックは利口ゆえの賜物か或いは外務省役人の父親譲りか定かではないが、確実に梓を身体を手中に収めていた。

 この日、純は梓から白いストッキングを剥がすことなくそして味わうことなくストッキングの感触を味わいながら肉棒を挿入し、口を開いた梓に濃度の高い精液を数回飲ませた。

 

梓:さっきはごめんなさい……
 純の腕枕に頬を横たえる梓の言葉からは気丈さも力強さもなくなっていた。

 梓の頭を優しく撫でる純は黙ったままで息を潜めその手を梓の右頬にそっと滑らせると、梓は左にいる純を空ろな目で見つめた。


純:お前は俺だけのものだからな……
 梓を抱き寄せる純は梓の口から放たれる精液臭に顔にさりげなく左に向けると強い吐き気に襲われながらも耐え、そんなこととは知らない梓はロマンチックな一時に浸っていた。


 純の部屋を後にした梓は一階の風呂場でシャワーに身体を打たせながら、肌に残る純の鼻先からの吐息を思い出し、純は部屋のベッドのシーツの上に残る梓の甘い匂いに頬を寄せそのまま眠りに就いた。

 梓は待っていても来ない純を諦め、純のために使用済みのガーターベルトとガーターストッキングを洗濯籠に入れると他のモノは洗濯機に入れると、生脚で白いパンティーの上から純にプレゼントされたデニムのショートパンツを履いた。

 そして通気性の良いレースのブラジャーで乳房を支え上に白無地の半袖シャツを着て風呂から出て来ると、寝室でヘアードライヤーに濡れた髪を当てた。


 純は夢を見ていた……


 成人式に駆けつけた父、修一の前でウエディングドレスに身を包んだ梓と並ぶ姿だったが、修一はそんな純に冷たい視線を向けていて、純が梓を振り向くと梓は目の前の修一に笑顔で抱きついたところで大汗をかいて純は飛び起きた。

 飛び起きた純は辺りを見回して夢だったことに気付くと何故か安堵して胸を撫で下ろし、窓から入る真っ赤な夕焼けが眩しい純はしばし「ボーッ」、としていたが一階の台所では腹を空かせて降りてくる純のために梓は料理をしていた。

 純からプレゼントされたデニムのショーパンからムッチリした熟した女の太ももがプリプリと空気にその揺れを漂わせ、動く度に半袖シャツをプルプルと豊満な乳房が揺らした。

 



【九話】



「何だよ! 生脚かー! チェッ!」
 楽しそうに夕食の支度をする梓への純の第一声は梓を戸惑わせその動きの全てを止めさせた。


「俺はさあ。 ストッキングフェチなんだよ! 解かってると思うけどさ!」
 梓は純の言葉に急に顔の表情を曇らせた。


「ご! ごめんなさい! 直ぐに履いてくるから!」
 慌てて取るものも取らずに寝室へ行こうとした梓を純は引き止めた。 似合うよと喜んでくれるものだとばかり思っていた梓は純の不機嫌さにオロオロしていた。


「いいよもう! 別に今夜はお前と遊ぶつもりないし。 そのままでいいけど遊ぶ時は履いてくれよな。」
 ダイニングの中、不機嫌な口調で椅子に座る純に梓は持っていたショッキを床に落とした。



梓:えっ!? 遊び…… そんな! 遊びなんて!
 顔を強張らせ落ちて割れた食器を片付ける梓は心の中で純の言葉が何度も反響していた。
 


「何やってんだよ! 寝起きに聞かせる音じゃないだろうに!! 全く!」
 純は苛立ちの原因が自分が見た夢にあることを知りながらも梓に辛く当る自分が憎くて仕方なかったが、梓は純の言葉に酷く傷ついていた。

 自分に対する純の求めは愛ではなく「遊び」だったと思うだけで涙が溢れて止まらなくなり梓は泣きながらその場から立ち去った。


純:くそお! 何言ってんだよ! 糞バカの俺!! 似合うって一言いえばいいのに!
 ダイニングテーブルを両手で叩いた純は自分の言葉が梓を傷つけたことを知っていた。

 梓は寝室のベッドの上でうつ伏せになって込み上げて止まらない涙に声を出して泣き、純は深い後悔と自分に対する怒りに風呂場へ行って真水を全身に受けていた。

 
純:一言、似合うといえばそれで済んだのに! それもヨリに依って愛欲を「遊び」だなんて言っちまうなんて!!
 真水を頭の上から被る純は全てはあの夢の所為だと夢を呪った。



「いつまで泣いてんだよ。」
 謝るために来たはずの純は心とは別の物言いをして、泣いている梓の横に立って伏せの梓の下半身を見流すとそのままベッドに腰掛けた。

 純の声を聞くと梓はピタリと泣き声を止めた。


純:さっきは悪かったよ。 つい遊びっていう言葉使っちまって……
 梓の背中に左手を這わせて詫びた純はエロチックなほど似合っているフサの付いたデニムのショーパンと太ももを見据えた。

 すると梓はうつ伏せのまま左に身体を移動させると純の逆にある壁側を向いて斜め座りして軽く頷いた。

 
梓:私は…… 私はなんなの…… 純ちゃんの何!? 
 声を細めて呟く梓は声を震わせた。


純:お前は! お前は俺の貴重な食材だ!
 ジョーク交じりに放った言葉は不発に終って焦り出した純はうせたえ梓は黙り込んだ。


梓:……………


純:お前は俺の恋人兼食材だ。 いや! 恋人だ! あ、安心しろ! 奴隷じゃない!
 後ろ向きの梓に身振り手振りで動揺を隠せぬ純。


梓:わかった…… 顔を見られたくないからお風呂行くから…… それと私のモノ勝手に見てもいいから。
 俯いて顔を隠すようにベッドから降りた梓は箪笥から替えの下着類を取り出すとそのまま出て行ったが、純は梓の言葉が嬉しかった。

 そして梓が寝室を出て五分ほどしてからベッドから立ち上がった純は、梓の言葉通り箪笥の前に立って引き出しを開くと下着を覗き見し終えると、腹の虫に諭されるように台所へ行きロールキャベツと御飯で一人空腹を満たした。


純:それにしても遅いな。 またオナニーでもしてるのか……
 戻りの遅い梓の様子を覗うべく、純は風呂場へと移動した。

 コッソリと忍び込んだ純は脱衣場の中に梓の替え下着を見ると、その下にある洗濯物入れのフタを開いた。 中には、泣いて汗ばんだレモン色のパンティーと、その下には昼間身につけていた白いガーターベルととストッキングがあった。

 純は空かさずガーターベルトを拾い上げるとそのまま鼻先に近づけて思い切り吸い込んだ。 時間の経過で若干風味の飛んだ湿った匂いだったが純は満足しつつ、白いストッキングを二足まとめて鼻先を覆った。

 そしてたった今まで履いていたパンティーを顔に被ると鼻で息を繰り返し御満悦の表情を見せた純は、風呂場へ入る引き戸に耳を密着させたが、鼻歌をしている梓にガッカリした表情を見せた。


純:梓ー! 俺、先にメシ食ったからさー ゆっくりしていいからなー!
 ドア越しに中へ声を発した純は梓の返事を聞きながら、チラっと黒いパンティーとミニスリップを見てニヤリしてそのまま風呂場を後にし、純はそのまま二階の自室へと移動し再び急ぎ足で一階の寝室へ向かった。

 一階の寝室では何やらゴソゴソと手際よく動き始めたが純は何かを思いついたようだった。 そして全てを終えるとリビンギで麦茶を飲みながらテレビをつけた。

 そこへ風呂場から出た梓がショートパンツ姿で現れたが純はテレビに見入るフリしながら梓の後姿にプリンプリンした太ももを隠れ見ていた。

 梓は何も気付かずそのまま寝室へ行き専用の冷蔵庫から麦茶を出して喉を潤し、純がわざと開けておいた引き出しの隙間を笑みを浮かべて押し閉じた。

 下着に興味の湧く年齢なんだなと、純が高校生である事を随分と忘れていた自分に笑みを零した。

 

純:俺、今日もここで寝るからな。
 ベッドシーツとマクラカバーを替えている梓に後から声をかけた純は寝室には入らずにそのまま風呂へ移動し、梓は部屋の空気を入れ替えるべく窓を開けて星空を眺め始めた。


梓:………
 純と自分の心が複雑に絡まりあいながらも切れることなく確かな物になっていると星空を見て感じる梓だった。

 
純:今夜も可愛がってやろう……
 身体を洗い終えた純は鏡の中に映る自分の目に視線を合わせてニヤリと笑みを浮かべた。


 そして……


梓:あんっ! 
 ベッド上で両手を後に縛られた梓は薄明かりの中で乳房を露にして乳房を揉まれていた。

 純はこの夜は珍しく太ももへと行かずに梓の左側に肘を付くと右手で豊満な乳房を優しく丁寧に揉み回し、梓はそのウットリして息を潜めた。

 やがて梓の身体の上に跨った純は両手を使って梓の両乳房を時間を掛けて揉み回すと、梓の潜められた吐息は次第にその密度と深みを増した。

 十分、二十分と入念に揉みまわされる乳房からのウットリ感に梓は満足しつつも一向に始まらない純の愛欲に不安を覚え始めた。

 そして三十分を経過した辺りでようやく純の両手は勃起しかけている二つの乳首に両手の親指と中指を添えた。

 すると梓の乳首は直ぐに勃起して両脚の筋肉をピンっと伸ばし縛られた両手の爪を手の平に食い込ませた。

 白くて綺麗な梓の首は後ろに反り返って二つの乳首からの刺激に耐え切れずといった感を純に見せた。

 そして乳首を弄られた梓は長くスラリとした両脚を絡みつかせ自らスリスリしモジモジさせた。

 跨る純の下で蛇と蛇が絡み合うように両脚を絡めあいスーッと戻しては再び左右交互に何度もそれを繰り返した。

 硬くなった二つの乳首を同時にコリコリと左に右にと半回転させ、根元から絞るように乳首の先に指の腹を擦り再び戻ってはまた擦る純は息を潜めて梓の息遣いに聞き耳を立てた。

 そして二つの乳首を中指でゴムのように優しく弾き、弾いては先っぽに中指の腹を添えてスリスリと擦り回し先っぽからコリコリしながら根元を目指した。

 梓の声は追い詰められていく女を思わせるように変化し、過激ではないが重厚で深みのあるネットリとした吐息に変化を遂げた。

 純は単調にならぬように変化をつけて乳首のみを三十分以上も弄り続けたが、その指を止めることなく一時間が経過しようとした。

 梓は全身を桜色に染め耳たぶは桃色に染まった。

 そして時折喉にたまった艶かしい愛らしい声を奏でては純に変化を求めたが、純の指は動じることなく冷静なまま乳首と乳房を離れることはなかった。

 男なら見たくなるパンティーの濡れ具合も梓の官能する姿を見れば純には手にとるように解かり、敢て下へ降りてみることをしない純は既に二時間を経過させたいた。

 そんな中で梓の身体は既に純の肉棒を浮け入る準備を整えていながらも一向に入ろうとしない純に苛立ちを梓の脳に伝え、純もまたトランクスの下でペニスを肉棒化させたままカウパー支線液をダラダラと溢れさせていた。

 そして二時間半が経過しようとした時、純に抱きかかえられた梓は両手を縛るロープを解かれ再びベッドに戻されると純は無言のまま梓の隣りに自身を横たわらせそのまま息を潜めた。

 身体中が熱く火照ったまま放置された梓は純の衝撃的な行動に切なさから涙をジワッと滲ませ、ベッドから降りると箪笥の引出しから替えのパンティーを取り出して寝室のトイレに入って行った。

 トイレの中で梓はベトベトに濡れたパンティーを脱ぐとウァシュレットで陰部を何度も洗い流し、どうして求めてくれないのだろうと、乳首に口すら付けない純に悔しさをも滲ませて陰部を拭き取った。

 そしてトイレから出た梓は無言のまま愛液がベットリと付着して滲んだパンティーを純の顔の傍に投げつけるとそのままベッドに入った。


「もしかしたら求めてくるかも知れない……」
 梓はそう思いながら純に背を向けて火照る身体に耐えていたが、純が再び求めて来ることはなく熟睡出来ぬまま朝を迎えた。

 そして朝の用意をしようとベッドから降りて着衣しながら純を見ると、昨日投げつけたパンティーをコッソリ味わった形跡を見つけた。

 前夜のことを何か話すかも知れないと思いつつ、梓は普段と変わらぬ朝を演じて見たが、純は前夜のことを何も語らぬまま学校へ出かけた。

 更にその夜もまた純は梓を頭の上で縛って身体を求めてきたが前夜と同じで乳房と乳首以外への愛撫はなく梓に入ることすらないまま愛欲を終え、翌朝純は普段どおりに学校へ出かけた。

 二晩続けての純の妙な愛欲は、熟した肉体を持つ梓に耐え難い苦痛を与えたが、三日目の夜も純の愛欲に変化はなく梓は苛立ち始めた。

 だが四日目の夜、梓は思い切って純の大好きな黒いパンティーストッキングを履いてベッドに入ったが、純には何も変化なく翌日の五日目も愛欲は胸だけで終り、もう限界とばかりに梓は純が学校へ出かけている日中、寝室のある場所から取り出したモノを使ってベッドの上で壁に凭れて両脚を開いていた。

 
「クチュクチュ、ニチャニチャ…」
 半濁音を静まった寝室内部に響かせ体内に入れたモノを乳房を揉み回しながら恥かしい部分に出し入れを繰り返す梓は、堪りにに堪った性欲の放出をしていた。

 黒い両肩紐を外したスリップを身につけ、黒いガーターストッキングに包まれた両脚を大きく開き、右手に持ったモノをその真ん中に出し入れをしてヨガリ声を奏でていた。

 そして純が帰宅するころには堪っていたモノを全て体内から消し去ったであろう梓は、ブラウスにタイトスカート姿で鼻歌交じりで屋敷の植物に水遣りをして純の帰りを待った。

 そんな中に帰宅した純は妙に機嫌のいい梓を見て「ニヤリ」と笑みを見せると、普段は手伝う水遣りをせずに一目散に屋敷に入った。

 梓はよもや自分の死ぬほど恥かしい姿を屋敷の中で純が見ているとは夢にも思っていなかった。

 
「アイツこんなところに隠してたのか…… メチャクチャ可愛い顔しちゃって♪」
 毎朝出がけに寝室にセットしておいたパソコンとレンズを二階の自室に持ち去った純は着替えを忘れて学習机にかじりついて、黒光りする擬似ペニスを持って出し入れする梓の表情に見入った。

 両脚には純の大好物の黒いガーターストッキングを履き傍には脱いだであろう水色のスキャンティーが放置されていたのを見て、純は今夜は可愛がってやろうとスボンの上からペニスをモミモミしていた。

 
「久々に吊るしてやるか……」
 吊るされてエクスタシーに達した梓を思い出した瞬間、純はモミモミするのを止めて溜めたままにしとこうと思った。

 
「鏡がいるな… デカイ鏡が… 吊るされてる陰部を刺激されてる自分を見たらアイツは…… イッヒヒヒヒ♪」
 純は前回のプレイに一味工夫をと頭の中にストーリー展開を始めた。

 
「だが待てよ… アイツはもうオナニーしちまったんだし御褒美は必要ないんじゃねえかな…… むしろコレを見せて辱めるってのも面白いな~♪」
 純は盗撮した動画を見て真っ赤になって恥らう梓を想像しつつも、激怒して号泣する梓の二通りを想像した。


「アイツ泣いても可愛いけど怒っても可愛いんだよな~♪ 恥らったら最高に可愛いもんな~♪」
 盗撮動画を止めた純は着替えながら窓から梓を見て何かを考え始めた。


 その頃、何も知らない梓はタイトスカートと黒いガーターストッキングに跳ね返りそうになる水を避けながら、袖捲りした白いブラウスに太陽の光を反射させていた。

 そして屈んで尻を覆う黒いタイトスカートがビシッと張りを見せた瞬間、純は閃いた考えに嫌らしい「ニンマリ」とした笑みを浮かべた。



【十話】

 
 
 

「ああ、そうそう今から。 うんうん。 じゃあー待ってるよ。」
 携帯で数人の友人達に電話した純は同じ二階の一室に片付けてある茶色い座卓を二つ自室に運ぶと真ん中に二つ並べて置いた。

 そして二つの座卓を一メートルほどの間隔を持たせてその上にエアーガンの写真集を数冊置いて何やら座卓の高さを入念にチェックしていた。

 時計をみながらパソコンを片付けるとエアーガンの写真がドッサリ入った別のノート型パソコンを出して机の上に置くと、外で水遣りをしている御機嫌な梓の下へ移動した。


「いいな! 解かったらそうしろ! クズクズ言い返すんじゃない! 主に逆らうのか!!」
 わざと不機嫌な顔して憮然と梓に命令した純は梓に背をむけてニンマリと嫌らしい笑みを浮かべていた。 梓は複数の友人たちがこれから遊びに来ることを伝えられたが、妙に元気なく困惑する表情のまま屋敷に入り、純も後を追って中に入った。

 純を振り返って思い詰めた表情を見せる梓は不機嫌な純を見て言い出せなかったが、逆らえばどんな罰を受けるかわからない恐怖が梓を襲った。

 
「よお! 入れ入れ! 今日は俺の部屋での座談会♪ いい写真集が入ったからお前らにも見せてやるよ♪」
 玄関で友人達を招きいれた純は引率して二階の部屋へ案内すると、急ぎ足で台所にいて困惑する梓に声をかけて、再び二階へと戻って座談会を始めた。

 座談会と言えば聞こえはいいが、単にエアーガンを趣味にする同じ上流階級の友人達と本を見て語ることだった。 そんな中、部屋のドアがノックされ入ってきた梓を見て純の友人達は絶句した。

 白い無地のノースリーブに黒いレザーのミニスカートを腰に巻いた梓は黒いパンティーストッキングで両脚を包んでいた。

 六人の高校生達は普段見ている優雅な気品をもった超美人でスタイル抜群の梓の変貌に唖然として子とばを失った。 しかも膝上十五センチほどのミニスカートは少し屈んだだけでパンティーストッキングの切り替え部分が丸見えになるほどだった。

 盆の上に飲み物とグラスを乗せた梓は両側に据えられた座卓と六人の高校生達を見て「ギョッ!」とした。


「そんな! 屈んだら後から見えちゃう!」
 

 梓は困惑しながら自分を見詰める六人とニヤニヤする純から視線を外すと、ニッコリと微笑んで「いらっしゃーい♪」と、笑みを浮かべて左から順に下半身を座卓の真ん中に真っ直ぐにして飲み物とグラスを置いていった。

 そして後ろ側にいる友人達は、見ようとすれば丸見えのスカートの中を見ようとせず恐縮して顔を俯かせ、梓の前側の三人は伸縮性のあるノースリーブに形を浮き立たせる豊満な乳房に目を覆い隠した。

 
純:もういいよ。 お義母さん。 ありがとう♪
 お菓子も持ってきてと言うつもりだった純は、これ以上させれば泣き出すことを予測して梓を引き揚げさせた。


A:純の母さんってあんな服装してたかぁー? なんかイメージと全然違うんだけど……

B:そうそう! 驚いたよ!

C:ウットリするくらい綺麗だったな~♪

D:純が羨ましいよ♪

E:たまんねぇなぁ~♪ 

F:いいなあ~♪ 美人でスタイル抜群だもんな~♪

 友人達は梓を脳裏に焼きつけ照れながら口々に純に羨ましい本音を放った。 その頃、一階のダイニングにいる梓は顔から火の出る羞恥心に見られたかも知れないと両手で口元を覆い隠して涙を滲ませた。

 
純:で、お前ら見たのか~♪ おいおい友達の母親を目で犯したりしてねえだろうな~♪ あっははははは♪
 純は照れたフリをして友人達に話したが心の中で深く後悔していた。

 世界中で自分だけの梓が六人の男達に目でレイプされたと思った瞬間から、純はとんでもないことをしてしまったと自分を責めた。 ただ、幸い純の見た限りでは六人の友人達は梓のスカートの中は見ていないことが唯一の救いだった。

 純はこの日、良心の呵責に苛まれながら座談会を終えて何処かにいる梓の様子を見に探し回った。 寝室にいると思っていた梓はダイニングで六人の男達に操を奪われたような惨めな気持ちで泣いていた。

 
「バシンッ! 人で無し!!」


 ダイニングに様子を見に入った純が梓の傍に行った瞬間、突然の平手打ちを頬に浴びた。 だが純は殴られたことに対して返す言葉なく涙する梓をそのままに二階の自室にゆっくりと戻って行った。

 
「馬鹿なことしちまったな……」
 純はベッドに肘枕をして横になると天井を見詰めて猛反省し自己嫌悪に陥った。 思いつきで始めた梓への悪戯はとんでもない爪あとを残したと純に気付かせた。

 そして夕日が窓から入り込み始める頃、梓がやってきた。


梓:他のことならともかく今日見たいこと次もあったら出て行くから…… 女性をさらし者にして楽しむ下衆とは一緒に居られない…… 
 泣き腫らした真剣な顔で二階に来た梓はベッドで天井を見る順に声を細め、純は梓に視線を合わせることなく黙ったまま頷いた。

 純はこの瞬間、自分が人間として最低のクズに成り下がったことを自覚した。 少なくとも恋人と位置づける女性を見世物にした自分が許せなかった。


 この夜、純は梓と寝るのを止めて二階の自室にこもったが、梓は一人、大勢の男達の前で辱めを受けたことに悲しみが止まらず寝付けなかった。

 高校生とは言え大勢の男達が腰を屈めるたびにスカートの中をニヤニヤして覗き見る光景が消しても消しても湧き上がってきて、払拭しようと頭を振っても振ってもそれは止まらなかった。

 掛け布団を頭から被って知らずの内に寝てしまうと、裏モモや尻や陰部をニヤニヤした男達が嫌らしい視線で付き纏い、逃げても逃げても追いかけてきて梓を辱める夢にうなされ、汗だくで目を覚ました梓は思わず純の枕を壁に投げつけた。

 その頃、梓のことで後悔したはずだった純は大勢の友人達の前でスカートの中を覗かれて辱められる梓を見て、マスターベーションする自分の夢を見ていた。

 顔を桜色に染め恥辱に唇を軽く噛んで耐える梓は途方も無く色っぽく、夢の中の純は「もっと恥かしがれ~♪ もっと恥かしがれ~♪」と、肉棒を扱く手を速めた。

 そしていつのまにか梓からスカートとノースリーブが消えると、男達は梓の身体を見ようと纏わりついて梓が悲鳴を上げたところで純は夢から覚めた。


「うわああ!!」


 ベッドに起き上がった純は額の汗を拭うと深呼吸をして息を整え、壁の中に埋め込まれた戸棚の引き出しに仕舞ってあるパソコンを扉越しに見詰めると、純はベッドから降りてパソコンを取り出した。

 そしてベッドへ再び戻った純は枕元で立ち上げたパソコンのモニターの中に盗撮した梓のオナニーシーンを映し出した。

 一週間も純から拷問のように中途半端な愛欲をされ続け耐えかねた結果の梓の自慰は白熱していて作り物とは全く違い純は吸い込まれるように画面に食い入った。

 薄暗い部屋の中でパソコンのモニターが画面ごとに色を放ち純の顔をカラーに染めた。

 そして起きてるかなと、壁掛けの時計を見れば深夜の二時。 起きてるはずないなとボンヤリとモニターの中で自慰する梓を見ていた純の耳に最終局面で思ってもいない音が聞こえた。



「イクウゥゥー!! 純ちゃん! イクウウゥゥーー!! 純ちゃあああーーーーん!!」

 
 
 梓のエクスタシー突入の瞬間に放たれた名前に純は仰天して動画を戻した。 純は梓が自分の名前を叫んでエクスタシーに突入したことを知ると、自分のやっていた事がどれほど愚かなことだったのかと布団に顔を擦り付けて恥じた。

 その頃、梓は眠れずに一人薄暗い部屋で揺り椅子に腰掛けて床を軽く蹴っていた。 たかが高校生の悪戯なのにと、大げさに落ち込んだ自分が恥かしかった。 何で笑って許してあげられなかったんだろうと考えた時、自分の身体は隅々まで純のモノだから他人に見られたくないのだと自分の心に気付いた。

 翌日、先に起きて朝御飯の支度をしていた梓に純がいつも通りを装って声を掛けると、梓は一瞬「ギクッ」と、してうろたえた。

 
梓:昨日言い忘れてたんだけどね。 今日、私の叔母さん命日でお墓参り行く来るから、帰りは明日の日曜の夜になるから夕食は店屋物で。
 純に目を合わせず支度をしながら話す梓はヨソヨソしかった。


純:ああ。 ゆっくりしてきていいよ。 俺は一人で大丈夫だから。 何なら月曜の夕方の帰宅でもいいよ。
 梓の顔を見るに見れない純。

 二人は互いに顔を見ることなく会話を交わし純は朝食を済ませると二階の自室に移動し、梓は早々に後片付けをすると出かける準備に追われた。

 旅行カバンに着替えと喪服を入れた梓は、涼しげな白いスーツスカートに白いストッキングを履いてツバのある大きめの帽子を被って、屋敷玄関から二階にいる純にインターホンで声をかけた。

 二階から見送りに出てきた純はスーツの下に着ている鮮やかな水色のブラウスに目を奪われた。

 
梓:じゃあ、行ってくるわね。
 カバンを引いて玄関に出してある車に乗り込んだ梓は窓から手を振るとそのまま車を発車させ、純は屋敷に一人取り残された。

 昨日のことさえなけりゃ、俺も誘われていたかも知れないと玄関を施錠し自室に向かう純は独り言を放った。

 梓が出かけて数時間が経過して何するでもなくゴロゴロしていた純は梓が用意してくれたスパケティーを昼食としてレンジで暖め腹に押し込んだ。

 それでもヒマを持て余した純は屋敷の中庭へ出てベンチに腰を降ろすと何をして時間を潰すかをボーっとして考えた。

 
「いい天気だな……」
 空を泳ぐ雲を見て自分のしたことを悔やみつつダラッと足を伸ばして時折吹く微風にホンワカすると、頭の中に浮かんだのは前夜に見た梓の自慰の動画だった。

 最終局面で梓の放った艶かしい声に背筋をゾクゾクさせ、黒いスリップのレースの裾が震える身体の揺れを思い出すと純は、伸ばした両足をクロスさせて首を仰け反らせ瞼を閉じた。

 揺れる乳房と太ももはいつも見ているはずなのにモニターの中の梓は現実とは違う別の生々しさを持ち、思い出す純に深い吐息を吐かせた。

 
「くそっ!」
 ベンチでボンヤリしていた純は梓が出かけてから僅か数時間で梓の匂いを感じられる屋敷の寝室のベッドの上にいた。 そして梓の身体が密着していたであろうシーツに頬を摺り寄せ深呼吸して甘い匂いにウットリとした。

 数分間、梓の匂いに戯れた純は、ヒョイッと起き上がると梓が使っていたモノが隠してある箱のある場所へ近付くと、伸ばした両手を一瞬止めて躊躇した。 見たことがバレたら二度と修復できないかも知れないと思いながらも梓の匂いが濃厚に残るアレをこの手に欲しいと純は箱を手に取るとソレをベッドの上に運んだ。

 そして置いた箱を目の前に深呼吸をして息を整えて純は何かを決心したように梓の秘密の扉を開いてしまった。 カムフラージュいるように上に掛けられたタオルを取ると、縦横40センチほどの箱の中に一回り小さい箱が何個も入っていて、その内の一番上の箱のフタを開くと左から長さや太さや形の違う色とりどりの擬似ペニスが並べられていて、ソコには盗撮映像にも出ていた黒光りするモノも入っていた。

 
「コレか…… ゴクリ……」
 純はソレを手に取るとまるで愛おしむように右頬に近づけて洗ってあるであろ擬似ペニスの匂いを嗅ぎ始めた。 特別、梓の匂いは感じられなかったが梓の中に入ったモノだというだけで純はウットリして瞼を閉じた。

 そして数分が経過するとソレを元に戻して小さな箱を取り出して次の箱を見た純は唖然として黒い鞭と皮手錠に固まった。 しかもその下の箱にはSM用の低温蝋燭が並べられていて使用したモノまで入っていた。

 純は思い出していた。 純がロープで縛る時、その殆どに梓は拒絶することの無いことを。 純は今の今まで自分の手際の良い縛り方が功を奏していると思い込んでいたが、箱の中にあるモノを見れば梓が以前から縛られることに慣れていたのだと肩を落としその箱を出して次の箱のフタを開いた。

 ソコには電動の膣用とアナル用の長さや太さや形の違う色とりどりのバイブの他に乳首用の震動器具が数種類入っていた。 純は梓が一人の生身の人間なのだと梓の秘密を開いたことを後悔しながらも次の箱を開いて見た。

 イボイボ付きのコンドームの詰め合わせみたいな小箱がギッシリと並べられていて封を切ったモノまであったことに純は意気消沈して箱の全てを元に戻し、大きな溜息をして元の場所に戻した純は前夜、梓が腰掛けた椅子にグッタリと疲れたように腰を降ろした。

 純は、優しくて美しくてナイスボディーの梓があんなモノを隠し持っていたことに衝撃を受けていた。 一本や二本ならともかくどう見てもSMグッズのあの箱を思い返した純は、他にもあるんじゃないかと考えつつ探すのは止めようと心に誓った。

 グッタリして寝室を出た純は再び中庭のベンチに移動するとさっきと同じように足を投げ出して空を見上げた。


「いいじゃん別に……」
 純はいつぞや梓を吊るした時の異様とも思える梓の狂気な感じ方も自分のアイデアが要因ではなく、彼女が虐められることへ官能する身体なのだと位置づけて自分なりの決着を図った。

 だが、それとは別に何故かは解からないが梓が普段から身に着ける黒いスリップの存在が頭から離れなかった。 もしかしたら自分はパンストフェチの他にランジェリーフェチなんじゃないかと思い始めた。

 思い起こせば常に梓の身に着けるスリップやスリーインワンにゾクゾクして、それでいてブラジャーには大して反応しない自分を振り返った。


「もしかして俺は下着フェチなのか!?」
 パンストフェチには珍しくないランジェリーフェチは当り前と言えば当り前過ぎるラインに成り立ち、それが講じて女装子になって世間に対してはファッションやMTFと名乗って自分を誤魔化す変態も多い。 純はまさか自分は変態なのかと改めて考え始めた。

 男が女の何に興味を示しても何に奮い立されてもそれは問題のないこと。 ただ問題なのは女の身に着けているそのモノ自体に興味を持つことは変態の入口に立っているのと同じなのだと、純は自分に対して疑心を抱き始めた。


「俺は変態なんかじゃない! 俺は列記とした男だ! 今夜試してやる!」
 純の頭の中はいつのまにか感傷に浸るのを止めて自分が変態かどうかに摩り替わっていた。 


「黒いスリップを着けて見よう。 そうすれば全てが解かる……」
 純の頭の中は黒いスリップで満タンになっていて、他のことなど考えられる隙間はなくなっていた。


「いい訳はこうだ。 寂しくなってお前を思い出して引出しから持ち出して自分を慰めていた。 それでいい。 これなら着たことがバレても解決する…」
 純は自分を安心させるいい訳を考え付くとニヤリと笑って自分が変態ではない証を立てるべく、何故か暗くなるのを待った。

 変態でなければ明るくても問題はなかったはずだがコソコソする時は暗くなってからが原則だと、純は納得して太陽が沈むのを心待ちにした。

 そして太陽が沈む頃、梓に言われた通り寿司を注文してその到着を待った。 特別喰いたかったわけではなかったが興奮して体温が上昇傾向にあった純は体温を下げるべく酢を使ったモノを選んだ。

 夜の六時半、注文した寿司が届くと景気付けに二階の自室に隠してある、梓が普段飲んでいる缶ビールと同じ銘柄を二本持って来て冷蔵庫の冷えたモノと入れ替えると、ダイニングに一人座わって寿司をツマミに久し振りのビールで喉を潤おした。

 
「俺が変態家どうか今夜解かる…… フッ♪ フッハハハハハ♪」
 純は二本目の缶ビールを飲みながら不適な笑みを浮かべ一人で高笑いして一人ぼっちの夕食を取り終えたあと、風呂場に行ってシャワーを、そしてカムフラージュのために梓の使っているボディーソープで身体を入念に洗った。

 そして変態確認の時間が刻々と迫る夜の八時過ぎ、梓から電話が来て寿司をとって食べたことを報告すると、梓から帰りは月曜の夕方になりそうだと聞かされた。 

 純は電話を終えると早々に戸締りしてリモコンでカーテンを閉め切ると寝室に灯りを灯して屋敷の明かりを落とした。 純はタオルを首にかけ全裸で誰も居ない屋敷を寝室へと移動した。

 静まり返った寝室の中で梓のタンスの前に立つ自分の心臓の音だけが純の耳に伝わり、開いた引出しから梓の黒いスリップを取り出すと息を飲んで我が身に着けてみた。


「それ見たことか! あっははははは♪ 俺は変態じゃーない!」
 純は直ぐに黒いスリップを脱ごうとしたが、一度着たモノは脱ぐのはいつでも出きると安堵して、折角だしパンティーも履いてみるかと、一人で照れ笑いすると込み上げる笑みを我慢して黒いレースのパンティーを履いてみた。


「そうか。 玉は前側に全部持ってくると上手く隠れるんだな♪ 変態はこうして女装してるのか♪」
 玉を袋ごと全部前側に移動させた純はニヤリと笑みを浮かべたがペニスには何の変化も起きず、勢い付いた純は黒いパンティーストッキングにも手を出してしまった。


「気持ちいい… スベスベしてて心地いい……♪ よし! スカートだ♪」
 酒の勢いの止まらぬ純はウットリして洋服箪笥の中から、自分のウエストにでも入りそうなスカートを探し出すと、腹を引っ込めて無理してそれを履いてみた。

 そして今度はブラウスをと一度履いたスカートを脱いでブラウスを着た純はスカートを再び履いてみた。 胸の中がドキドキ高鳴った。


「女になった気分だ……」
 動く度に着衣した全てが肌に摩擦してスリスリ感を与え歩く度にストッキングがスカートの内側に擦れ、気持ちよさから立ち止まってウットリ気分に浸った。 更に椅子に腰掛け伸ばした両足をクロスさせ擦り合わせてみると、ストッキング同志が心地いい感触を足全体に伝えた。

 何て気持ちいいんだと、足を擦り合わせながらブラウスの上から胸に両手の指を滑らせた瞬間、スリップが乳首に擦れて純は思いも依らぬ声を発した。



「ああああんっ!!」

 
 
 喘ぎ声を奏でた自分に驚く間もなく指が勝手に動きまわり純はその都度、声を細めて身悶えして喘ぎ超えを連発させた。 全身が震えた瞬間だった。

 そして自らが履くスカートの中に手を入れ太ももに手を滑らせると、両足は勝手にピンっと伸びて首は後に仰け反り頭の中が真白になった。

 すると純の左手が勝手にブラウスのボタンを外しながら胸を肌蹴た。 右肩から黒いスリップの肩紐を外して右乳首に左の中指が添えられると、純の中指はその腹で右乳首を擦るように回した。 純は放心状態に陥ったように全ての動きを急停止した。 スカートの中で内モモに這わせられた右手と右乳首に乗せた左手を確認した。

 純は自分の身体が放心状態を招くほど感じる身体であることをこの時はじめて知り、興奮した状態で椅子から立ち上がってベッドへ移動すると、横になった純は自分が梓にしていることに近い状態で自らの身体を触手し回し寝室に細い女の喘ぎ声を充満させた。

 そんな中で夢中になって自らの身体を触手する純は自分が男であることを忘れて完全に梓になりきっていた。

 スカート、そしてブラウスを脱ぎスリップだけになった純は、身体を横に斜めにうつ伏せにと何度も体位を変え下半身に手を滑らせ乳首を弄り続けた。

 そして四つん這いになって黒いパンティーストッキングを太ももの付け根辺りまで降ろした純は、パンティーに手を掛け同じ位置まで剥ぐと、マスターベーションをしようとペニスに右手を触れた瞬間、右手にベットリ貼り付いたヌルヌルした液体に「ハッ!」と、して閉じていた瞼を開いた。

 そして右手の平を虚ろな目で見入るとオビタダシイ量のカウパー支線液が純に衝撃を与えた。 自らを愛欲している最中は一度も肉棒化していないはずのペニスから、何故こんなにも溢れたのか純はその視線をペニスに向けると陰毛はベトベトヌルヌルが絡みついて灯りを反射し、剥いだパンティーの前側にもオビタダシイ量がベットリと貼り付いていた。

 純は慌てて手と陰毛とパンティーをティシュで拭き取り仰向けになって天井を見詰めた。


「俺は紛れもない変態だ…… しかも乳首までこんなに感じるなんて……」
 疲れきった表情で起き上がった純は黒いパンティーストッキングと体液でベットリしたパンティーを脱ぐと、スリップの肩紐を元に戻し再び仰向けになって瞼を閉じた。

 そして勃起もせずにオビタダシイ量の体液を溢れさせた程に官能していた自分が悲しかった。 せめて勃起しての上ならまだしもフニャフニャ状態で何故だと自分の身体に聞くように両手の指をスリップの上から乳首に滑らせた瞬間、全身が飛び跳ねるほど大きなビク付きに見舞われた。


「あひいぃ! あんっ!!」


 寝室に甲高い鳴き声を放った純は自分が変態であることを認識させられた思いがしたまま眠ってしまい、早朝汚してしまった下着とストッキングを洗濯機に放り込むとそのまま風呂場に移動した。

 カペカペになった陰毛はシャワーの湯で直ぐにもとのフサフサを取り戻したが、前夜の官能は未だ純の身体に残っていて、泡だった石鹸を両手につけて乳首を弄った瞬間、再び純の脳を凄まじい刺激が貫通し、突然身体の中が「モンモンムラムラ」と、たぎり始めた。

 
「女装したい…… パンストを履きたい…… スリップを着けたい…… スカートをブラウスを着けたい……」
 純はバスマットに仰向けになりながら両手の指を身体に滑らせ風呂場にヨガリ声を奏でて身悶えを繰り返し、込み上げて止まらない女装願望を吐息に混ぜて吐き出した。

 そして乳首を弄る左手からの刺激を浸りながらペニスに右手をかけた純は勢い良く扱き始めた。 ペニスは直ぐに肉棒化し撓りを見せたが純はこの時、自分を梓に置き換え一人二役を演じていた。


「イクゥ! 梓! イクイクイク! イクウゥー!」
 純の両足は風呂場の壁を伝わって後転姿勢になってそのまま自分(あずさ)の顔に肉棒から熱い精液を撃ち放った。

 肉棒から放たれた精液は純の顔を直撃し口周りにトロトロ感とヌルヌル感と嫌な匂いを充満させたが、この時の純は女である梓に成り代わっていた。 そして肉棒の根元から絞り出した一滴の精液までをアゴの辺りに滑り落させた。

 そして身体を壁伝いに床に降ろした純はウットリしてマスターベーションの余韻に一人二役のまま時間を過ごしたが、数分後、我に返った純は顔中に充満する栗の花の臭気に慌ててシャワーして洗い流したが、中々消えない精液臭に戸惑い、口の中に入れてないか舌を動かして確かめた。

 全身に付いたであろう精液を三十分以上かけて洗い流した純は、風呂場で通常のマスターベーションを更に二度続けたが、一向に女装したいという欲望が消えることはなかった。

 風呂から出た純は未だ薄暗い外を見てソファーに腰を降ろして麦茶で喉を潤したが、三発の射精をしても尚も女装したいという欲望が消えていないことに小さな恐怖を感じた。


「俺は筋金入りの変態… いや、変質者なのかも知れない…… 自分の顔に射精するなんてマトモな人間のすることじゃない……」
 自己嫌悪に陥っても尚も女装願望が消え無い純は、それなら運動して発散しようと立ち上がった瞬間、とんでもない無い光景を目にして顔色を青ざめさせた。


「そんな! そんな馬鹿な! こんなことって……」
 立ち上がった純の下半身は梓の白いレースのパンティーで覆われていて、純は両手で顔を覆い隠し両膝をガクガク震わせた。

 純は寝室の箪笥から無意識にパンティーを持ち出し風呂を終えた後も無意識に履いていたようだった。


「もう駄目だ! 俺は狂ってる! こんな馬鹿にことがあって堪るか!!」
 両手で顔を覆ったまま純は憤慨して、履き替えようと寝室に戻って箪笥の中から自分のモノを取り出して一気にズボンと服も着替えた。

 ホッと胸を撫で下ろした純は視線を下に向けた瞬間、狂気に満ちた悲鳴を発した。


「ヒイイイイイィィーー!! ヒィ! ヒィ! ヒイィィィー!!」


 水色のノースリーブの下を包む黒いレザーのミニスカートと、両足を包む黒いネットのパンティーストッキング。 そしてノースリーブの裾を捲ると黒いキャミソールが肌を包んでいた。

 夢なら早く覚めてくれと祈るように頬を抓ったがその痛みたるや現実そのものだった。 純は目をキョロキョロさせ「俺は何かに憑依されているのか」と、静かな部屋の中を見回しながら後退りしてベッドの壁側へ移動すると両膝を抱えて体育座りして恐怖におののいた。

 そして顔を上げて視線を前側に移すと左側の鏡台が純のスカートの中を鮮明に映し出し、ネットに包まれた内モモと裏モモを艶かしく純に見せ付けた。 


「嫌だ! もういい!! もういい! もう… あんっ! あああんっ! あんっ!」
 鏡の中の太ももを見た純は官能するのを拒絶しながらも無意識に両手の指を両側からストッキングに滑らせ喘ぎ声を奏でて、左側の鏡台は官能に浸る女を延々と終焉するまで映しだしていた。


「もういいや! このままで!! 多分慣れていないからだ。 女装(これ)に慣れれば正気に戻れるだろ…」
 射精を終えた純はティシュで拭き取るとそのまま衣類を身に着け、リモコンでレースのカーテンだけ残して厚物のカーテンを開くと、リビングへも移動して同じようにカーテンを開けて室内に陽を入れた。

 そして何するでなくソファーに座っては見た物の女装していることに落ち着かない純はそのままの格好で洗濯物を取り込んで干し終えると、台所に入って前日の洗い物に手を動かした。

 だが純自身は気付いていなかった。 歩き方や身体の動かし方や仕草に至るまで全てが「梓」にそっくりの純は、何も気付かないまま台所仕事を鼻歌交じりで続けた。

 

義母Ⅵ

義母Ⅵ

義母シリーズの6番目。外務省の役人をしている実の父親から下げ渡されたモデルのように美しい義母を自らの召使として性奴隷のように従える高校二年生の純は童貞を捧げるが、そののち女装に目覚め乳房の豊胸を熱望しつつ義母の旧友の女性医師とも性関係を構築する。だが屋敷で女装しているところを同性愛者の同級生に発見され思わぬ脅迫を受けることに何とか純は切り抜けようとするが……

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  • 成人向け
更新日
登録日
2013-03-16

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