ただのバカ

「なんでよ!私が何したっていうのよ!」
Aは叫んでいた。
「何した!?そんなこともわかっていないの!?本当にあなたって人は!」
Bも負けじと叫んだ。
私は仲裁に入ろうとわざと明るい声を出して言った。
「まあまあ!そんな風に言い合ってるだけじゃ、終わらないよ。ここは一つ、Aさんのほうから意見を言ってみたらどうかな?」
「何よ!わかったわよ!話すからちょっと黙ってよ!」
Aはさらに声を張り上げた。狭い部屋のなかにAの声が響きわたる。私の目の前の鏡が揺れた。
「Cに免じて聞いてあげる。ほーら、早く言いなさいよ。」
「あなたって本当に嫌味な人ね。じゃあ、言わせてもらうけど、昨日私の彼と歩いていたのはどこの誰?」
「さあ?知らないわ。」
「あなたでしょ!!!ちゃんとこの目で見たんだから!」
「いやーね。嫉妬って言うのよ。そういうの。そんなに彼が大事なら名前でも書いておいたら?それか鎖でつなぐのはどう?あははははははは!!!!!」
「Bさん。ダメです。ちゃんと答えてくれないと困ります。」
「あら、Cまでそんなこと言うのね。歩いてないわよ。Aってちょっと妄想激しすぎるんじゃない?」
BはAの目を真っ直ぐ見つめて言った。今にもとびかかってしまいそうなAを宥めた。
「これを見てくれない?二人とも。」
Aは携帯電話を差し出した。そこにはそれはそれは仲の良さそうなBとAの彼氏が写っていた。
「これも言い訳できるかしら?」
Aは勝ち誇ったように言った。
これにはBも驚いたようだった。しかしBは負けなかった。
「そうねー。ばれちゃったものは仕方ないわ。私とあなたの彼で浮気してるの。それで?だから何?あなたに魅力がないのがいけないのよ。」
Aは絶句した。私もこれには手も足もでなかった。
狭い部屋に沈黙が訪れる。
「ああ、そう。やっぱり、浮気してたのね!」
Aは急に明るい声で言った。
「そうですね!Aさん!良かったあBさんが認めてくれて!」
Bは怪訝な顔をした。
「何言ってるの?」
「「あれ?Bさん知らなかったの?」」
「何を?」
「「何を!?」」
私は鏡を一つ殴った。
「あなたの彼ってね・・・・・。」
「え?何よ!?」
あはははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは!
AとCは笑った。
「な、何!?」

「おーい。Cなにやってんだー?」
「あ!Dさん!ごはんできたー?」
「できたよ。行こうか。」
「うん!」




彼女と同棲して一か月。彼女は少し風変わりなところがあった。
彼女は狭い部屋を作り、いつも物語をかたっていた。
俺はそれを不気味に思った。だから、少し前に何をしてるか聞くと物凄い険相で怒るので、もう何も聞けない。
物語はいつもBが怯えるところで終わる。
俺はその物語の続きを知ってしまった。
本当にバカ。俺のバカ。そして、彼女の兄が俺であることを知っていたAとBはもっとバカ。

ただのバカ

ありがとうございます!意味不ですねーwww
適当に書いたので適当に読んでくださいwww

ただのバカ

4人のバカの話。

  • 小説
  • 掌編
  • 青春
  • 恋愛
  • コメディ
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2013-03-14

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