Star Night
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1。
今日は快晴だった。
いつもと変わらない朝だ。
一階からは朝食のいい匂いが漂っている。
「おはよう。今日はずいぶん早いのね。」
「うん。ちょっとね。」
「朝ごはん冷めないうちに食べなさいよ。」
「うん。」
「じゃあいってくるわね。」
うちの母は朝早くから仕事があるため
私より早く仕事へ行く。
父は海外出張が多いためほとんど家にいない。
「さて食べますか。」
誰もいない家で独り言をつぶやきながら朝食を食べた。
私は希望ヶ丘中学校一年二組
佐藤 希空子。
朝食を食べ、着替えや洗顔が終わったところで
登校時間ぴったりになっていた。
「さて行きますか。」
ここから学校まで一人で行けば十五分。
家の鍵を閉め、マフラーを首に巻きながら
家を出た。
十五分はあっという間で、靴箱に靴を入れると、
一年の教室がある、三階へと
長い階段を上った。
Star Night