ずるいやつ。

走りながら何かを考える。
考えながら走る。

のがすものか

のがすものか。

手に入れてみせる。

き っ と


毎日がそんなペース。

今休むとまた走り出すのに時間がかかりそう。

今まさに終わりのわからない道を走り出したところだ。

そんな中、本当に疲れたときに休むところは
あるんだろうかと考える。

本当に休みたいときに 心休めるところはいったいどこなのか。

そう考えると走る速度が鈍る。恐ろしくなる。こともある。



あなたは、とても強い人ですね。

それが、ときどき本当に恐ろしくなる。

そう考えているうちはまだまだなのだ。

世界は遠ーい。


今の全力で走ることしか出来ないんだ。

追いかけている形にはなっているけど。


でも、あなたは、今、まさに すごく大きな歩幅でジョギングしているところで、

とても ああ 追いつきっこないって思う。


でもかなり遠くからだけどかろうじて見ててくれてることだけは確認できることだけがせめてもの救いだと思う。


そう考えると

あなたは とてもあたしを走らせるのが得意なんだ。

結局操られているんだと思う。

ぎりぎり追いつけそうなところを計算しながら。


ああでも、追いつくことすら限りなく難しいことには気がついているんだけど。

それでも 今 走らずにはいられない。


ずるいやつだ。
くやしいなぁ。



 くやしいから
   
     
    苦しい顔は 見せてやんない。


     


あなたの前では また 涼しい顔


今のあたしには とてもぶかぶかである


大きな 器を 見つけたから。


のがすものか。

ずるいやつ。

ずるいやつ。

  • 自由詩
  • 掌編
  • 青春
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2011-06-11

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