新・あどでみあっ!!第1話

新・ボクが勇者であの子が巫女で

やあ、ボク、松戸 主世(アルゼ)!!
世界一美しい男子高校生にして、「伝説の勇者」さ!!
え、なぜ「伝説の勇者」なのかって?
そんなもの、現実にいないって?
いや、いるんだな~~ ソレが
え、ドコにいるのかって?
あ~~、キミたちの目の前にいるじゃないか!!
そう、ボクだよ!!
(ナレーション:そうやって、もったいぶってないで、次の説明早くいって下さい。)
あ、調子にのりました、すみません。
まことにすみませんでしたぁ!!
というわけで、次の説明に行こうね。(誰に話しかけてんねん)
え?読者のみんなだよ?
ボクは、今日、私立の名門冒険士専門学校「私立アドベンチャー学園」に入学したのさ!
あ、冒険士っていうのはね、まるでRPGに出てくるようなモンスターと戦ったり、まるでRPGに出てくるような、ダンジョンを冒険したり、まるでRPGに出てくるような、異種族(たとえば、エルフやドワーフなど)から依頼を受けて、(たとえば、村がモンスターに荒らされて困っている、そのモンスターを倒して、村を助けてほしい。など)その依頼を解決したりする、すなわちリアルRPG体験型職業のことだ!!で、ここに入学した人たちは、必ず「称号」っていうものをもらうんだけど、ボクは今さっき校長室で、「伝説の勇者」の称号をもらったのだ!!
だから、ボクが「伝説の勇者」ってワケ。
おわかりいただけたでしょうか?
今は、クラスで冒険の説明を受けている最中なんだけれども-・・・(ちなみにボクのクラスはCクラス) 
  
「冒険地とは-・・・ これから僕たちが行く異世界・冒険界の中にある冒険士向けの、冒険ゾーンのことで-・・・」
ボクらの担任で、魔界人のディアボロス・ドアホロボス先生が説明をしている。(ちなみに、この人、化学兼生物兼魔術系学科を教える先生なんだけれども、見た目はそこそこかっこいいくせに怖い。もはやマッドサイエンティスト、授業以外は、理科室にこもって怪しい実験をしているっていうウワサだ、しかも、着ているものは万年白衣。そんな彼にも弱点がある。ウチのクラスの副担任で、セクシー保健教師の、白衣(しらぎぬ) レヴィア先生に、片思いしているのだ。そりゃまあ、魔界人同士で、気が合うみたいだし、お似合いだとも思うんだけどさ、最大の問題は、彼がレヴィア先生の前に行くと、恋のド緊張で固まってしまうのである。なんとかしゃべれても、「レレレ、レヴィアせんせぇ!!」みたいになってしまうし、言葉はカミカミなもんだから、レヴィア先生に想いが気づかれる試しがない。おまけに、レヴィア先生の前に行くと、彼は、歩き方も変わってしまう、ロボット歩きだ。顔なんか真っ赤になっちゃって、まあ、それが可愛いって言う女子もいるんだけどね。)
「では、僕たちがこれから行く冒険地はどこでしょう?松戸くん、答えなさい」
「え、ボク!?」
ディアボロス先生に、指名されてしまった。
「え、え~とですね、それはですね、その~~ えっと・・・」
し、しまった!!聞いてなかった!!
「おや、答えられないんですかぁ?」
「あ~~ えっと~~・・・」
「そうでしょうねぇ、だって-・・・」
「?」
「僕、まだ何も言ってませんからねぇ。」
何だとぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!?
自分で言っといて、まだ何も言ってなかったのか!!この、狂人どアホ教師ィィィィィィィィィ!!
「ま、松戸くんっ おさえてくださ~い!!」
「リンちゃん・・・。」
声をかけてきたのは、ボク率いるパーティーのメンバーで、ボクの想い人の西園寺 リンちゃん
長い黒髪に、赤いカチューシャがかわいい美少女だ。
性格は、ちょっと気弱で自信なさげなところがあるけれども、とても心優しい。
こういうとこが、好きなんだよなぁ・・・。
とかなんとか思っていると、
「いいかげん真面目に授業を聞いたらどうだ、このアホ勇者」
そんな、イヤミな声かけをしてきた人が一人。
この子は、ボクのパーティーメンバーで、ボクの親友兼ライバル、山田下 東一郎(やまだした とういちろう)くんだ。学年一の秀才だが、かなり口が悪い、そして性格も悪い。
そして、ボクが親友というと怒る、それも 必ず。
「ね~、まっつん~ お菓子食べたくなって来ちゃったよ~~」
そう声をかけてきたのは、ボクのパーティーメンバーで、カワイイ系男子、猫見 南くんだ(通称、ミナくん)
「おいおい、怒られても知らねーぞ」
そう言ってきたのは、ボクのパーティーメンバーで、唯一の常識人、北原 広介くんだ。
「そーよ、猫見、お菓子食べて先生に見つかっても、知らないわよっ!!」
そう言ってくるのは、ボクの双子の妹、松戸 愛音(アイネ)だ。
ボクと同じくナルシストなとこまではいいが、性格が強気すぎる。たまに、ボクにも攻撃してきたりする。どうやら山田下くんのことが好きなようだ。
ボクに対する呼び方は「お兄ちゃん」なのに、山田下くんの前へ行くと、「山田下お兄様~」なんて言ってたりする。くうっ ボクにも、その呼び方をしてほしいっ!!
そうこうしているうちに授業が終了
あっ そういえば冒険地の名前を聞き忘れたぁ!!
ふと、黒板を見ると、「冒険地の名前については明日にします」と、大きな文字で書かれていた。
よかったぁ・・・
って、結局あの教師、今日発表しないんじゃないかよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!

新・あどでみあっ!!第1話

新・あどでみあっ!!第1話

前の第1話が、少し 納得がいかなかったので、書き直してみました。 これが、本当の第1話だと思ってくれれば幸いです。

  • 小説
  • 掌編
  • 青春
  • 冒険
  • コメディ
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2013-03-11

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