いつだって、ばかみたいに。

私が一目惚れして始まったふたりの物語だったけど
魂の片割れはこの人じゃなかったのかな。
信じていたかった日々は、もう、ない。
好きだったよ。ありがとう。
もう少しだけ好きでいさせて下さい。

いつも君の背中を見ていた。
いつも君と話していたかった。
君の支えに、なりたかった。
だけど、私達は違い過ぎたね。

私は、あの10月の夕暮れを忘れない。
だから、どうか君もあの日を忘れないで。

君の隣にいることができた、あの8ヶ月あまりの日を、忘れないよ。


君と付き合っていたあの日々は、本当に大昔のように遠く感じる。
1週間に1回は会いたいという手紙や電話をあげたよね。
君は部活でとても忙しい筈なのに、いつだってきてくれた。

だけど、いつからだろう?
そんな私が負担になっていったんだと思う。

全校集会を開けば、いつものように何かの賞を受賞していた君。
そんな君を誇りに思っていたけど、
いつの日からかふたりの間に隙間ができ始めた。

隙間は、見つけたらすぐに埋めないと隙間風が入ってきてどんどん冷たい空間へと変わってしまう。

私達は、幼過ぎたんだね。まだ、まだ、早過ぎた。

その隙間を埋めることは、無理だった。

自然と、私も、君も、連絡はとらなくなった。
どうしようと、それが、答えだったんだよ。

だけど、どこかで期待する私がいつもいた。

「今日はもしかして話せるかも」と毎日毎日期待しては、現実に戻された。

そんな私も、君のことを少し忘れられてきた。
K先輩がいたから。
K先輩は直接何かしてもらったわけじゃない。
ただ憧れだった。

だけど、気づいてしまった。

私にははじめから、ひとりだけだと。

いつのまにか先輩と比べていたと。

比べる対象にもならないのに。

本当、馬鹿みたい。
毎日、毎日、毎日。

今日は卒業式でした。
先輩とは、もうお別れでした。
先輩に名札を貰おうと思っていましたが、結局、先輩にも大切な人がいたみたいです。


本当に、私は、ばかみたい。

大切な人を自ら手放したも当然だった。


いつだって想っているのは、たったひとりだけだった。
ひとりだからこそ。
今も忘れられない。

いつだって、ばかみたいに、君を想い続けてる。

しばらく、さよならできそうにないな。

いつだって、ばかみたいに。

伝えたかった、「君」への思いを詰めた作品になっていたらいいなと思います。
伝えられなかったこの想いを綴りました。
この話を読んで少しでも私の思い入れが伝わるといいです。

いつだって、ばかみたいに。

実体験をもとにかいた、「君」への素直な気持ちです。 自然というのは、こわいもの。 恋愛は、いつ何が起こるかわからないからドキドキして、怖くなって。 いつの間にか心が離れていったふたりの話と私の思いや後悔を綴りました。

  • 随筆・エッセイ
  • 掌編
  • 青春
  • 恋愛
  • 青年向け
更新日
登録日
2013-03-09

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