LOVE 青春 NO.2
自宅に帰ってから栗はすごく早いスピードで佐藤のことを考えていた。
「佐藤って私のこと好きなのかな…?」
確かに佐藤はいい人だが、恋人という対象ではない。
「あっ明日の準備をしなきゃ!」
その夜は、ゆっくり深い眠りに落ちた。
「ねぇ君、可愛いね、いくつ?俺と一緒に映画見に行かない?」
「あの…誰ですか?」
「オレ?大西ゆうや。君のこと見たことあって。」
「ねぇねぇ、これナンパじゃない?」
夏希と奈美がうらやましそうに私のことを見つめる。
「いいじゃんいいじゃん、イケメンだし、いい機会だから行ってきたら?」
「うん…。」
「バシ‼」
何かが私の頭に直撃した。
「あれ?痛くない…?」
「…きて!起きて!」
「ん…。」
「りつ!もう十二時だよ!早く恋人探ししよう!」
「私...。予知夢を見たかもしれない。」
LOVE 青春 NO.2