母ひとり、小太り
みなさんは、小学生のころ、こんな悪口を聞いたことがあるかもしれない(もしかしたら、昭和生まれしか知らないかもしれない)。
「お前の母ちゃんでーべそ。」
でも、ちょっと待って欲しい。
世の中の大多数の母ちゃん思いのガキんちょはすぐに気付くことだろう。
でべそのわけねーだろ、と。
こんなにも進歩してしまった現代医療において、でべそは絶滅したといっていい。
でべそばかりを生み出すレディスクリニックなど廃院である。
「でべそじゃねーよ!このボケ!!」
と返せばそれで済む話なのだが、昔々の言い伝えによると、友人が慎ましやかな俺の母ちゃんのおへその形状を知っている、といった事実を遠回しに伝えることで、「え?なんで??お前と母ちゃんそういう関係なの!?」といった大ダメージを与える効果を期待してのものらしい(と、高校の古典の先生が言っていた)。
母ちゃんがピチTを着ていたわけでは決してないのである。
つまり、
お前の母ちゃん、でーべそ。
は、
直接的には、
お前の母ちゃん、ヤーリ○ン。
だったり、
お前の父ちゃん、実は俺。
みたいな、衝撃的カミングアウトを受けている可能性もあり、悪口のレベルでいったら、殺人的な破壊力を誇るわけである。
ともあれ、お前の母ちゃん○○には、いろんなパターンがあり、以下ネットで見つけたものや、思いついたもの、面白そうなもの(ダメージがデカイと思われるもの)を列挙してみる。
お前の母ちゃん、俺の母ちゃん。
→前項に続き、衝撃的カミングアウトである。
お前の母ちゃん、弁当不味い。
→これはキツイ。実体験でもある。友人に玉子焼きをあげたところ、ウチの玉子焼きがめちゃくちゃ甘かったらしく、しばらく言われた。毎日持参するものだけにダメージひとしお(一塩)である。
お前の母ちゃん、父ちゃん。
→ゲイかニューハーフの家庭ならそうである。
お前の母ちゃん、髭青い。
→ゲイかニューハーフの家庭ならそうである。
お前の母ちゃん、ジャニヲタ。
→なんかやだ。自分と同世代のアイドルを熱烈に応援してたらもっとやだ。
お前の母ちゃんが、くーるー!
→ザキヤマ。
お前の母ちゃん、きっと来る×2。
→貞子。それか、いつも父ちゃんしか授業参観に来ないタカシの切なる願い。
お前の母ちゃん、ブロッコリー!
→もんのすごい、オバハンパーマ。別名鳥の巣。授業参観で担任が一目で、あぁ、あれがタカシの母親か…。とわかるレベル。
以下、勢い系。
お前の母ちゃん、野田総理!
お前の母ちゃん、低燃費!
お前の母ちゃん、防衛省!
お前の母ちゃん、テベス!
→よく意味がわからないが、吹いた。特にテベスはネットで見つけたが吹いた。シンプル・イズ・テベス。野田総理はオバハン顔である。
お前の母ちゃん、背水の陣!
→父ちゃんとの泥沼離婚が成立し、女手ひとつでタカシを育てようと決心したブロッコリーひろみ。
お前の母ちゃん、元の木阿弥!
→勤め先の飲み屋で知り合った男性と再婚するも、結局また離婚したバツ2のブロッコリーひろみ。
お前の母ちゃんPTA!
→大体のオカンがそうである
お前の母ちゃん、母ちゃん。
→うん。
お前の母ちゃん、まーさこ!
→はい。そうです。
お前の母ちゃん、部活やめるってよ!
→ごめん。映画見てないんです。
お前の母ちゃん、フリーザ様!
→第何形態でしょうか??
お前の母ちゃん、マリカー弱い!
→弱くたっていいじゃない。別に。
お前の母ちゃん…
→いや、ごめん。続きがものすごく気になる。
お前が母ちゃん…
→違います。
お前の母ちゃん、校長と…
→ごめん。やっぱその先聞きたくない。
オマエーノ・カーチャー・デ・ペソ
→メキシコあたりのレスラーでしょうね。それかどっかの国の通過単位ですかね。
お前の母ちゃん、アイスのフタの裏舐めてた!
→痛恨の一撃。
お前の母ちゃん、私服のセンス悪い。
→うわ、これもきっつい(;_;)
お前の母ちゃん、かわいいところあんじゃん…。
→少女漫画の主人公である、普段は男勝りな'お前の母ちゃん'。
ふと見せた女っぽい表情にときめく幼馴染みのコウタ。
お前の母ちゃん、お前が大好き。
→じわじわくる。なんかこんな息子でごめんなさい。
お前の母ちゃん、お前が生まれたとき、嬉しくて泣いたんだぞ。
→母ちゃん、ごめんなさい。反抗期とかごめんなさい。
お前の母ちゃん、今でもお前の幸せを願ってる。
→(;_;)
と、まぁ、いろいろ挙げてみましたが、古今東西、母ちゃんネタは悪口のテッパンのようですね。
アメリカ人も平気でマザーファック!とかいうもんね。マザーファックとか直訳すると、なんかもうマジでへこむよね。
なんにせよ、お前の母ちゃん~で少しでもへこんだあなたは母ちゃん思いのナイスガイ!
彼女に、このマザコンが!って罵られない程度に、たまには母ちゃんを大切にしてあげましょうね。俺もだけど。
母ひとり、小太り