君との思い出。
私と同じ年齢の小さな恋を描いてみました。
よかったら、読んでみてください。
~変わらない日々~
「また明日。」
その変わらない言葉が、
勇気をくれたんだ。
3月8日。
「ピピピッピピピッ」
朝7時。
「ふぁ~あ」
私の名前は、変美穂花(へんみほのか)。
もうすぐ卒業する小学6年生だ。
「もう朝か~あと5分♪」
「ほ・・・・か・・ほ・のか!!」
「ん・・・・?」
「ほのか起きなさい!!!」
ジャンパーを着ている母。
いつもなら朝は仕事とで、この時間はいないはず。
「あれ?仕事は?」
「仕事は?じゃないわよ!!何時だと思ってるの!?」
「7時でしょ?」
時計を見ると、7時・・・20分?
「ヤバっっ!!」
あれ?でもなんで母さんがいるの?
母さんのことと、寝ぼうのことで、一瞬混乱状態になった。
とりあえず、急いでしたくしないと!!
私は急いで炊飯器に走った。
後で聞くと、母はお弁当を取りに来たらしい。
「行ってきまーす!!!」
キーンコーンカーンコーン・・・
チャイムがなると同時に教室へ滑り込んだ。
「セ、セーフ」
「アウトだ。」
面白くやさしいせんせいが笑いながら言った。
「セーフでしょ」
先生はちょっぴり怒った。
普段は優しいが、怒ると怖い。
「まーまーw怒ちゃんそんな怒らずにww」
教室のはしからこえがきこえた。
ハヤトだ。
ハヤトの名前は立花勇人(たちばなはやと)だ。
ちなみに先生の名前は猪狩剛(いかりつよし)。
まさに怒ったら怖そうな人だ。
「ほのかー勇人に感謝しろよー」
「ほいほーい」
いつも勇人にたすけらてて、私にとってヒーロー的そんざいかな?
勇人は誰にでも優しく接し背が高く、スタイルもいいしかっこよく、頭もいいし、
スポーツ万能。まさに完璧な男。
勇人とは幼稚園からずーっと一緒だからなんとも思わないけどね。
でも、勇人の好きな人は誰も知らないから気になる。
「ほのかー?ほのかー!!」
「はいいっ!」
私は立ち上がった。
「何やってんだw」
「元気かー?」
「はい。。。」
って?
「健康観察ぅ!?」
私は叫んだ。
「はははっ」
勇人が笑った。
「もぉー!!」
教室中が笑いに包まれた。
そして放課後。
「勇人!!」
「なんだよw」
「勇人の好きな人教えて!!」
「交換条件。」
「誰のが聞きたいのー?」
私は、学校1の情報通。
「お前。ほのかの好きな人教えて。」
予想外の返事にびっくりした。
「いないもん!!」
「じゃー無理だな。」
「えー教えて!!」
私はウケ狙いで、顔の前で手をあわせて目をパチクリさせた。
勇人は咳き込み顔を隠した。
予想外の反応が何か、可愛らしかった。
勇人は私を指差し、
「お前」
とつぶやいた。
「返事はいらない。振られるとわかってるから」
「え。。。」
「また明日。」と微笑んだ。
「う。。うん」
私は無理やり笑顔を作り大きく手を振った。
この時まだ分かっていなかった。
勇人のことが好きだったこと。
君との思い出。
読んでくれた方、
初心者の小説を読んで下さり、
ありがとうごあいました。