LOVE 青春 NO.1
LOVE、それは甘くてクセになる味。
私、村山栗はその味のトリコになってしまったの。
そう魔法にかけられたみたいに…
「みなさん!学校楽しんでいますか?恋してますか?笑っていますか?」
担任の先生が不思議な言葉を言った。
「みんなの気持ち、感情、作文にしてください。」
『えぇー』
クラスのみんなが歓声をあげた。
「お静かに。期限は2ヶ月あげます。なので、今から恋してもまだ間に合いますよ」
「おいおいお前は誰に恋をするんだよ。」
突然隣の佐藤くんが聞いてきた。
「んーわかんない。」
「だって恋はしようとしたら現れなくて、意識していなければ突然やってくるんだって。」
「栗~。」
親友の夏希と奈美が飛びついてきた。
「あした暇?暇なら公園で恋探ししない?。」
「私たちもちょうど恋したかったんだ〜。」
「先生ナイス‼。」
ハイタッチと同時に下校のチャイムがなった。
「みなさん。しっかり課題やってきてね。さようなら〜」
私たちはそのまま下校して行った。
佐藤が私のことを見ているのを無視して。
LOVE 青春 NO.1