あどでみあっ!!第1話・1
ボクが勇者であの子が巫女で
やあ!!ボク、松戸 アルゼ!!
これから世界一美しい男子高校生兼勇者になる予定の15才!!
なぜ、勇者になる予定なのかって?
それは、「冒険士専門学校」に、入学したからだ!!
冒険士専門学校というのは、冒険界という異世界に行って、まるで、RPG並みの冒険をしてくる職業のことを言う。
ボクは、リアルRPGが体験してみたくて、この学校に入ったんだ!!
しかも、入学と同時に、「伝説の勇者」の称号をもらう予定だったんだけど・・・!?
「保留です。」
ボクの担任で、化学兼魔術教師の、ディアボロス・ドアホロボス先生が言った。(ちなみに、この先生は、魔界人 そして今年で35才にして、独身。)
「は?」
「だから、君が勇者の称号をもらうのは、保留だと言っているんですよぉ」
「う、嘘だーーーーーーーーーー!?」
「ホントですよぉ」
「嘘だ、嘘に決まってる!!ディアボロス先生のうそつき!!嘘をついたってことを、今度、レヴィア先生に言いつけてやる!!」
ちなみに、レヴィア先生というのは、ボクらの副担任で、セクシーな保健の先生で、その先生に、ディアボロス先生は片思いしているのだ。
「#$%%&%’&(&(’&’&&$#%’&(’’&(’%$#!?」
声にならない叫びをあげて、先生が座っている椅子から、転げ落ちた。
この先生、恋愛には極端に奥手で、レヴィア先生の前に行くと、固まったしまったり、ロボット歩きになってしまったりするのだ。
だから、先生にこのことを言うと、弱い、とにかく弱い。
「ま、松戸くん、大丈夫ですか?」
そう声をかけてきたのは、ボクの想い人で、ボク率いるパーティーのメンバーの一人、西園寺 リンちゃんだ。
「リンちゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!ひどいんだよー!!この先生、ボクのこと、勇者にしないって言うんだよぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
「あ、あの・・・先生のせいじゃないと思いますよ・・・裏にある生徒の陰謀が渦まいているってウワサは、聞いたことありますけど・・・」
「ある生徒って、誰だい!?」
「そ、そこまでは知らないです・・・ 学校新聞に書いてあっただけなので・・・。」
「よーし、ボクが、そのある生徒を、見つけ出して見せる!!ボクを勇者にさせないようにするなんて、なんて卑怯者だ!!」
「そ、その生徒、一人じゃないって書いてありましたよ・・・」
「何ー!?パーティーだとー!?」
「ま、まだ、パーティーとは決まってませんけど、おそらくは・・・。」
「よーし、ボクがそのパーティーを、とっつかまえて、刑務所にいれてやる!!」
「あ、あの・・・刑務所は行きすぎなんじゃないかと・・・」
「じゃあ、リンちゃん、ボクのパーティーを呼んできて、協力してもらうんだ!!」
こうして、ボクを勇者にさせまいとした、パーティー(?)をつかまえる長い長い冒険と作戦が始まるのであったー・・・
あどでみあっ!!第1話・1