ながら生きていく

ぽろぽろと生まれてくるものがある。

思い通りになることばかりと思ったなら、
死ぬまで手加減して、片眼をつぶって歩いてれば?

世界を全て知ってから生まれてくるのはつまらなすぎるとは思わない?
今日もまた、昨日より大きな怪物があたしを呑み込もうとやって来る。
あしたもそうだろう。

けどあたしが怪物になることは、死ぬまでない。


わからないまま生きていくからぽろぽろと生まれてくるものがある
悟るには早すぎる。
世界のなぞを死ぬまでに全て解いてしまうことはできないんだなぁ。
とてもくやしい


歩きながら
走りながら
なにかに心奪われながら
間違えながら
笑いながら
歌いながら


誰かがやってるからってやらない理由にはならない。

汚れたら洗い
何度でも新しく生まれ変わり

苦しい時ならなおさらだれかに与えてあげよう
あたしにあるもの全てで。





、ながら刻んでいこう
、ながら進んでいくんだろう




やっとと思ってもまたすり抜けてゆく
この隙間をぬい、

もっと隙間を細かくしても
またこの手に入る瞬間にさらにまた、もっと細かかったことに気づく





いつまでも手に入れてしまうことはできないから、
安心して力いっぱい追いかけてもいい。



絶対ひとつにはなることなんかできないんだから。

ながら生きていく

ながら生きていく

  • 自由詩
  • 掌編
  • 青春
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2011-06-04

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