バリカンのバリカンによるバリカンのための世界～第一章～

どうもバ・リカンのバです。
リカンは受験中です。
これはまだ第一章なので続きは書けるときに書きます。
更新速度は気まぐれなのであります。
第一章が短いのは目をつぶって下さい・・・
第二章で頑張ります・・・

ちなみに本気で見ることは推奨しません。ネタとして読んで頂ければ幸いです。
シュールな小説として頑張っていきたいと思いますのでお願いします。

投稿しようとした理由は、俺たちの卒業制作です。
中３として、最後に大きなものを残そうと思い投稿しました。

それではどうぞ。

━━━西暦2013年７月１６日。世界の人口の半分がバリカン化した。

アドルファス・クリスティーノ博士、俺の親父は世界的に有名なウイルスの学者であった。
数々の業績を上げ、天才とまで呼ばれた彼は実験中にウイルスによって1995年に死亡が確認された。
最新のウイルス名はBr-30023cn。通称「バリカンウイルス」である。

親父が死んで早18年、俺はもうすぐ20歳の誕生日を迎える。
ここのところ、意味のわからない奇妙な夢を見る。
それは、腕がバリカン化した人間による世界終末だ。
正直意味がわからない、バリカン化って何だよｗ
最近疲れてるのかもしれない。そう思って早く寝るようにした。
その奇妙な夢は終わらない。が、俺は特に気にしなかった。
それが本当のことになるのに気づくことは出来ずに。

「う・・・腕がぁぁぁ！！左腕がバリカンにいいぃ！！！」
「誰か助けて・・・うわああああああああああああああ！！」
「こ！こっち来るなよ！腕がバリカンだからあぶねえよ！ちょｗｗｗおまｗｗ」
ところどころに髪の毛を剃られた人が転がっている。よく見ると皆腕がバリカンになっている。
大人子供関係なくバリカン化した人間の「魔のバリカン」が襲い掛かった。
体が硬直して動けない。そして、一人がこちらに気づいた。
バカｗｗｗ来るんじゃねえよｗｗｗｗそう思っていたのもつかの間、髪の毛を捕まれた。
そして、左腕のバリカンがおデコに当てられた時。

「ボールドウィン！朝よ！早く起きなさい！」
母の声だ。全く、タイミングが良すぎるぜｶｰﾁｬﾝ。
母の名前はベアトリックス・クリスティーノ。
かつては「絶世の美女」と呼ばれた女性もいまや見る影も無い。
しかし、家に居候させて貰っているのでババアなんて言わないことにしよう。

「はいはい、うるせえなぁ。全く、誕生日ぐらいゆっくり寝かせろよババ・・・じゃなかったｶｰﾁｬﾝ」
「働きもしないくせによくそんな偉そうな口が聞けるもんね。早く仕事見つけなさい！」
カーチャンのきつい一撃が胸を痛める。最悪の誕生日だ。
「あれ、ボールドウィン。腕どうしたの？」
「んだよ全く、ん？あれ？」

肘から先にかけて、銀色の光沢が出ている。
手のひらの場所には、見慣れたシェーバーのようなものが付いている。
左腕だ。あのとき見た夢と一緒である。
「なんだよ・・・これ・・・あ、誕生日のサプライズか？ジョークが酷いぜ」
カーチャンにそう言った。しかし・・・
「サプライズ？何言ってるのよ。サプライズならもう少しマシなものにするわよ」

サプライズじゃない？ってか息子の左腕がバリカンになってるのにもう少し焦れババア。
いや、これは夢じゃないか？そう思って俺は布団に包まろうとした。
すると、左腕のシェーバーが布団に絡まった。
ガリガリガリ！！と大きな音を立てた。
そして、そのまま絡まった布団がボロボロになった。

「ちょっと！布団ボロボロにしないで！」
母が怒る。だがお前は俺の左腕の異変に気づけ。
その時だった。
「おい！何だよこの不味い食べ物は！」
誰かが喋った。
「私の料理にケチ付ける気なのかしら？」
母の視線が痛い。
「俺言ってねえよ」
俺がそう言い放った。しかし俺の言うことを聞かない。
「ここにはあなたと私しかいないのよ」
「ぶｗｗｗｗｗババアきめえｗｗｗｗｗｗｗｗ」
誰かが言い放った。
「あんたの声じゃ無さそうね。これかしら？」
俺の変わり果てた左腕を指差した。
「は？左腕が喋るわけねえだろ・・・はぁ・・・もう寝るわ・・・」
「バリカンだって喋るんだよ」

喋ったのは俺の左腕だった。

2013年、2月16日のことだった。

ここまで読んで頂き、有り難うございます。
こんな駄作でも最後まで読んで頂いてこちらも嬉しいです。
この小説を読んだ方で、不快な思いにさせてしまった方にはここでお詫び申し上げます。

駄作とは分かっているので、わざわざ言いに来る必要は無いです。

誤字脱字、他にアドバイス等があればお願いします。

それでは、第二章でお会いしましょう。