妄想炸裂

2001年三浦しをん著

再び三浦さんのエッセイを読みました。
三浦さん著作エッセイの2作目。
まだ有名になる前の苦悩のようなものがにじみ出ています。
いまから12年前の作品。
驚くのが前作に引き続き親や兄弟のことを惜しげもなく書いていることです(笑)。
プライベートも作品にしてしまう。
さすがです。

この作品ならではなのは、BUCK-TICKのLIVEに足繁く通っているところかな。
私はBUCK-TICKて知らないんだけど、なんとなく想像はつく。
私も有名ミュージシャンのLIVEに足繁く通っているし。
しかし、通っていて思うのは、お金がハンパなくかかるということ。
三浦さんはバイト代を注ぎ込んでいたのだろうか。
なんでLIVEて高いの?(笑)
そりゃあ楽しいけどさぁ、本を何冊買えると思ってるんだい!

あとは三味線を習っているシーンが出てきます。
渋いですね。
私もその感じ、嫌いじゃないですよ。
私も心は老人なので。
心が老人の人ってけっこういますよね。
若い頃からだからね。
小学生の頃からそうなんだもんなぁ…。
私は幼稚園の頃からだな。

今作は最後まで読むにつれ、段々おもしろくなっていった。
途中で嫌になったあなた!
最後まで読めば良いことあるかもよ!?

さて、今作は書くことがあまりない。
ので、嫌いなところを書くとすると、一番最初のエッセイはいただけなかった。
これから読む人のために内容は書かないけど、ああいう愚痴っぽい話は読んでてあまり気持ちのいいものではない。
作者の嫌なことが心に刺さるので、読んでるこちら側も傷つくので、良いことがない。
グロいとかそういう嫌さではない。
グロいのは早くに察知して飛ばせるけど、エピソードは読むまでわからないからね。

さてさて。
いま悩ましいことがある。
私事で申し訳ないが、次に読む本、です。
ジェーン・エアはしばらく読み終われそうにない。
(シャーロック・ホームズ読んどるからな!)
下巻までは読んだけど、まだ先は長いのです。
勢いで村上龍さんのコインロッカー・ベイビーズを手に取ったのだったが、序章からしてそんなに乗り気でない(私が)。
そこで、一般の人の趣向から思いっきり離れることにする(笑)。
修道士カドフェルシリーズに戻ろう。
既に7巻目まで読んでいるので、次は8巻目、悪魔の見習い修道士。
ああ、なんて素敵なタイトルだろう。
さすがカドフェル様。
期待を裏切りません。

妄想炸裂

妄想炸裂

  • 随筆・エッセイ
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2013-02-26

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