ピント

悲鳴悲鳴。聞こえてくるけど痛みなんて分からないから。
空っぽになってみる、あたしは平気。
まだ間に合う。まだ間に合う。
ケースなんてどうでもいい。
百円均一で売ってたやつで十分なの。
あたしは初めから目隠ししてる。

指で手のひらであなたに触れる。

本物だと信じてるから別に何も怖くない。
眼は、頭についているただの情報収集する機械。
だからだれにも騙されたりしない。
感覚のままだったから。
本当は暴いて欲しい。

ピント

ピント

  • 自由詩
  • 掌編
  • 青春
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2011-06-04

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