びーどろのよあけ



ビードロのなかに入ったような夜明けがもうすぐ来るはずです。
あたしは待ってる。
子どものような眼差しでずっと待ちわびている。
想像もつかないようなところまで見たいと思うから、
どうかどうか行かないでください。
 
  可愛い君、    まだ ここにいてください。

 
真夜中にひそかに翼を乾かす白い蝶



     幼い君、     あたしはここから一歩も動かないから




まだ荒削りなところを少しずつ細かく決めていく作業をここから見てるから、


うまくなってくのが分かると嬉しいけど少しせつない ね





               嘘をついた、君の追いつけそうな距離を
                       ずっと保つようにしているんだから
                  




追いつけるわけがないのに。

びーどろのよあけ

びーどろのよあけ

  • 自由詩
  • 掌編
  • 青春
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2011-06-04

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