KEY


絶対に使えない鍵がメイク道具の入った箱のなかに、ずっと、もう長い間入っている。
そんなことにさっきまで気がつかないでいて
毎日目にしていたかもしれないくらい手に届くところにあったけど無意識にありすぎた。
思い入れももう何もなかったのに
まるでそこにいることが当たり前みたいに、
そこに埋もれていたから捨てた。

だからたまっていく一方なんだわ。
もう絶対に必要のないものは、このさい全部捨ててしまおう。
ほったらかしのものに
はやく○と×をつけてしまいたい。



その二つに分けられないものばかりだと知ってるけど、
今はそうしたい。

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  • 小説
  • 掌編
  • 青春
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2011-06-04

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