奴隷と色
人間の本質は悪だ。どういっても、人間に善などあってはならない。
差別の最初
ここはどこだろう。
私は、ご主人様に言われてこの何キロ先の森にいくように言われた。私は、特に歯向かう理由がないからいく。
その数日前から食事もろくに食べてなく、私はろくに考えることもできなかったのかもしれない。私はクローンで人工的な奴隷でだから…
クローンは人間に変わって働いてくれると教わった。いや、教わったというのではなく初めからそのようなことを覚えているのだ。そしてその教えを破ろうとすると耐えがたいほどの苦痛を伴う。
教えとはこうだ。「人間の命令には絶対」、「人間が危険が迫るときには助ける」、「これらを反しない限り、自分のみを守る」だ。この教えの上にクローンが成り立ち、私に存在意義を与えてくれる。それはある種の神様であり、それに反するのは苦痛であり、それに従う時には最大の幸福が訪れる。わたしは、このような状況になっても幸福だ。至極だ。クローンは一見すると人間と見た目は同じですが、クローンはすべて目が赤い。こうして、人間とクローンの区別がされることによって交わらずただただ主従関係が続いていくと担った。
しかし、私は生物だからだろうか。急に力がでなくなってしまい前に倒れてしまった。しかし、なぜか痛みは感じなかった。
起きると、ベットの上で寝ていた。ここはどこだ。いつから空は白くなったのだ。辺りを見渡してみると、椅子があったり机があったり本があったりしていた。丸でご主人様の部屋のようだった。
ぎ~。ドアが開くと一人の少年が立っていた。身なりはご主人様より位は低そうだ。身長は160センチくらいのやや痩せ型。髪は黒で、服装は街中の中学生と同じ格好だ。手にはコップを持っていた。
「これ、どうぞ。」
私はそれを勢いよく飲んだ。喉が乾いていた分けではないがそれが無性に欲しくなった。考えてみれば、私は何も食べなかった。多分口が乾いていたのだろう。
「いいのみっぷりですね。かなり遠くから来たんだね。」
私は頷き、コップを彼に渡し出ていこうとした。飲んだ後、渡しのお腹で何かが動き出していたのだ。もやもやとかではない。腹から何かが出てくるような、まるで私の腹に何か寄生虫がついているようだった。
ドアノブをつかんだ瞬間、彼は反対の手を握った。
「ちょっと待ってください。あなたはこの家の前で倒れていたのです。しかも午前3時に。普通なら警察に知らせるところですが何あなたに事情があるのでしょう。それくらいは教えていただけませんか?」
彼は強い力で私の腕を握っていた。そのせいなのか、私の腹の虫が止まった。
それからベットに座らされ、彼も地殻の椅子をベットに寄せて座った。彼は私がクローンだと気づいていないらしい。だったら早くここから逃げなくてはならないと思った。
「私は目的があって遠いところから歩いてきました。それはとても遠いところからです。助けていただいたのはありがたいですがそろそろいかなければなりません。」
「嘘が下手ですね。交通機関があるのに何で歩いてここまで来たのです。お遍路でしたら分かりますが、ここはしがない商店街です。若いように見えますけど…」
「言っておきますけど、私は家で少女ではありません。」
「何も言ってはいないでしょうが。何か言ってくだされば交通費くらい出します。」
これ以上言葉が出なかった。命令には従わねば。命令には従わねば。命令には従わねば。
「服も汚れているし、どうしても言わないのでしたら警察を呼びますよ。」
少しづつ腹の虫が動いてきた。その動きをどうしたら言葉に変えるかを考え始めた。
「あなたはどうしたいのですが。体が目的なら喜んで差し上げます。その代わ…」
「待ってくれよ。僕はそんな変態ではない。ただ事実が知りたいだけなんだよ」
「どうしても出してくれないのですか?」
「一応責任があるからね」
私はクローンです。だから、私は命令のために出ていきたいのです
「…は~」
「事実は知らせました。クローンとしって追い出したくなったでしょう。」
「君は勘違いをしているね。」
私はその言葉に絶句した。
「きみね、実を言うと赤色が分からないんだよ。クローンは目が赤いとは知っているが色が判別できないからクローンに対して別に嫌悪感とかもっていない。」
「ですが、世間は嫌っています。」
「きみね、今僕はどうしてあなたを助けたか知っていますか。」
ある種の偽善です。
「世間が奴隷をどう見ているかは知っています。しかし、僕はあなたを奴隷と知って哀れだと思っている。」
「赤色が選別できないことで僕は差別をしない。できない。君は同情を売るのが好きみたいだね。だったら、僕も同情する。」
「ここに残れ。あなたが外に出れば、僕の責任問題にさせられる。」
奴隷と色
最初ですから、うまくかけなかったと思います。次回は、何人かキャラクターを出すつもりです。こんな下らない小説ですが読んでいただいて有難うございました。