また


「全ていらなくなってしまったけど その白い月だけはみていたい。」
もしくはみていてほしい。


ときおり毎日一生懸命つくり上げた何もかもが鬱陶しくなって
あたしはいったん全部捨ててしまう。
ぽいっとするではなく、静かにその場から立ち去る。
そしてひとり遠い世界へ旅立つ。
繋がる全てのツールを持たないで、

(携帯電話は何のためにあるのか
最近なぜか二つも持たされて
それも意味のないことだ。)


そうして捨ててしまうと
本当に必要なものと大切なものが分かる。
生きていく上で必要なものってそんなに沢山ないことに気がつく。
一方的なものは沢山だ。
必要ないものはもう戻ってこないわ。

冷たく突き放して忘れてしまいたい。
うれしくないんだもの
うれしくないんだもの


無関心なものにすらなれず
汚らしいものとしか感じられないよ。

あたしは本当に冷酷かもしれない。


さようなら。

「でも、してと言ったらしてください。」


わけがわからん。


捨てた分求める強いエネルギーも高まる。

いますぐ顔が見たいったら。

また

また

  • 小説
  • 掌編
  • 青春
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2011-06-03

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