点と線
帰ってきたくなったら帰っておいでといいました
全てのいとおしいものたちへ。
待ってることは苦手ですが、待っててもらうのはとても嬉しいので
だから待っている素振りをします。
それでもいいですか。
またね。帰ってきてね。
ここにいるから。いつまでも。
だって思い出して欲しいんだもん。
根っこを縛り付けておきたいんだ。
わたしは点であり、
ひとつの人生は線なのです。
そして時々線と線が交わります。
ある一定の期間、それは歯車があったみたいに面白いほど噛み合う
生きていると極まれにそんなことがあります。
当たり前のようだけどそれは奇跡に等しいこと。
そんでまた二つの線に戻り、それぞれの道へと帰っていく。
それだけのこと。
だから寂しくはない。
(もう二度と交わることはないと本当は知っているけど。)
点と線