終末カウントダウン

明日を
生きてる価値も無い
憂さ晴らしのような毎日を
描くことにももう飽きた。もう、いっそ、
終わらせてしまおう。

過去も未来も現在も、
消えてしまえ
くだらない
消してしまえ
今度こそ

サイレンが鳴っている
沈んでいく
水平線の彼方
世界の終わりが
そこまで来ている

たとえば君が
近くに居たとて、
掴めるのか
手をのばせば
届くのか

何もない
二度目はない
抜け出したい
願わくば
残り、僅か。

歯向かう?
平伏す。
復讐?
諂う。
仄めかす、

まだ
見過ごしていておくれ
無理難題だとわかっている
目をつぶる
もうすぐ、

やめて、と叫ぶ君が
ゆっくりと
横たわる

来世で一緒になれますか
リモートコントローラは手の内さ
ルートはもう決まっている
練習通りだなんて
ロクにやったことないのに言わないでくれよ

ワン、ツー、スリーで消える世界
を気に病むことは、ありませ
ん。

終末カウントダウン

終末カウントダウン

世界の終わりが、そこまできている・・・

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2013-02-21

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