記憶の碑文 ~僕のいない異星のアパートで~

大切な人に、大切なことを告げたいのに、その想いは届かない。想いは、私が流します。

僕のいない世界

ピンク色の綺麗な爪
何かの花の香りがする、黒いロングストレート
左足首のアンクレット
ハイヒールを履いて、気持ちの良い靴音を響かせて
「行ってきます」
彼女がドアを閉める音も優しくて
だから僕は彼女に恋をした。

——行ってらっしゃい。

でも、僕の声は音にならず、彼女に届かない。

記憶の碑文 ~僕のいない異星のアパートで~

そろそろパズルのピースがそろいます。全ての詩が仕上がったら、世界は果たして何を見るのか。

記憶の碑文 ~僕のいない異星のアパートで~

大切なこと。あなたにとって、それは何? その想い、私が請け負い、流します。

  • 自由詩
  • 掌編
  • ファンタジー
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2013-02-20

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