記憶の碑文 ~僕のいない異星のアパートで~
大切な人に、大切なことを告げたいのに、その想いは届かない。想いは、私が流します。
僕のいない世界
ピンク色の綺麗な爪
何かの花の香りがする、黒いロングストレート
左足首のアンクレット
ハイヒールを履いて、気持ちの良い靴音を響かせて
「行ってきます」
彼女がドアを閉める音も優しくて
だから僕は彼女に恋をした。
——行ってらっしゃい。
でも、僕の声は音にならず、彼女に届かない。
記憶の碑文 ~僕のいない異星のアパートで~
そろそろパズルのピースがそろいます。全ての詩が仕上がったら、世界は果たして何を見るのか。