親父と酒と珍しく普通の日記。

父と二人で映画を観てきました。

うちの家族はかつて一度ぶっ壊れたたことがあるのですが、今は凄く仲がいいです。
自慢なんですけど。
普通のありふれた幸せを保つには並々ならぬ努力、気遣いや思いやりが大切なことを身をもって知っているからです。


観た映画は『ALWAYS 三丁目の夕日』
帰ってきて調べたら、昔予備校から家までの電車の時間を潰すために、駅で買った漫画が原作だった。

普段あまり涙を流さないからか、

男の人は泣くのがへたくそだなぁ。
そして父も涙もろくなったなぁ。

私の左隣に座る知らない男の人が鼻をすすって泣いていて、
右隣に座る頑固で自分勝手な父が暗闇の中頭を掻くために持っていったっ手で
ひそかに涙をぬぐっていた瞬間を、映画の脇目に容赦なく捕らえてしまう。
クライマックスには両隣の鼻水をすする音にジーンとして、



何だか暖かい、涙涙の作品でした。


最近『本当の豊かさ』とはなんだろうかってよく考えます。
若いくせに相当ジジくさいって自分でも心配しますが、
それって一番大切なことなんじゃないかなーって思う。

どんな状態にあっても満たされる人は常に満たされている。
愚痴を言う人は例えそれを手に入れたとしても死ぬまで愚痴ばっか言ってたりするし。


*     *      *      *      *
映画を観てから居酒屋でお酒をのみました。
学校の先生で頑固で理論派でちょっと変わってる父にお酒が入ると
話が( ´△`)アァ-どうにも止まらない。
口を挟むとひたすら朝まで話が弾むのですが、おとうさんは沢山演説して
酔っ払って気持ちよさそうに最終の電車で帰って行った。


縁起でもないこと言うけど、私はたとえ親が明日死んでしまったとしても後悔しないように親孝行したいと思う。

親が50歳を過ぎたらいつ何があってもおかしくないんだって特に思う。
なーんも助けにはならないけど、子どもが素直で元気でいることが真の親孝行だって本気で思って生きてるんです。
だってあたしが親になったらきっとそう思うから。

親父と酒と珍しく普通の日記。

親父と酒と珍しく普通の日記。

  • 随筆・エッセイ
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2011-06-03

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