僕とあなたで歌になる。
どうして僕はあなたを好きになってしまったのでしょうか?
好きになっちゃいけないのに・・・・・
忌子として生まれてしまった‘レイン’と、
親を天使に殺されてしまった悪魔の‘彩夏’の
そしてその二人を優しく守る‘フレア’の話
天使と悪魔は、けして交わってはいけない
どうしてこんな規則があるのかな・・・・
どうして?
「・・・」
ここはいつも天使が天空をとんで、悪魔が地上近くをとんでいた。
天使は、‘神様’のつかいで、悪魔は‘人間’で遊んでいるからだ。
そんなこの世界での決まりはただ一つ。
それはーー
‘絶対に天使と悪魔は混ざってはいけない’
だ。
だから、数千年に一度、歴史を変えるために生まれるという、狭間子(天使と悪魔の混ざり)の僕は
忌子と呼ばれ、親に捨てられた。
そんなとき、僕を拾ってくれたのは実りの‘神様’だった。
「君名前は?」
「だれ?名前ってなに?」
僕に話しかけてくれるアナタはだれ?どうして僕に話しかけてくれるの?
誰も僕のことみようともしないのに・・・・
「もしかして君捨て子?」
「捨て子ってなに?」
僕そんな言葉知らないよ?
「そっか・・・おいで」
「ん?」
行ったほうがいいのかな?
僕がいつまでたってもなにもしないからこの人はいきなり僕のことを抱っこした
「ホント、いつからここにいたの?」
「わかんない」
分かることって言えば、ずっと前ってことだけ
「そう・・・キミに名前付けてあげないとね」
「どこに行くの?」
「僕の家だよ」
この時僕は初めて人に触った
レイン
「ここどこ?」
僕は気づいたら大きな建物の前にいた
「今日からここで暮らすんだよ」
暮らす・・・ここで?ここあったかい・・・・・
「おいで、彩夏」
「なんだよ。」
そこに来たのは僕と同じくらいの悪魔の男の子だった。
どうしてか僕は羽を見なくてもその人がなんなのかすぐにわかってしまう
「お前誰?」
「誰なんだろう?」
「え?名前ないの?」
「この子にはまだ名前がないから、彩夏がこの子に名前つけてあげて?」
「?」
名前ってそんなに必要なの?
「じゃあ、雨の日にきたから、レイン」
「れいん?」
それがぼくの・・・・‘なまえ’?
「今日から宜しくなレイン!」
「うん」
僕は名前をもらった次の日から、彩夏くんにいるんなことを教えてもらった。
ごはんの食べ方とか、全く知らなかったとき彩夏くんは知らないなんてへんだ。って言いながら僕に教えてくれた。
「なぁレイン」
「ん?」
「どうしてレインには親がいないの?もしかして俺と同じなのか?」
「?」
親ってなに?
「なにやってるのレイン、彩夏。早く降りてきなさい」
「は~い」
「ねぇ、彩夏くん」
僕はどうしてか気づいてたら彩夏くんの服を握っていた。
「どうしたんだ?レイン」
「親ってなに?」
僕がこの一言を行ったときいきなり彩夏くんの表情が変わった。
そんな沈黙を破るように
「何してるの二人とも、早く来なさい」
と言って、したからフレアが登ってきた。
「ねぇ、フレア」
「どうしたの?彩夏」
「親ってなんなんだ?」
フレアが登ってきたとき、彩夏はフレアに聞いていた。
「あなたを産んでくれた人だよ」
なんで、どうして僕は生まれたの?だって気がついたら誰もいなかったのに・・・・・
「ねぇ、僕誰の子なの?」
「え?」
「僕いない方がいいの?」
僕は気がついたら泣いていた。
「だいじょうぶだって!レインは俺が守る!ずっと一緒だ!」
「え?」
どうゆうこと?
「これからは俺がお前のそばにずっと一緒にいる!」
「うん!」
よくわかんないけど、その言葉はすごく嬉しかった
それから・・
「はやくしろ~」
「ちょっと待ってよ彩夏!」
僕たちは高校生になった。
「にしても、」
「ん?」
さっきから彩夏の視線が痛い気が・・・・
「意外と大きいんだな・・」
「?身長か?」
にしては目線が変な気が・・・・
「なに軽くセクハラしてるの彩夏」
「だって、俺レインが女って知らなかったぞ!」
「しってたら何してたのよ!」
なんかよくわからないけど、今日も平和だな~。
「行くぞ!レイン」
「えっ、あっ、ちょ!」
僕はいきなり彩夏に引っ張られて連れて行かれた。
「で、どこいくの?」
「今日から学校だろ!」
そういえばそうだったな・・・・
「ん?どうかしたか?」
「いや、なんかさっきから彩夏変だよ?」
どうゆうわけか、彩夏の様子がいつもと全く違うくて、なんか変な気がする。
「大丈夫だって」
そういって彩夏は僕の頭を撫でた・・・・
「んっ、どうしたのいきなり?」
彩夏は何かあると必ず僕の頭をなでた。
僕は、彩夏に頭を撫でられるのが大好きだ。だって彩夏に撫でられと、どうしてかすごく安心するからだ。
「嫌か?」
「嫌じゃないよ?むしろ撫でられるの好きだよ?」
僕がそういうと彩夏はすごく嬉しそうに笑ってくれた。
「そうか。ならいっぱいしてやるよ」
そういって彩夏は僕の頭を学校に着くまでなでていた。
「もう着いちゃったね・・」
「どうしたんだよ?そんな顔して」
「だって・・・・」
もしクラスが違かったら?学校では話せないんだから・・・
「何言ってんだよ。クラス一緒だろ?」
「え?」
どうゆうこと?
「もしかしてレイン聞いてなかった?」
「何を?」
「フレアが俺らのこと同じクラスにしてくれたんだよ。」
「へぇ~」
家での出来事
「彩夏」
「どうしたんだ?レイン」
僕の朝はいつも彩夏より少し遅い。どうしてかよくわからないけどいつも僕は最後に起きる。
「髪の毛やって」
僕はいつも彩夏に髪型をやってもらってる。
もう長いことしてもらってるから、僕はあんまり髪をいじったことがない。
「そういやどうしてレインの髪って綺麗だよな」
「そう?」
「うん。」
「そういやまだ彩夏が髪セットしてあげてるんだ?」
「あっ、フレアだ~」
僕が彩夏に髪をしてもらってる時に、その様子を笑いながら見てるようにフレアがきた。
どうしてか僕は、フレアのことをお母さんって言えない。
多分、僕が‘お母さん’を知らないからそう呼べなんだと思うんだけど・・・
僕が悩んでいるのをみてフレアは無理に呼ばなくていいって言ってくれたけど、いつかは言えるといいな・・・
「にしてもいつ見てもレインは綺麗な茶髪だよね」
「ん?」
僕はあんまり髪を切ったことがない。と言うか、切ろうと思った時に必ずと言っていいほど、彩夏に止められてまともに髪を切ったことがないから今ではすっかり腰ぐらいまで伸びてしまっていて、最近だはすっかり伸びなくなってしまった。
「しかも、紅の瞳で、肌に映えるからな♪」
「どうして彩夏が喜ぶのよ」
「ハエル?」
どうゆうことなんだろ?
「なんか久しぶりにレインのカタコト聞いたわ」
「そういやそうだな」
そう言って彩夏とフレアは二人していきなりわらいだした
「なんで二人して笑うの?」
でも二人が笑ってるのを見ていると不思議とこっちまで笑ってしまう。
「そう言ってるレインも笑ってるわよ?」
「てか、そういやさ、俺レインの羽見たことない」
「え?」
どうしていきなり・・・
「ダメか?」
「彩夏、いきなりどうしたの?」
僕の理由を、僕の羽を見たことあるのはフレアただひとりだ。
どうしてかなのかは、それは、僕がフレアに見せたときに‘誰にも見せちゃいけない’っていわれたからだ。
「だってフレアは見たんだろ?」
「何言ってるの、私も見たことないわよ」
「え?」
「だってレインの羽はないのよ」
それは、フレアが僕のことを守ろうとしてついたとっさの嘘だった。
「はぁ!?それ本当なのかよ!」
天界では、羽があるのが普通で、羽がないものは、ほとんどがいじめられたり、はぶかれたりして、仲間に入れてはもらえない。
でも、僕が本当は右翼が天使で、左翼が悪魔って知った方が、きっとダメだと思ったんだと思う。
だって、彩夏は天使に親を殺されているから・・・・
「なんか聞いてゴメンな・・・」
黒くて白い
「なにしてるの?」
「いやぁ~なにも」
いかにもなにかしてそうな態度見たら誰だって怪しむって・・・
「そういえば、この間、天使の羽が落ちてたんだってよ」
「え?どうして?」
「きっと誰かが、ふざけ半分で入れたんじゃないかってみんな言ってんだけどな」
僕たちが来ているこの学校は、いわば悪魔学校で、悪魔しか来ていない学校だ。
「でも、どうして羽?」
「しるかよ」
もしかして、僕のかな?
でも、最近は、羽自体出してないから、それはないかな?
僕とあなたで歌になる。