キミハオクビョウモノ。

いつまでたってもあたしは変われない。


「あたしをもう一人にしないで…」

1.サガシテイルヒト。

一度だけ聞いたことがある。

"あなたには双子の兄がいるのよ。"



死んだ母さんが言ってた。

あたしは小さかったらからよく分かんなかったけど。


「ねぇ…母さん…。"双子"どこにいるの?」


だけど、そんなの嘘だと思いながら今、

あなたたちを探している。





「また三浦さん、帰るんだ…」

「これじゃ学校きてる意味ないじゃん。」

ヒソヒソと聞こえるのは全部あたしのこと。


三浦めぐみ
17歳
高校二年生

こんな学校、いたって意味がない。


自分達は楽しいだろうけど

ヒソヒソ言われているあたしの気にもなってみろ。



「あの……。」

「ちょっ…」

「帰るの?」

「見れば分かるじゃん。」

あたしは彼女に冷たく一言残してその場を去っていった。



学校なんて……



すると彼女はなにかをいいかけたが、

「あんたにあたしの気持ちなんかわかるはずがない!!」



あのときからあたしは変わった。



"お母さん!!"

"あら♪おかえりなさい。"

"ただいま~"

ギュッて抱き締めてくれた母さんが好きだった。


しかし…

"ゲホッ……ゲホッ…ハァハァ……"

母さんはあまりにもからだが弱く少しせきをしても

血が出たりしていた。

病気だ。

なにもわからない。なにもできないあたしは

ただ立ち尽くしていた。



母さんが亡くなった。

急だった。

父さんもいない。

誰もいなくなってしまった。

"気の毒ねぇ……。"

"あんな小さい子。"

"でも病気なんだからしょうがないわよね。"



腹がたった。

あんたたちもいずれ病気になって死ぬんだ。


悔しくて気付いたら泣いてた。


それからあたしの気持ちがわからない奴が大嫌いになった。


そんな過去を見ていると誰かにぶつかってしまった。

「ごめん!!大丈夫?」

「こっちこそごめん…。考え事してた。」

「お前……。今から帰んの?」

「そうだよ。ここにいたって楽しくもない。」

「俺は今から双子の兄貴の見舞い。」


え……双子の兄…


「双子…」

まさかな…。

「暇なら来てみる?」

「え…」

「兄貴も喜ぶと思うし!」



その人が笑った。

その笑った顔があまりにも



母さんに似すぎていた。

キミハオクビョウモノ。

キミハオクビョウモノ。

NO.1ですp(^-^)q 続きはまた更新します♪

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更新日
登録日
2013-02-17

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