死神の刃~must not be related to it~ 6章
――死神の刃――
それに少しでも関係してはならない・・・。
それに狙われたものは、すなわち死に至るのだから・・・。
●○命の危機○●
【カエデ】
「・・・・・・・・・・・・・。」
【ミカ】
「・・・・・・・・・・・・・。」
保健室からの帰り道。気まずい沈黙。
最初に口を開いたのは、カエデの方だった。
【カエデ】
「はっ、ははっⓦ
いっ、いやぁ~それにしても、ペンキだけで済んでよかったね!
もっと酷いことになってたかもしれな」
【ミカ】
「良くなんか・・・良くなんかないッッッ!!!!!!!!」
絶叫するミカ。
【カエデ】
「・・・・・・・ッ・・・・・・!!!!!!
あっ、えっと、その・・・
・・・ごっ、ごめ・・・」
ミカが足を止める。
【ミカ】
「ねぇ、カエデ。正直に話して。」
【カエデ】
「・・・・・・え・・・・・・?」
【ミカ】
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
カエデは・・・カエデは・・・。」
キッとカエデを睨むミカ。
【ミカ】
「犯人が誰かを知ってるの?」
【カエデ】
「・・・・・・・・・!!!!!!!
は・・・?何言っ」
【ミカ】
「とぼけないでよッッ!!!!!!!!!!!」
ビクッとするカエデ。
【ミカ】
「うちが・・・うちがこんな目に遭ってるのに・・・。
カエデは・・・カエデはなんとも思わないのッ!?」
【カエデ】
「・・・ッ・・・それは・・・。」
【ミカ】
「別に・・・別に先生のところに駆け込んでもいいんだよ?」
【カエデ】
「・・・・・・。」
【ミカ】
「・・・ねぇカエデ、教えてよ・・・ッ・・・。
・・・犯人は・・・犯人は誰なの・・・!?」
【ミカ】
心の声:お願いカエデ・・・っ・・・。・・・答えてっ・・・!!
【カエデ】
「・・・勝手に駆け込めばいいじゃない。」
【ミカ】
「・・・え・・・?」
【カエデ】
「勝手に先生のもとへ駆け込めばいい、って言ったのよ!!」
【ミカ】
「は・・・?何言って・・・。」
【カエデ】
「・・・私がさっき保健室でああいったのは、ミカの命を思ってのことなんだよ!?
・・・死にたければ・・・勝手に死ねば!?」
カエデは冷たくそう言い放つと、走り去った。
【ミカ】
「・・・な、何それ・・・っ。」
【ミカ】
心の声:それだけじゃ・・・意味、分かんないよ・・・!!・・・ッッ・・・。
その後ミカは廊下に座り込んで泣いていた・・・。
[...to be continued...]
死神の刃~must not be related to it~ 6章