シルクロード
かたかた たかたか たかたてと。
ゆーくりとくだる
緩やかな階段
後ろから ついてくるついてくる
影。
あいまいにしまったまま
ぼくの心はいつからかからっぽで
なくしたままだと言うことには
もう、とっくのとうに 気がついているのだ。
だけど、もう もどれない
重たいとげとげのぎとぎとを両手でかかえたまま
ゆーくりくだる 夕闇の階段
踏み外さないように
一歩一歩
行き先といえばわからないと言うのに
君の元からは離れるばかりだ。
それもわかっているけどどうしようもないもの
痛みなら感じないよ
静かな風が冷やしてくれるうちは
ぼくはいつからか大人になって
それでも生きたぼくの死骸を大切に守っていくのかな。
シルクロード