出発の時
その時大事なものなんて分からないよね。
だからかばんひとつで。
結局自分を信じるしかないんだ。
誰かが言う無責任なことにすごく揺り動かされるけど、
捨てるものなんてないのよ。
だってまだ何も手にしてないもの。
何んだかわからない力に心が揺り動かされて
そして次の道を見つけるんだ。
想像していた通りになっていく。
このことだって昔のあたしはきっと知っていた。
支えられて今のあたしがいるのだから
支えをはずして独りで歩くのが激しく怖い。
この先待っているよく分からないものに震えている自分がいる。
足がすくむ。
でもそこにしか答えはないから
あたしは進むんだよ。
言い聞かせるように
いつもこの呪文を唱える
出発の時