夏の終わり

夏の終わり

俺は高校生の夏。

本当の恋愛と後悔を知った…


自分の体験談を書かせて頂きます

よかったら見てください

これは俺の実話ですので…昔話をしたくなったから、書かせてもらいます


~第一章~

『初めての感情』




俺は男子校に通っていた

俺の高校は俗にいう馬鹿校と言われる不良が多いヤンキー校だった。

そのせいか日常に物足りなさを感じていた

俺の中でなんかぽっかり胸の中に穴が空いてる感じだった…


アルバイトをして友達と遊んでそんな毎日の繰り返し

友達といるときは嫌なことが忘れられて楽しかった

彼女なんて必要ないくらい満足していた。


俺は自慢するわけではないが、中学生の時は女の子に好かれるほうだった

だが女の子とはちゃんと付き合ったことがなかった…

どちらかといえば最低な付き合い方しかしていなかった。

体だけの関係ばかりだった。


自分の中での女性とは、嘘をつき、男を騙し、汚れている
そんな偏見をもった俺にはそんな付き合いしかできなかった…


最低で汚れているのは俺だったなんて気づくのはまだまだ先だ。


学校にも慣れてきて初めての夏


俺の地元で夏祭りがあった、いつもは人が沢山いる場所は嫌いなんだが
その日は友達に誘われて行くことにした

俺はバイトがあって後で合流することになり、夜の7時頃に友達と合流したんだけど…


男友達3人だったはずなのに、女の子が3人いた
正直驚いたと共にイライラした、友達はドッキリみたいな感じで笑っている。


俺のグループはいつもこういう感じ、ノリで行動するタイプだった
まわりから見たら不良って言われるような奴等なんだ

俺と一番仲がいい「雅人(まさと)」
空手仲間で根は優しいやつなんだけど、お調子者

まぁだいたい、雅人が女の子ナンパしたんだろうなって予想はついた

それを止めようとしない、平和主義者の「太一(たいち)」

友達に流されるままに動く「開人 (かいと)」

俺を含めいつもこの4人のメンバーが一緒だった

雅人が俺に笑いながら話してきた
『バイトお疲れ~!お前の為に女の子連れてきたぜ』

俺はバイトも疲れてることもあったが、女が嫌いだったから不機嫌だった


俺『そんなの頼んでねーよ』

バイトも疲れていたので思わず言ってしまった…

雅人『そんな言い方ねーだろ』
と雅人も睨んでくる

太一『まぁまぁ、女の子の前で喧嘩すんなよ』

続くように開人も俺と雅人を止めに入った

そんな悪いムードの中、開人が切り出した
開人『そうだ!皆で花火しない?夏なんだからいいっしょ!』

雅人『いーねやろーぜ!』

女の子達も喜んでいる様子だった、流されるままに皆について行った

雅人『土手でやろーぜ、つか花火どうする?』

太一『じゃあーさ、じゃんけんで負けた人2人は?(笑)』

開人『男女で別れて1人づつにしよーよ(笑)』

女子もノリノリでこのルールが決まった…

俺からしてみれば、機嫌も悪かったから最悪だった
しかも知らない女と2人で?

まぁ負けなきゃいいやと軽い気持ちでOKと言った


雅人『よーし負けたら、奢りな』

"じゃんけんぽい"

俺『うわっ。』


まさかの1人負け

でも負けた以上しょうがないな、適当に買って帰るか。


女の子も負けた1人がでてきた。

そういえば合流した時に女の子見てなかったな
正直興味もなかったから別にいいけど…

1人無言で前に出てきた。

下を向きながら話す感じもなく、とりあえず俺から声かけないとと思い

俺『初めまして、よろしくー』

女の子『………』

なんだよ無視かよ。
女ってめんどくさいなーとか思いつつ、とりあえず歩き始めた。

すごい暗いムードだった
ずっと話さないし、そもそもナンパされたのが嫌だったのかな?
とか思ったり

気づいたら、可哀想なことしちゃったかなと思い始めて
罪悪感が込み上げてくる…

俺『なんか悪かったね…』

女の子『いや…私こそ、なんかすいません…』

俺『なんで謝るの?ナンパとか嫌だったでしょ』

女の子『……そんなことないです…大丈夫です 』

なんなんだこの子は、正直に嫌なら嫌って言えばいいのに

俺『大丈夫ならいいんだけどさ…あっ、つかなんて呼んだらいい?』

女の子『名前が美奈(みな)なんで名前でいいですよ…私はどう呼べば?』

俺『美奈ちゃんね、俺は龍平(りゅうへい)』

美奈『じゃあ龍平さんで…私…人見知りなんで、気を悪くしたら…ごめんなさい』

なるほど、人見知りだったのか
だからすぐ謝るのかと勝手に解釈した


そういえば俺は人見知りの女の子と関わったことなかったな…
だいたい男なれした女が多かった分、人見知りの美奈が新鮮だった

とりあえず人見知りなら慣れないと

俺は色々質問してみる事にした…


俺『美奈ちゃんはいま何歳なの?』

美奈『15歳です…中学3年生です』

俺『中学生だったの…いま受験生か~大変だな』

美奈『○○女子高受けようと思ってるんですけど…』

彼女の行きたい高校は俺の高校の隣りの兄弟高だった

俺はそれを教えてあげると、彼女は興味を持ってくれたみたいで
少し距離が縮まった気がした…


それから高校の話などしているうちにデパートについた

デパートについた辺りから美奈から話しかけてくれる用になった

美奈『どれが一番いいですかねー?』

俺『とりあえず大きいの買ってけば良くない?』

その時美奈の顔を初めて見た…

外が暗くて良く顔が見れなかったのもあるけど、下を向いてたりしてたから、デパートの明かりで鮮明に見える。


凄く可愛かった…



初めてこんな気分になった…一目惚れなんてしたこと無かったし…

俺は急に美奈と顔を合わせられなくなった

自分にこんな感情があるのかと驚きつつ、どうしようか迷った

すると美奈が話かけてきた

美奈『急にどうしたの?』

俺『いや、別に…なんでもない』

自分が自分じゃないみたいに、うまく話せなかった…

変に思われたくもなかったけど…

上手く言葉も出てこないし、顔も赤くなっていたと思う。

心配してくれたのか、美奈から話しかけてくる

美奈『どうしたのいきなり?なんか用事思い出したとか?(笑)』

まぁ美奈がいきなり心配しだすのも分かる

さっきまで俺が話しかけていたのに
一言も話さなくなるなんて誰でも不思議に思うだろう…

俺『いや…別に…大丈夫』

俺も最初の美奈みたいになっていた…

あんな姿を女に見せるのは初めてだった。

そのあとは花火と皆の飲み物を買ってデパートから出た

外は祭りの片付けをしていて沢山の人が帰っていた

帰っている人と反対に行かなきゃ行けなくて

俺は向かおうとしたんだけど…

急に腕を掴まれた。


美奈『ちょっと!黙っていかないでよ!はぐれちゃうじゃん』

いきなり腕掴まれたから驚いたが冷静に考えると

確かにこの人混みの中で歩いてたらはぐれちゃうな…

連絡先も知らないから携帯もダメだし…と考えてると

美奈『手…出してよ、ほら早く!!』

俺は手を繋ぐってことかよ…

急に焦っちゃって

俺『なんで手繋がなきゃいけねーんだよ!バカ』

言った時に、あっ…思っても無いことを口にしてしまった

すると美奈は怒っていた、俺も初めて見たがなんとなく伝わってきた

俺は手を繋ぐことが別に嫌だった訳でもないのに
むしろ嬉しかったのに…

俺は考えることを止めた

俺『ほら、早く行くぞ!』

美奈の左手を掴み人混みに入っていった

デパートからのモヤモヤもその時には無くなっていた

俺は手を繋ぐ事だけで精一杯だった

やっと人混みから抜けて、美奈の顔を見たんだけど

まだ怒っている…

でもさっきとは違った感じで

美奈『いきなり引っ張るな!!アホ!』

もうそこには最初の人見知りの面影も無くて、少し俺は笑ってしまった

俺『手繋げとか言ってた癖に~、めんどくさ』

美奈の怒っている姿が可愛くて、意地悪をしてみたりした

女の子とこんなに話した事はなかったけど

凄い楽しかったことだけは…覚えている


この出来事で2人の距離は、少しだけど…縮まった気がした。


~第二章~

『過去の女』


俺らは雅人達のいる土手に花火を持ち帰りやっと到着

雅人『遅かったじゃーん!なにしてたのー?(笑) 』

なんもしてないぞと2人で無視

俺『ほら、買ってきたぞ!!!!!!』

4000円分の花火を見せびらかす

皆こんな買ってくるとは思ってなかったのか

アホ丸出しの顔をしていた

全員『スゲー!!!』

ほんとはこんなに買うつもりは無かったが

美奈にいいとこ見せたかったのは、内緒だ

そんなこんなで花火スタート!

俺は手持ち花火を取って美奈のところに行った

女の子グループでいたので合流

俺『楽しんでるかー?』

美奈以外の女の子と初めて話す

女の子『楽しんでまーす♪花火ありがとうございました!』

以外に礼儀ただしいなとか思い、自己紹介

俺『名前は手塚 龍平です、16です趣味は格闘技とツーリング』

我ながらいい感じだ

花梨『私は鈴木 花梨(すずき かりん)です15です~♪』

瑠奈『私は橘 瑠奈(たちばな るな)です同じく15です』

美奈以外どーでもよかったが友達とも仲良くなった方が
美奈とも仲良くなれると思い俺は頑張った…


後々後悔すると知らずに…


花梨『龍平さんのバイク格好いいですよね!』

俺はバイクを褒められるとかなり嬉しかった…

俺『でしょ!!!これはゼファー400でカワサキっていうメーカなんだけど…』

とパーツやらこだわりなど話した

女の子はちょっと引いてたけど、俺なりに話したからOKです

美奈『でも危なそー』

女の子は確かにみたいな顔をしてる

俺『危なくないって言ったら…嘘になるな
でも、安全運転には心掛けてる!』

ふーん…

全然信じてもらえなかった…


そんなこんなで花火も終盤

線香花火大会になった

雅人・太一『これから、線香花火大会を始める
気になった人と線香しちゃってくださーい!』

普通に線香花火でいいだろと思ったが…

ナイスだ美奈と近づけるチャンス

だったのだが


花梨と瑠奈が俺の横にきた

花梨『一緒に線香花火しましょー!』

瑠奈もノリノリだった

俺『俺と一緒にやってもつまんねーぞ』

と美奈のとこに行けずしょんぼりした


この2人も一般的に見たら可愛い

よく雅人達はGETできたなと思うぐらい可愛いグループだ

花梨は柴咲コウ似の美人系

瑠奈は大島 優子みたいな元気で可愛い感じ

そして俺の好みな宮崎 あおい似の美奈

いま思うと…ほんとよくGETできたな

そりゃ、雅人も怒るわ

ごめんね…雅人

瑠奈『なんで?そんな元気ないのー?』

元気を出す為にとかいって急に踊りだす瑠奈

ちょっと可愛いかった

悔しいが…

俺『バイト疲れたの~』

ほんとは美奈のとこに行きたいなんて言えない

花梨『お疲れさまです、お兄さん』

とビールを進めてくる

年下の癖に色っぽいじゃねーか!

と心で叫び

ふと我に返った

女の子ってこういう感じだったっけ?

俺が初めて付き合った女の事を思い出した…


俺が女を信じれなくなった日のことだ



中学生1年の冬のバレンタインデー

俺は当時好きだった友美(ともみ)に呼び出された

教室に向かってみると


友美の友達と俺の事を待っていた

俺『わりぃ、遅くなった』

友美『大丈夫…これ…よかったら』

袋に入ってるチョコを渡された

俺は好きだった人からの告白でテンションMAX

うきうきで帰って家に着くと中身を直ぐに確認した


すると手紙とホワイトチョコが

手紙を読んでみると

『龍平君へ ずっと前から好きでした♪よかったら友美と付き合ってくださーい!』

手紙に携帯の連絡先が書かれていた…

俺はキターーーー!と思いながら

携帯の番号を確認しながら家電で電話した



俺『もしもし!友美?』

友美『龍平君??』

俺『手紙見たよ!ありがとな、俺もお前のこと好きだったんだよ…だから俺と付き合ってくれ』

友美は涙声で『はいっ…、嬉しいです…ありがとうね』

こうして俺らは付き合うことになった!

俺は初めての彼女で色々新鮮でほんと毎日が楽しかった!


ある事件が起きるまでは


俺は下校中親友の祐希(ゆうき)にあった


俺『おっす!』

祐希『おー龍平!つか聞いたぞ小林と付き合ったらしいな(笑) 』

俺はそのままノロケ話などしながら祐希とか帰った

そして最後に

祐希『残念だったなー(笑)』

俺はなにが?

意味がわからなかった

残念ってなにがだよーと聞き返したが

祐希は歩いて行ってしまった


次の日この意味を知るとは思いもしなかった


次の日

教室を開けると

なんか嫌な雰囲気がした、女は俺の方を見てニヤニヤしている
男はなんか素っ気なくしていて

俺には思い当たるところが無かったので

無視をしていた

すると友美が教室に入ってきた

男と一緒に



祐希だった…


友美・祐希『ドッキリ大成功!!!』

えっ?



なにいってんの?

俺は状況が掴めなかった


祐希『いやー騙して悪かったな!俺実は友美と付き合ってたんだよね!』

こいつはなにいってんの?って本当に思った

俺はいま何が起きてるかすら分からない

友美『だから、うちと祐希が付き合ってて、龍平君にドッキリしてみました~♪』


やっと分かってきた

祐希の残念の意味も

こいつら俺のこと騙してたのね


迷いから怒りに変わっていく

2人がケラケラ笑ってるのがわかる

クラスの奴等も笑ってる

担任も笑ってる


全部壊したいと思った。

祐希『いや、まさか俺が友美と付き合ってるって知らなかったでしょ?(笑)』

なんでこいつが笑ってるのかわからなかった

恋愛の相談もしたのに

親友からも裏切られ好きだった女からも裏切られた

そして俺の第一声が

俺『あーーーーー"殺す"』

祐希の髪の毛を掴み机に叩きつけた


それも笑いながら


一回 二回 三回


祐希は鼻血を垂れ流しいるが俺は止めない


友美がやめてと押さえようとするが

俺『テメーもこうしてやろうか?ブス』

友美は泣きながら崩れ落ちた

祐希がごめんごめんとすすり泣きしているが

一本背負いをしてマウントポジションに入り殴りまくる


俺の拳は血だらけだが関係ない


担任の男教師が俺の止めに入ったが

格闘技を小さい時からやっている俺にメガネのおっさんが勝てる訳もなく

右ストレートでメガネ割ったのも覚えている

最後は体育系の教師に押さえつけられ終了

そこからは不良の道に走ったが後悔はしていない

あんな学校には行きたくなかったし
人を信じられなくなった



女は特に


と昔を思い出した

だからあんなに女の子に偏見があったのか

でもこのグループの子達はなんか信用できた

裏表がなく素で喋れた、口は悪いがサバサバしてて

話してて楽だった


楽しいと心から思える


そんな時間も直ぐに終わってしまうのだろうかと


時計を見ると…


"11時05分"


~第三章~


『連絡先』


楽しい時間はあっという間に過ぎていった…



気づけば夜の11時も過ぎていて


俺らの祭りも終わりを迎える

俺『女の子達時間大丈夫か??』

えっ?いま何時?


と慌てて携帯で時間を確認している

瑠奈『もう11時過ぎてんじゃん!どーしよ』


美奈と花梨もかなり焦っている


中学3年のしかも女の子がこんな遊んでいいはずが無いよなと口では言っていたが

美奈とまだいたいのが本音だった…


すると雅人が
雅人『長い時間付き合わせたのは、俺らだし送っていくよ!』

雅人…君はなんてできる子なんだと心で叫んだ

女の子達は最初は悪いよ…と言っていたが

渋々快諾

俺はもちろん美奈を送ろうと思っていた

バイクは三台あり

太一は原付なので1人で帰らせた…


俺だって送りたいのにとボソッっいっていたが

完璧にスルーした

雅人のバイクはCBX 400赤と黒の絶妙の色合いがたまらない…

パーツも紹介したいが自重します

開人はビックスクーター

単車派の俺らにはよく分からないので…スルー


女の子に乗りたいバイクを選んで貰うことにした


美奈さんお願いしますと初めて神頼みしてみた

すると俺の前には…


美奈!!!!!!



と瑠奈??


花梨は雅人のバイクを選んだ用だ

雅人『流石龍平くんモテんなー!(笑)』

雅人くん黙ってなさい

開人『ズリーぞ龍平!どっちか選べよ!』


本人の前で無理だろ開人ぉぉぉぉお


俺の中で美奈と決まっていたのでもちろん美奈を選ぶつもりだった

すると美奈から思いもよらない言葉が…

夏の終わり

時間次第で更新していきますんで!



よろしくです

夏の終わり

  • 小説
  • 短編
  • 青春
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2013-02-15

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted