夜空を見ながら、涙を流してみる

涙の理由を探してみる。

苦しくて、悲しくて、恐くて・・・頭の中が混乱している。

どうすればいいのか解らない。

どう生きればいいのか解らない。

孤独。

どうして私は生きているのだろうか。

生きていていいのだろうか。

私、どうすればいいの。


涙が溢れてくる。

スーッと一粒の雫が落ちてきて水跡を残す。

ぐっと上を向くと目の前には星空。

輝く星がまぶしくて瞬きをすると、水跡をたどってまた涙が流れる。

止めなくちゃ。

そう思いながらも、どこからか「泣きなさい」

そんな声が聞こえた気がして。

気づけばただただ涙が溢れて流れ、赤ちゃんのように声を上げ、惨めな顔。

なのに、苦しさが消えていた。

残ったのは、誰にも見られたくない顔と息苦しさ。

ひとしきり泣いた後、夜空を見上げて泣いていた自分が滑稽に感じて笑がこみ上げてくる。

私、何で泣いてたんだっけ。

あぁそうだ。

あんなことで・・・。

泣くのもストレス解消。

何かのTVで聞いたのを思い出した。

夜空を見ながら、涙を流してみる

結局、泣いた理由は秘密。
人間関係だったり、お金、恋愛、仕事。泣ける理由は溢れているけど、今声を上げて泣いてる人は何人いるかな。

夜空を見ながら、涙を流してみる

詩的なもの

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2011-06-01

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