白い


   
  らくだに乗ってゆらゆらゆらゆら
  あなたの所に向かう途中。
  月は確かに導いてくれているけど

  あたしのらくだは頼りない足取りで
  初めてのように
  冷たい砂の上 を
  手探りですすむんだわ


                    全てを、消す事は難しいね。




 幸か不幸か
 ここでは全てが砂に埋もれてる。
 分からなくなってしまう。

 とっくに
 手に触れているのに
 それすら感じられないわ
 初めてならいいのに。

 



                  でも、それなら惹かれなかった?

白い

白い

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2011-05-31

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted