玲華物語 第2話

翌日、玲子が目が覚めるとすぐに学校へ行った。
「皆、おはよう。」「玲子!病院からすぐ来たの?」「うん。だめ?」「ダメだよ、すぐ来ちゃ!」「そう。」「私が病院まで送るから、帰ろう。」「わかった。」
玲子は梨奈に言われて仕方なく、病院に戻った。
「先生、ごめんなさい。」「良いですよ、すぐに学校に行きたい気持ちはわかります。子供が生まれるまで学校には行けません。念のためです。」「わかりました。」「玲子、放課後に必ず病院に来るから心配しないで。」「うん。」「今日は帰るね、学校が始まってるし。」「そうだったね、バイバイ!」
梨奈は急いで学校へ戻った。
「お母さん本当にごめんね、学校に行って。」「良いのよ、学校へ行きたいのはわかるけど自分のことも気にしてよね。」「はい。」「もう部屋にいなさい。」「うん。」
玲子は、部屋に戻った。
「お母さん、子供にどんな名前がいいかな?」「まだ考えなくても大丈夫じゃない。」「そうね。」「一度家に帰るね。お昼ごはんを食べたらまた来るわね。」「わかった。」
1時間後、玲子の母親は玲子のもとへ戻ってきた。
「玲子、体調はどう?」「全然大丈夫。」

5か月後、玲子の様子がおかしくなった。
「玲子、大丈夫?」「大丈夫だってば!」「どうしたの?本当に玲子おかしいよ。」「ちょっと一人にさせて。」「わかった、何かあったら呼んで。外にいるから。」
そういって、梨奈たちは外へ出た。
「玲子のお母さん、主治医の先生に聞いてみてはどうですか?」「そうね、聞いてみるわ。」
玲子の母親は、主治医のもとへ行った。
「ねえ美波、玲子は妊娠8か月じゃない、それでおかしくなったのかな?」「それは聞いたことないわよ。」「そうよね。」
30分後、玲子の母親が戻ってきた。
「どうでしたか?」「ストレスが溜まって、おかしくなったんじゃないか?って。」「やっぱり、さっき二人で話してたんですよ。」「そうなの。」
すると、玲子が
「ちょっと。」「どうしたの?」「主治医を呼んで。」「わかった。」
玲子の母親は、主治医を呼びに行った。
「玲子、どうしたの?」「言えない。」「どうして?」
そこへ主治医が入ってきた。
「玲子さんどうかしましたか?」「手術室へ連れて行ってください。お腹が。」「わかりました。皆さんはここで待っていてください。」「玲子さん、
歩けますか?」「はい。」「早く行って、陣痛が5分おきにきたら出産です。」「わかりました。」
玲子は、手術室へ行った。

玲華物語 第2話

玲華物語 第2話

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2013-02-11

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