短編

短編、思いついたらここに更新します・・・

世界の終わりの愛


 便利になった世の中は人をダメにした。

なぜだろう。否、答えはとても簡単だった。
人は考えてこそ輝ける、そんな生き物だからだ。
便利なものを発明してから人は考えることをやめたのだ。
そうして、人の世界は破滅への道をたどる。


「ひとは愚かだ。そうおもうね」
「あなたも人間でしょう」
「まぁね。」
一人の少女と、そして少年が見える。
そこは、水と光にあふれた世界だ。人の影など彼ら以外に見られない。

「ねぇ、君は、愚かだとは思わないの?」
「なにを、ですか?」
「人のことだよ」
「あぁ、、、別になんとも思いませんよ」
「えー。。。なんでさ」
「だって、私はロボットです。人のことなどどうとも思いませんよ」
「…、僕のことは?」
「あなたは、私のマスターであり、母であり、家族であり…」
「そういうこと聞いてるんじゃないのわかってるでしょう?」
「…あなたのしていることは、お世辞にも利口なことだとは言えませんね」
少年は空を仰ぎながら喋る
「でも、私は…私はあなたのやり方は好きですよ?」
「?!」
「無駄だと分かってもなお、私のココロを作り上げたあなたのやり方です。
 間違っていようと、私には嫌いにはなれませんよ」
「…君は、僕が製作者じゃなければ僕のそばにはいてくれないの?」
少女の目は少年にすがるようだった。彼女にとっての光とはなんだろう
「私の製作者はあなたです」
「だから、もし」
「もしなんて存在しません。あなたが私を作ったから私は今ここにいるんです
 だから、製作者があなたじゃないなんてことはありえないんですよ」
「…」
「私は、あなたのそばを離れたりしませんよ」
だって、離れないためにヒトを壊したのだから
「本当?」
少女はくすんだガラス玉のような目で、彼を見る
「本当です。ずっと一緒ですよ?ますたー。」
少年は少女を抱きしめる。

彼は、ロボットにもかかわらず心をもってしまった。故に狂ってしまった。
彼は己を生み出した少女を愛してしまった。少女への愛に狂ってしまったのだ。
狂った愛と力を持ったロボットが人の世を滅ぼすなどぞうさなかったのだ。
愛してしまったロボットが悪いのか、心を生み出した少女が悪いのか、
それはわからない。
だが、彼らは、これからも互いに依存して生きていく。

歪んだ愛の傷

僕は人の愛がわからない

「あなたが好きなんです」

わからない

「あなただけなんです。」

分からない…

「信じてください」

わかりたくない!

「こんな僕のどこが好きなの?」
どうせ、面白いとでも思ってからかってるだけなんでしょう?

「あなたの不器用だけど優しいところ、泣きたいくせに泣くのを我慢するところ
 怒ったあとにも必ずフォローを入れるところ。あなたの全てが好きなんです。」
嘘だ!
「罰ゲームかしらないけど、タチが悪いからやめたほうがいいよ」
「罰ゲームなんかじゃないんです!あなたのことが真剣に好きなんですよ」

「信じてくださいよ…」
少年は泣きそうな顔で少女を見る

「どうやって信じろって言うの?みんな、僕のこと嫌ってる。そんなのわかりきってるんだよ?
 なのに今更…母さんだって、父さんだって、友達だってみーんな、僕のこと嫌いなのに。」
「彼らにとってはあなたがそんなものだったんですよ。私はそんなことありません」
「あの人だって、僕のこと好きだって言ってた。なのに、なのに僕から離れていった!
 みんな離れていくんでしょう?もう、放っておいてよ…」
「私は離れたりしません。あなただけです。」
「…」
少女の目は揺れる。人の優しさに植えた彼女の心は、歪んだ愛でさえも、やさしさとして受けるのだ。

「私は、死んでもあなたのそばにいます。彼らがあなたを傷つけるのであれば、彼らの手の届かない所へ連れて行きます。決して一人にはしません。私が愛しているのはあなただけですから。私を」

た よ っ て く だ さ い

「僕、僕は、いいとこなんて、なくてさ、、君を、すぐに、すきになんて、なれない、よ?」

「いいんです。ゆっくりでもいいです。私はあなたのそばにいたいんです。」

「すき、に、なれない、かも、しれない、よ?」

「大ジョブです、全力で惚れさせに行きますから」

「…」

「だから、私と一緒に行きましょう?」


少年は少女を手に入れるために、少女の心を傷つけた。少女の周りにいたものをすべて排除した。
全ては少女を手に入れるためのシナリオ。
少女を傷つける駒には少々イラつきも覚えたが、全ては少女を手に入れるため。

歪んだ愛は、吐き出される行方を知らず。
ただただ、少年を蝕んでいった。

抱き合う少年と少女
少女に見えないように少年は笑った

それでも


君は僕のことを好きって言ってくれた。

君は違う世界から来た僕を愛してると言ってくれた。

でも、僕はいついなくなるかわからない。
僕は明日にはいないかもしれない

僕は君が瞬きをした瞬間に元の世界に戻ってしまうかもしれない。

もしかしたら、僕は君を忘れてしまうかもしれない。君が僕を忘れてしまうかもしれない。

それでも、僕を愛してくれますか?

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お前は本当に馬鹿だなぁ。
俺はお前のことが好きだ。
たとえ明日いなくなっても、瞬きをしてるあいだに消えても、
お前だけを愛してる。
それに、お前がいなくなったらすぐ探してやるよ
見つけて連れ戻す
お前が俺を忘れたなら、俺が思い出させてやる。俺がお前を忘れたとしても、
絶対思い出してやる。
ほんとうにお前のことを愛してるんだ。

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バカはそっちだよ。
でも、ありがとう

そう言って僕は大空(ソラ)に溶けた



愛してるよ

ノーネーム


昔、シンデレラは、継母にいじめられてた、
でも、魔法使いが、舞踏会に連れてって、王子さまに会って
何だかんだで、ハッピーエンド。

わたしは、そんなの認めない。
たとえ、シンデレラだろうと、なんだろうと、
彼は渡したくない。

何年かけて彼を手に入れたと思ってるの?
わたしは、小さい頃から彼が好きで、ずっと
アピールして、やっと気持ちが通じて、幸せになれるはずだったのに、あの女が邪魔をしたんだ。

彼女の名前はシンデレラ。名前に似合わず、かわいさの欠片もない性格。かわいこぶって、わたしの彼をさらってった。
憎い、本当に憎かった。


でも、そんな気持ちももう感じなくなった。
せいぜい、私がいなくなって慌てればいいのよ。
大丈夫、私には、ちゃんと、私を愛してくれた、人がいた。
あんな王子さまいらない。彼がいればもうどこへでも行ける。

あぁ、私だけの王子さま、私を助けてくれた王子さま。
私、あなたについていくの。だから、連れてって、二人だけで暮らしましょう。

短編

終わりが似たようなのばっか…

短編

まぁ、いろいろっす

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2013-02-11

Copyrighted
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  1. 世界の終わりの愛
  2. 歪んだ愛の傷
  3. それでも
  4. ノーネーム