空の欠片 part2

いつもなら耳に入る教師の話が今日は珍しく入らなかった話が終わると同時に…

「どうしたの? 今日調子でも悪い…?」


(誰だこの人?) こんなやつクラスにいたのか…?? 


「おーい! 大丈夫!?」 謎の少女が言った。


(まぁ、ここは普通に反しておこうか。)


「あぁ大丈夫だよ。 心配してくれたんだね…。」


これで様子を見よう。 もしかしたら転校生なのかもしれないな…。


そんなことを思いながら彼女の返事を待った。 すると


「心配するにきまってんじゃん!! だって斗真の彼女だもん!。」


…?  …?


「か…彼女?」


僕は彼女の言っていることが理解できなかった…。  いや…理解したくなかったのだろか?


「うん。 もう何言ってるの? もう付き合って1年じゃない。」


えっ…! 意味が分からない。 僕はこんな子なんて知らない。 ましてや 彼女だと?


「おっ! 斗真じゃん。」


「おお。 おはよう 雅(まさ)か。」


そうだ。 変わらない。 雅は確かに同じクラスメイトだ…。 どうしてもあいつ(彼女)だけわからない…。


「あっ、おはよう。 雅君。」


「おう! おはよ。 亜海(あみ)さん。」


(なんで 雅もあいつ(彼女)を知ってるんだよ…)


この時気づいていないのは、当然のことだった。 と今になって思う。でももしこの時彼女の存在に


気づいていたのなら、未来は変わったのか…。 僕はそんなことを空に願っていた…


「おい!」


と雅が僕に小声で言ってきた。


「亜海さんと最近どうなんだよ…」


(どうといわれても…こっちが聞きたいくらいだよ)


「ん…まぁ~な」


と曖昧な返事を返した。 すると向こうから僕の彼女…?が話しかけてきた


「ねぇ…今度いつ暇?」


「ごめんまだわからない。」


というと


「部活とかあるししょうがないか…。 じゃあ今度またドーナツ食べに連れてって。」


その瞬間頭の中である記憶を思い出した…


「「ねぇ行こうよ…」」


「「ごめん。明日無理。」」


「「じゃぁ今度ドーナツ食べに行こう?いいでしょ」」


「「わかったから、離れろよ////」」


「「はーい。」」


(なんだ…これ。)


「あぁ、わかったじゃあ今度行こう。」


「ありがとう。斗真それじゃあ。」


そう言うと亜美は教室から出て行った…


(なんだったんだ今のは…)

空の欠片 part2

空の欠片 part2

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2013-02-09

Derivative work
二次創作物であり、原作に関わる一切の権利は原作権利者が所有します。

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