「迷子同盟」誕生秘話

「迷子同盟」誕生秘話

 僕は星空を見るのが好きだ。
 僕の住む山梨県北杜市は、星空がとても美しい。

 いつもと雰囲気を変えて、ファンタジーっぽく話を進めようと思っている時に、実はちょっと文字を打ち間違えてしまい、

 星空は僕を見るのが好きだ

になってしまったんだ…。(これも面白いが…。)
 そうしたら、何かが降りてきた。
 そうだ、あいつだ。あの「変な人」がまた来た……。今夜も「迷子」は決定かもしれない…。
(※曖昧な道 ※肩書きと枠 お読みください)

 ついさっき妻とこう話してたんだ。
「昨日も書いてて遅くなっちゃったから、今日は書かずにもう寝ようかな。」
「うん、休んだほうがいいよ。」
「そうだよね。」

 そして今、
「もう、勝手にしたら、おやすみー。」
と笑いながら寝室へと去って行った…。



 さて、始めようかな。

 
「ワレワレハ、ウチュウジンデアル。」
 
 そう、どうしてかはわからないが、星空とともにこの言葉が降りてきた。星空=宇宙から来たっぽい。

 なつかしい…。
 昭和の人ならばすぐにわかるだろう。あの僕たちの知る、独特の宇宙人像。そしてあの喋り方。

 そうだ、確かに昭和の時代には、「あの宇宙人」は存在した。会ったことはないが、皆の頭の中にいた。全国共通だ。今でいうところの「集合意識」だ。

 今、あの宇宙人たちはどこへ行ってしまったのだろう。

 徐々に「チキュウジン」に溶け込んで、今や見分けがつかなくなったのか?そういえば、そんなコメディドラマが最近あったな。
 山梨県が舞台になっていた…。

そう、あれだ。ホット〇〇ット。

「あのさぁ、俺、実は…宇宙人なのね。」

あのドラマ、面白かったな。かなり僕の想像に近い。

 そうだ。宇宙人はもう人間と区別がつかない。そして、人間と宇宙人のハイブリッドも多いだろう。

 これは「ウチュウジン」が「チキュウジン」に溶け込んだのか?それとも、「地球人」が「宇宙人」に馴染んでいったのか?

 いやいや、そんなことではない。僕よ、もっとよく考えろ。
 地球人があの「ウチュウジン」に興味がなくなってきたのではないか?
 そうだ、あの未知の世界の未知なる生命体、それを人間の想像が超えてしまって、今はもうあの宇宙人に関心がなくなったのではないか。

 うん、そう思うと自分では納得ができる。

 だって今の時代に、彼らが現れて、
「ワレワレハ、ウチュウジンデアル。」
とか言ったらどうなる?

「何言ってんの?超キモいんだけど。」
とか、
「えっ、めっちゃウケる〜!」
とか言われてしまうだろう。

 こんな扱われ方をされると、他の星に「移住」したくもなる。

 そうだ。もうきっと「移住」したのだろう。
 うん?というか、彼らは一体何をしに「チキュウ」に来たんだ?
 まあ、ベタな話ならば、地球を侵略に来るのだろうが、あのレベルでは地球は征服できないだろう。
 それどころか、意識からも忘れ去られ、「移住」を余儀なくされている。お気の毒だ。

 待て待て、さっきから「移住」と言っているが、「移住」はお気の毒ではない。むしろ進化だ。前進だ。では彼らは何だ?そうか、「立ち退き」だ。

 次に行く星では、この意識に負けないように、是非とも幸せに暮らしてほしいものだ。少なくとも一時はみんなの意識を征服できたのだから…。

 ちょっと待て。さっきから「ウチュウジンさん」を随分な言い方で立ち退かせているが、本当はそうではないかもしれない。
 そうだ、彼らにも何か事情があったのではないか。
 
 自分の星を離れて、まず地球に「移住」しに来た。そうだ、侵略ではない。「移住」だ。
 しかし、なかなか「チキュウジン」とのご近所付き合いに馴染めず、敢えなく「里帰り」ということで自ら帰っていった。
 
 そうだ。これだ!これならば、少なくとも「立ち退き」という不名誉なことにはならず、「里帰り」ということで丸く収まる。
 うん、こっちの方が平和的で、ほのぼのできる。


 しかしこの人間の意識って一体何だ?

 そうだ。この「意識」とかいう存在が、いつも僕を迷子にさせる。ウチュウジンさんも、きっとここで苦しんだのではないかな。

 もう迷子になったから、この際トコトン迷ってみよう。もしも、この迷子の仲間に入りたければ、是非とも道連れにしたい…。

そうだ、

「迷子同盟」

これはいい。彼らのおかげで新しい同盟が結成できるかもしれない。
今度、会員を募集することができたら楽しそうだ。

 えっ、なんだって?会員?

会員を募集するならば、会員規約が必要だ。


 本会は「迷子同盟」とし、会員は以下の規約を守ることとする。

第一条
 「迷子」になっても、いつかは必ず帰ってくること。

第二条
 「迷子」の途中の「寄り道」は、これを認める。

第三条
 「迷子」または「寄り道」の内容についての説明は、できなくてもよい。

第四条
 「迷子」の題材は自由とする。


 うん、こんな感じ…。


 さあ、また忙しくなりそうだ。
 ワクワクが止まらない。


 …だけど、今日はもう終わりにしよう。

「ウチュウジンサン アリガトウ」

「迷子同盟」誕生秘話

最後までお読みいただき、ありがとうございます。「迷子同盟」ご入会をご希望の方、申込書はありませんので、また読みにいらしてください。

「迷子同盟」誕生秘話

  • 随筆・エッセイ
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2026-11-05

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