誘惑
湿度の高い眼差しで
私を透して私の奥に寝かし就けていた
私でさえ触れることの許されぬ
残忍な氷に包まれた炎を見抜いて
皮肉な頬笑みを見せて
私は私を支えてきた玩具達が
その一瞬にして皆壊れても
後悔しない
これまでの私は本物にみせかけていた私
これからの私は只単なる私というだけの
私に成れるから
1996.06.05
誘惑
湿度の高い眼差しで
私を透して私の奥に寝かし就けていた
私でさえ触れることの許されぬ
残忍な氷に包まれた炎を見抜いて
皮肉な頬笑みを見せて
私は私を支えてきた玩具達が
その一瞬にして皆壊れても
後悔しない
これまでの私は本物にみせかけていた私
これからの私は只単なる私というだけの
私に成れるから
1996.06.05
誘惑