めさまひ

真っ赤な林檎にない毒は
手紙にしたため読み上げよう
さえずる小鳥も肩に乗せ
最後の晩餐 汚すため




降って積もった白と雪
カップスープは沸々煮たつ
不揃いの粒と不協和音
曇った鏡で身だしなみ




ガラスの靴は買っていない
深夜でも呼べるUber 
ヘイ タクシー
舞い上がる千円札




ひらひらで はらはら




醒めないものの何もかも
同罪だというなら
初めて履いたスカートの
裾をつかんで もみ消して





速度に応じて壁になる
空気のかたまり感じたく
窓を開ける 顔を出す 
横付けの鏡に写る私 私?




かわいくないを鼻で笑えば 
ゲラゲラ 開いた口は塞がらない




乾いた涙はいくらでしょう
無口な御者は答えない
指折り数える目的地
アクセル踏んで 飛ばして




ハイホー ハイホー

めさまひ

めさまひ

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2026-09-10

Copyrighted
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