春色エプロン チャプター6 ~夜の徘徊、、助けて・・!~


ある日、吉田くるみが、葉子おばあちゃんの洗濯物を干していると、
一台の、赤いミニバンが庭にやってくるのが見えた。


「あれ・・?今日は、お客さんが来る予定は無かったけど・・・?」
「なんか、道に迷った人かなーー。」



赤いミニバンから、降りてきたのは、超ミニスカートをはいた吉田あかね(22歳)ーーーー くるみの、従妹(いとこ)だったのだ。



「あっ、、くるみちゃ~~ん、遊びに来ちゃった・・!!」


吉田あかねは親戚であるが、36歳の吉田くるみと違い、若さでハツラツとしている。
小さい時に父親を亡くして、母親や弟と一緒にたくましく暮らしてきた。そのせいか、バイタリテイがある女性なのだ。


介護の仕事を、早くに始めていたので、いつも、くるみは、、葉子おばあちゃんの相談を、あかねに
している・・。

『えっ?でも、あかねが家まで来るなんて、めずらしいなあ・・? 』¥
と、ひとりごとを言う、くるみであった。



吉田あかねは、黄色いタンクトップを着ていて、いつもにも増して、
Dカップのバストが揺れているではないか・・?



『はあ、あかねちゃんたら、若いな、、あんな格好で、葉子おばあちゃんが女性だから良いけど、、』
『これが、おじいちゃんだったら大変だったわ。。」


くるみは、そっとため息をついてあかねを迎えた。



ーー 葉子おばあちゃんの、居間でーー


「そうなんですよ、私は仕事でおばあちゃんの年齢くらいの人と、接しているのよ」



あかねは要領がよいので、早速、葉子おばあちゃんの機嫌をとるようにニコニコしている。

あかねは、いつも老人にそう対応しているのか、営業スマイルのようで、、くるみは、しらけて見ていたのだ。

「ほう、ほう、、あかねちゃんは優しいね、」
「ほら、くるみちゃん、お茶を出してあげて」



くるみは、いつもは職場の老人の悪口を言っているあかねが、葉子おばあちゃんに、取り入るようにしているので、「さすが、、介護だわ」」とびっくりしていたのだ。



だが、、、10分間くらいたって、くるみが葉子さんを観察していると、、葉子おばあちゃんの笑顔が「作り物?」であることが分かってきた、


「ええ、そうよ、ありがとうね、」
「あかねちゃんは、専門だけあって頼りになるね、」



葉子おばあちゃんはそう言っているが、くるみを視線が合うと、な、なんと目くばせをしてくるのだった。

「もう、早く、あかねを帰してくれ、、」そんな表情にも、とれた。


「あっ、、、これから、買い物に行かなくちゃ・・。」
そういって、ミニスカートから太い足を出している、あかねは、、 明るくあいさつして、帰っていったにだった。

「ああ、あの子は、くるみちゃんの友達かい?」
「本当にしつこい女のコだね、、私に、お風呂にいれてあげようか、なんて言うんだよ」



葉子おばあちゃんは、処世術であかねと接していたらしい。

ーさすがに、年の功だけあって、そういうところは、ボケてないらしいのだ。



また、次の日には、、

彼氏の順吉さんが、孫の涼介くんを連れて、わざわざ遊びに来てくれたのだ。

相変わらず、葉子さんと順吉さんは仲が良くって、たまに、みんなの前にもかかわらず手を握ったり、見ていられない・・。



「おばあちゃんと、おじいちゃんはラブラブだな、、」
孫の、涼介君に冷やかされる始末だった。

「ほ、ほう、、葉子ちゃんは、いくつになっても可愛いからね、、俺の自慢の彼女だよ」



順吉さんも、いい気になってノロケをかますのであった。


そんな、ほのぼのとした幸せが、「葉子おばあちゃんには、良かったな」と、思うくるみであった。



-- 【 くるみの悩み 】ーーー



でも、くるみには、最近、誰にも話していない悩みがあったのだ。。

その悩みというのは、夜に、、葉子おばあちゃんが徘徊することだった・・。



くるみが、二階のベッドで寝ていると、

「く、くるみちゃん、、夜は真っ暗ね」
「わたし、、何をしたらいいのかしら・・・?」

そう言って、葉子おばああちゃんは、震えていて怯えているように見える。


「なにって・・・? 夜は寝てくださいね」

サイショは、くるみも寝ぼけているのかな?と思っていたが、そうではない。



脳の中が、パンクしているようで、、。
夜は、、子どもに戻ってしまうようだ。。



それが、毎晩、毎晩続くので、とうとう、くるみは参ってしまった。



「そうだ、、バイト先の先輩に相談してみよう、、」


ーー 電話から聞こえるのは、  ぶっきらぼうな対応であったーー



「はいはい、あー、それね、そのおばあちゃんは、もうアンタの担当なんだから、自分で考えてね、」



必死に、くるみは媚びる。
「えーー、、でも、新米でわからなくって、教えてくださいよ、、すみません」



30代と思われるバイトのスタッフは無残にも、突き放してくるのである・・。


「なんのために、高い時給で働いているんですか・・??自分で対応してみてください!」



『はあーーー 』


ひとりで、くるみは大きな溜息をついて、机に、つっぷしてしまった。



ーー 今日は、ついてないなあ・・。ー


湯呑の、お茶を飲むと、外の庭にはカラスが、、舞い降りていたのだった。

春色エプロン チャプター6 ~夜の徘徊、、助けて・・!~

春色エプロン チャプター6 ~夜の徘徊、、助けて・・!~

  • 小説
  • 掌編
  • 青春
  • コメディ
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2026-09-07

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