茶室
茶室の中で詫びの心を透徹させる貴重な時間。内壁は藁すきが施されうら寂しい雰囲気を醸し出す。
深みのある藁の茶色で幽玄に静まり返る。
この内壁を眺めるだけで、茶の奥深い幽玄の趣を体全体で知る事ができる。
深い藁の色彩を眺めていると情緒が慈しみ滲み出てくるのです。
繊細な藁の深みのある表情に安らかな落ち着きを感じさせられる。
独特な深い色彩が織りなす精緻な世界観。
物凄い手間暇かけた趣向に凝らされています。
茶室の設計には部材寸法形式形状に物凄くこだわり、細部のあり方にデザインを施していく。
理想を現実化して自分が大成した茶の世界を形成する。
この深い茶への思想を具現化する為に、茶室の細部の材質や形状にもデザインを発揮する。
質素な物に囲まれて本物の美の心を追い求める。
虚飾を排しひたすら自分自身の内面と深く向き合い言葉を探し求めていく。
自然の材質を使い加工して組み上げていく巧妙さに感動する。
畳みに腰を降ろしてゆったりと心を落ち着かせ座る。
本当に我の懐に抱かれて許容し、私は私を拠り所とする。
自分のここに生きている存在を集中して確認する。
内壁と畳みの無限のヒラエルギーの宿る自然の色合いに、深く心を寝かせて落ち着かせる。
深く呼吸して想いを静かに長く沈んでいく安らぎ。
内に意識を向けると究極の目覚めが訪れる。
時間をかけて内なる意識の目覚めに集中する。
余計な迷いが無くなり只私から生きている意識だけがある。
意識が意識を離れて無我の状態となり執着が無くなり生命が無になる。
茶室の中で目覚めが起こり沸々と内なる幸せが滲み出てくる。
2畳のうら寂しい質素で深い情緒を宿す空間の中で、我の内なる目覚めがあり人生で起こった全てに感謝するのです。
感謝すると全ての行為やこれまで起こった事のおかげで、今の自分がある事を知るのです。
そして一人でお茶をたてて一つ一つの動作や手つきを整えて安定させていく。
安定していく動作で新たな眼から認識が行われ気持ち良さの言葉を捉えている。
お茶をゆっくりと丁寧に心を込めてたてていく。
お茶が深い哀れみ深い緑色に醸し出されていく。
この深い緑色を見て心が整い安心する。
ずっとこの美しい色を眺めて安心していく。深い安堵の中でお茶を頂く無上の悦び。
美味しい。
この快感が生きる喜び。
深い感慨の中でじっくりと集中してお茶を頂く静謐な時間。
心が安心して統一され全てが自然に寛容に捉えられる。
味わい深い慈しみに心が悦びにつかる。
物凄く深い安心に包まれている。滞りが無くなり身も心も伸びきっていく。
このなめらかに流れ行く情景に、生まれ変わった新しい朝の訪れを感じるのです。
心の認識の広く寛容に大らかで内なる世界が生まれていく。
さあ、生まれ変わりましょう。
茶室